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Nexperia、産業用/車載用アプリケーションの 効率と性能を向上させるトランス・ドライバを発表
2024年9月20日
Nexperia、産業用/車載用アプリケーションの
効率と性能を向上させるトランス・ドライバを発表
小型のSOT-23に封止されたプッシュプルドライバは
最大90%の効率で6Wの電力供給が可能
NexperiaはNXF6501-Q100、NXF6505A-Q100、NXF6505B-Q100を発表しました。これらのプッシュプル・トランス・ドライバーはAEC-Q100に準拠しており、電気自動車(EV)のトラクション・インバータやモーター制御、DC-DCコンバータ、バッテリ・マネジメント・システム、車載充電器など、さまざまな車載アプリケーション向けの低ノイズ、低EMIの小型絶縁型電源の設計に利用できます。これらのトランス・ドライバは、通信、医療、計測、産業用オートメーション機器、ソーラー・インバータ、エネルギー・メーター、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)などの産業用アプリケーションにも適しています。
NXF650x(A/B)-Q100シリーズは2.25V~5Vの電源から、高出力電流(5V、1.2A)と高効率(最大90%)で、薄型センタータップ・トランスを駆動することができます。小型フォームファクタの設計を可能にするため、新製品には420kHz(NXF6501とNXF6505B)または160kHz(NXF6505A)の内部発振器と、内部グランド基準nチャネル電源スイッチを駆動する相補出力信号を生成するゲート駆動回路が組み込まれています。また、NXF6505AとNXF6505Bに外部からクロック信号を供給することで、スイッチング高調波を精密に制御したり、複数のトランス・ドライバと併用するアプリケーションでも利用できます。さらに、NXF6505x(A/B)-Q100シリーズはスルーレート制御とスペクトラム拡散クロッキング(SSC)を採用しており、超低ノイズ、超低電磁干渉(EMI)を実現しています。
NXF650x(A/B)-Q100シリーズはヒカップモードでの過電流保護(1.7A)、低電圧ロックアウト、サーマル・シャットダウン、ブレーク・ビフォア・メイク回路など、包括的な内部保護機能も搭載しており、安全な動作を確保します。さらに、これらのトランス・ドライバはソフトスタート(5ミリ秒)機能も搭載しており、大容量の負荷コンデンサの電源投入時における高い突入電流を防止します。最後に、新製品はフェールセーフ入力を備えており、ローカル電源の逆電力供給を防止するため、電源シーケンスが不要です。
新製品は5ピンSOT8098(TSOT5)や6ピンSOT8061(TSOT6)などのコンパクトな業界標準の小型パッケージに封止されており、-55℃から+125℃の温度範囲で安全に動作します。Nexperiaのトランスフォーマ・ドライバのポートフォリオについての詳細は、https://www.nexperia.com/products/analog-logic-ics/isolation/transformer-drivers をご覧ください。
Nexperiaについて
オランダに本社を置くNexperiaはヨーロッパの豊かな歴史を持ち、欧州、アジア、米国で15,000人以上の従業員を擁するグローバル半導体企業です。Nexperiaは必要不可欠な半導体の開発・製造におけるエキスパートとして、自動車、産業からモバイル、コンシューマ向けアプリケーションまで、世界のほぼすべての電子機器の基本機能を実現する部品を提供しています。世界のお客様に向けてサービスを提供しており、製品の年間出荷台数は1,000億以上に及びます。Nexperiaの製品はプロセス、サイズ、消費電力、性能における効率性のベンチマークとして高い評価を得ています。Nexperiaは革新性、効率性、持続可能性、厳しい業界要件への対応に注力しており、そのことは充実したIPポートフォリオ、製品ラインナップの拡充、IATF16949、ISO9001、ISO14001、ISO45001規格への準拠に現れています。
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