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水素ステーション向け新型高性能 小型水素製造装置(HyGeia-A)を開発、販売を開始【三菱化工機】

2013年2月26日

三菱化工機㈱(社長:山中 菊雄)は、2008年度から3年間、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)委託事業である「水素製造・輸送・貯蔵システム等技術開発事業」により、これまでの小型水素製造装置(製品名:HyGeia/ハイジェイア)をベースに、水素製造装置の高性能化・低コスト化・コンパクト化を目標とする研究開発を実施しました。その後、この開発成果を下に、NEDOと水素供給・利用技術研究組合(HySUT)(注1.を参照願います。)との共同研究である「地域水素供給インフラ技術・社会実証」の中で、実際のフィールドである東京ガス㈱殿が運営する千住水素ステーションにおいて実証運転を実施してきました。

上記事業で当社が開発した小型水素製造装置は、従来機HyGeiaに比較して効率が更に10ポイント向上し、エネルギー効率において世界最高レベル(注2.を参照願います。)の性能を有します。本年度建設中の水素ステーションに、この新型装置(製品名:HyGeia-A/ハイジェイア‐エイ)を納入します。(添付別紙の写真を参照願います。)

水素ステーションは、現在国内に実証プラント施設が16箇所あり、当社は、これまでに実証プラント施設としての水素ステーションに累計9基の水素製造装置を納入しています。本年度は、さらに3箇所で同施設の建設が進行中で、その内2箇所の水素製造装置について、当社が納入予定です。また、2011年1月自動車、ガス、石油元売の大手企業などの計13社は、2015年までに水素ステーションを4大都市圏を中心に100箇所程度整備するとの目標を公表しています。(注3.を参照願います。)

水素ステーション内に水素製造装置を設置するオンサイト型水素ステーションは、水素の輸送費がかからないこと、都市ガスやLPGなどインフラが整備された燃料を水素の原料とすることから、供給が安定していることなどの利点があります。

当社は、水素ステーションの普及の為にも、HyGeia-Aの一層のコストダウンと生産体制の整備を進め、販売を積極的に拡大・推進していきます。


(注1.)水素供給・利用技術研究組合(HySUT)は、実証試験を通じての水素供給インフラの構築とビジネス環境の整備を目的として2009年7月に設立された法人であり、当社は加入組合員です。

(注2.)世界最高レベルとは、「IEA-HIA (国際エネルギー機関/水素実施協定)Task 23 Small Scale Reformers for On-site Hydrogen Supply」に基づくものです。

(注3.)燃料電池自動車の国内市場導入と水素供給インフラ整備に関する共同声明(2011年1月13日)


(参考)
1.当社は、1964年(昭和39年)東京ガス株式会社殿豊洲工場向け都市ガス製造装置第1号機を納入して以降、現在までに国内及び海外において累計119基の大型(水素製造能力:1,000~50,000Nm3/h)から中型(水素製造力:100~1,000Nm3/h)、小型(水素 製造能力:50~200Nm3/h)の水素製造装置を建設・納入した実績があります。
2.当社は、2月27日(水)~3月1日(金)東京ビッグサイトで開催の「第9回国際水素・燃料電池展(FC‐EXPO2013)」に新型高性能小型水素製造装置(HyGeia-A)の模型、パネルを出展・展示致します。





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