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業界最長クラスの主軸繰り出しで中サイズワーク加工の幅を拡大 横中ぐりフライス盤に新シリーズ、主軸径130mmと150mmの2機種を投入【三菱重工業】

2012年12月3日

三菱重工業は、建設機械、大型自動車、原動機、減速機、産業機械などの多様な部品の加工向けにテーブル型横中ぐりフライス盤の新シリーズ「MAF-E」を開発、3日に2機種を市場投入する。中ぐり主軸径130mmの「MAF130E」および150mmの「MAF150E」で、中サイズワーク用では国内業界最大となる800mmの主軸繰り出しストロークを確保し、対応ワークの幅を広げたのが特徴。また、機械自体の剛性を高めることにより高速・高精度な切削を実現した。

MAF-Eシリーズは、大サイズワークに対応したフレキシブルかつ切削能力の高いフロア型横中ぐりフライス盤MAF-Cシリーズと、小サイズワークに適した使いやすさで定評のあるテーブル型横中ぐりフライス盤MHTシリーズの間を狙い、両者の良さを兼ね備えた機種として開発。従来は導入コストが高額なフロア型機での対応が必要だった中サイズワークの経済的な加工を実現する。

主軸繰り出しストロークを既存のテーブル型機に比べ300mm長くすることで、これまで届かなかった深さの加工を可能にした。主軸はモーター出力30/37kW(連続/30分定格)、最大トルク2,441/3,011Nm(同)で、最大回転速度3,000回転/分、送り速度15m/分。

主要構造体はすべて鋳物製とし、3次元解析を用いた設計により重切削でも高速切削でも安定した能力が発揮できる最適構造を追求。また、テーブルの移動部(X軸)および旋回部(B軸)、主軸移動部(Y軸)、コラム移動部(Z軸)の全摺動面には、剛性が高くメンテナンスフリーの静圧案内面を採用している。これらの結果、静剛性・動剛性(振動しにくさ)ともに従来機比約20%アップした。繰り出し時でもダレ(主軸のたわみ)を最小限に抑え、クラス最高レベルの高速・重切削能力を発揮する。

テーブルは3種類を用意し、最大20トンのワーク搭載を可能にした。また、オペレーター用操作パネルには、保守画面、トラブル復旧支援画面、ワーク段取り時の簡易芯出し画面などのオペレーターフレンドリーな機能を搭載、機械の状態を当社サービスセンターから遠隔モニタリングして異常検出時に迅速なサービス対応ができるリモートモニタリング保守サービス機能も標準搭載している。そのほか、主軸角度が変更できるライトアングルヘッドの自動交換機構を搭載するなど、使い勝手の大幅な向上をはかった。

MAF-Eは、油圧ショベルのメインフレームをはじめとする建機やトラックなど大型自動車の構造部品、減速機のギヤボックスや射出・プレス機械の主要部品など幅広い中サイズワークの高効率な横中ぐりツールとして、多品種少量生産現場なども含めた大きな需要が見込まれる。
当社は、様々な部品加工や生産形態に適した工作機械をラインアップしており、MAF-E投入により、立形と横形の各種ワークサイズにきめ細かく対応可能なラインアップを整え、広範な産業分野に最適なソリューションを提供していく。

三菱テーブル型横中ぐりフライス盤 MAF130E、MAF150Eの主な仕様


製品ページ

テーブル形横中ぐりフライス盤 MAF-Eシリーズ:工作機械

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大形工作機械/マシニングセンタ:工作機械



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