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米国のバッテリー工場での生産開始を発表【日産自動車】

2012年12月13日

日産自動車㈱(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロスゴーン)は、「日産リーフ」の発売から2年が経過した12日、米テネシー州スマーナで米国最大の自動車用リチウムイオンバッテリー工場を稼働したと発表しました。同工場は、日産の3つのバッテリー工場の一つとなり、来年初頭に米国で生産を開始する100%電気自動車「日産リーフ」2013年モデルに搭載するバッテリーの生産を行います。

「日産リーフ」は、2010年12月の発売以来、米国で18,000台、世界で46,000台以上販売されており、世界で最も成功した100%電気自動車となりました。

社長のカルロス ゴーンは、「米国のバッテリー工場の稼働は、世界で持続可能なモビリティを推進する日産の包括的戦略における重要なマイルストーンです。ゼロ・エミッション車のリーダーである日産は、米国で最大級の電気自動車とバッテリーの生産を開始することで、更に大きな一歩を踏み出すことになります。今回のテネシー州のバッテリー工場の稼働により、米国で生産した電気自動車でゼロ・エミッションモビリティを実現するという私たちの目標に、また一歩近づきます。」と述べました。

この最新鋭のバッテリー工場は、市場での需要に応じて、年間のモジュール生産量を最大「日産リーフ」20万台分迄拡大することが可能です。これらのバッテリーは、「日産リーフ」だけではなく、将来新しい商品が追加された場合でも、それらの車両に搭載することが可能です。

同工場が隣接する日産の既存の車両組立工場では、「日産リーフ」の生産に向けて設備更新が行われました。バッテリー及び「日産リーフ」の生産のために、これまでに300名以上の雇用が創出されています。バッテリーと「日産リーフ」の生産が需要に応じ拡大すれば、合わせて最大1,000名の追加雇用が創出される見込みです。

「日産リーフ」は、「アルティマ」および「マキシマ」と同じラインで生産されるため、各車種の需要に応じた生産台数の調整が可能です。「日産リーフ」2013年モデルには、多くの先進技術の追加と仕様変更がほどこされる予定です。その内容は、2013年初頭の販売開始時期が近づいた段階で発表する予定です。

一連の米国における工場の拡大は、主要モデルを現地で生産するという戦略の一環となります。日産は、2015年までに、米国で販売されるニッサンおよびインフィニティの車両の85%を北米で生産することを目指しています。同社は現在、15か月間で主要5車種を発売する計画で、2013年モデルの新型「アルティマ」、「セントラ」、「パスファインダー」などの新型車発売の成功を受けて、2013年の販売台数は過去最高となる見通しです。

バッテリー工場の建設とスマーナ工場の増強を合わせると、最大稼働時の投資は最大17億ドルになり、米エネルギー省から最大14億ドルの融資を受ける予定です。

この融資は、2007年エネルギー自給・安全保障法に基づいて米連邦議会により認可された「先進技術を利用した自動車生産への融資制度」の一環として実施されており、米国のエネルギー自給率向上、環境に配慮した輸送手段の創出、同国経済の活性化に貢献する、車両および技術の開発促進を目的としています。



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