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日野自動車、小型BEVトラック「日野デュトロ Z EV」を一部改良して新発売
2024年9月18日
日野自動車、小型BEVトラック「日野デュトロ Z EV」を一部改良して新発売
ーお客様の声をスピーディーに反映し、物流現場での使い勝手をさらに向上ー
日野自動車株式会社(本社:東京都日野市、社長:小木曽聡)は、小型BEVトラック「日野デュトロ Z EV」を一部改良し、本日発売しました。
超低床・前輪駆動小型BEVトラック「日野デュトロ Z EV」は、2022年6月の販売開始から主に「物流のラストワンマイル」の現場を支え、ドライバーの疲労負担軽減やカーボンニュートラルに貢献してきました。今回の改良では、従来モデルをご使用いただいたお客様ならではの声をスピーディーに反映し、物流現場での使い勝手をさらに高めています。改良点は次の通りです。
■改良点
1.標準設定
・荷台後扉へのスマートエントリーシステム導入(ウォークスルーバンのみ)
ポケットなどに携帯していれば、キーを取り出さずにドアの施錠・解錠ができるスマートエントリーシステムをウォークスルーバンの荷台後扉にも導入、荷台開閉時の手間を削減。
・ルームミラーモニター表示設定変更
イグニッション(モーターを始動する装置、以下I/G) OFF時のルームミラーモニター表示状態の記憶が可能に。従来のモニター表示は、I/Gを再起動すると常に非表示となる仕様だったが、今回の改良によって、I/G OFF時にモニターを表示していた場合は再起動時もモニターが表示され、モニター表示のスイッチ操作が不要となる。
・スイッチレイアウト変更
使用頻度に合わせたスイッチ位置に変更することで、ドライバーの使い勝手をサポート。写真はウォークスルーバンのもので、使用頻度の高い「庫内灯」スイッチを運転席から自然に手の届く位置に変更している。(アルミバンの庫内灯スイッチは庫内にのみ設定)
・ラジオアンテナ長の短縮
アンテナの長さを短縮することで、高さのない駐車場への進入時などアンテナを横に倒す際にも、車両からのはみだし幅を抑えることができ、他車両や障害物への干渉を改善する。
・法規対応
側面衝突時の乗員保護や感電防止の対策などを実施
2.オプション設定
・車両後方部への普通充電口移設(ウォークスルーバンのみ)
車両前面にある普通充電口は、車両右側リヤタイヤ後部に移設可能(急速充電口はいずれの場合も車両前面)。お客様の使用環境に合わせて車両後方からの充電ニーズにも対応。
■車両イメージ
ウォークスルーバン |
アルミバン(サイド扉付) |
ウォークスルーバン | アルミバン(サイド扉付) | ||
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車両型式 | ZAB-XED100V-AAAAA | ZAB-XED100-ABAAA3 | |
全長×全幅×全高 | 4,695×1,695×2,290 [mm] | 4,690×1,925×2,480 [mm] | |
床面地上高 | 400(積車)/450(空車)[mm] | 420(積車)/470(空車)[mm] | |
最大積載量 | 1,000 [kg] | 1,050 [kg] | |
車両総重量 | 3,460 [kg] | 3,470 [kg] | |
乗員 | 2人 | ||
モーター | 種類 | 交流同期電動機 | |
最高出力 | 50 [kW] | ||
バッテリー※1 | リチウムイオンバッテリー | ||
充電方法 | 普通充電 急速充電(CHAdeMO方式) |
||
WLTCモード一充電走行距離 (国土交通省審査値)※2 |
150 [km] | ||
主な安全装置 | PCS※3(プリクラッシュセーフティシステム)
誤発進抑制機能 |
※1:総電力量は40kWh。総電力量は、車両に搭載した電池のエネルギー量を表しています。国連危険物輸送勧告の定義に基づき算出した値であり、電圧(V)と容量(Ah)、セル数によって求められます。
※2:WLTCモードは、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードです。お客さまの使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて大きく異なります。
※3:PCSはトヨタ自動車(株)の商標です。
なお、電動商用車および充電器などの周辺機器の導入や、安心かつ効率的な稼働のために重要なエネルギーマネジメントは、日野のグループ会社である CUBE-LINXのソリューションを引き続きご利用いただけます。
日野は今後もお客様目線で課題を捉え、物流現場における使い勝手の良い製品を投入することで、お客様に貢献し、豊かで住みよい持続可能な社会の実現に取り組んでまいります。
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