ニュース
アールティがロングセラーPi:Coシリーズ最新作 Pi:Co V2を販売開始
2024年6月25日
アールティがロングセラーPi:Coシリーズ最新作 Pi:Co V2を販売開始
ロボット初心者から研究開発まで応用できる小型2輪エンジニア教材
Pi:Co V2 |
AI・サービスロボットの分野で高度人材育成、ロボットプラットフォーム、教材の開発・販売をしている株式会社アールティ(東京都千代田区、代表取締役 中川友紀子、以下アールティ)は、小型移動ロボット学習キットのうち、Pi:Coシリーズの新製品Pi:Co V2(読み:ピーコ ブイツー 以下Pi:Co V2)を2024年6月25日に発売開始します。
Pi:Co V2は小型移動ロボットの教育・研究開発用プラットフォームです。組込みやリアルタイム性を必要とするロボットの基本的な機能を装備し、豊富な開発用サンプルの提供により、幅広い用途にご利用いただけます。
小型の車体であるため、開発に広い場所を必要といたしません。机の上での開発が可能です。
Pi:Co V2 開発イメージ |
主な用途例
1. Arduino IDE(※1)による移動ロボットの基礎技術習得(マイクロマウス競技(※2)の初学者向け教材)
基本的なモーター駆動やセンサーの読み込みなどのデバイス使用のための基礎知識だけでなく、迷路を解析する古典的なAIまでを網羅したサンプルをリリースいたします。
・ターゲットユーザー:工業高校、企業などの研修受講者
2. C/C++言語による開発
ESP32 S3向けの基本的なモーター駆動やセンサーの読み込みなどのデバイス使用のための基礎知識だけでなく、迷路を解析する古典的なAIまでを網羅したサンプルをリリース予定です。
・ターゲットユーザー:半導体や組込みを学ぶ大学生から企業の開発者
3. micro-ROSによる開発
世界的なロボットミドルウェアのデファクトスタンダードとして知られるROS(Robot Operating System)に対応するmicro-ROS(※3)のサンプルをリリース予定です。
・ターゲットユーザー:ROSのシミュレータであるGazeboを利用しながら開発を行うソフトウェア開発者
Pi:Co V2の特徴
初心者に最適な教材として以下の3つのポイントがあります
■工具不要・PCとUSB Type-Cケーブル1本で開発スタート
組立済のため、はんだ付け等の工程は不要です
■開発環境としてArduino IDEを採用
Windows、macOS、Linuxと開発者に応じた環境で開発できます
■充実の解説マニュアル・サンプルプログラム
本製品にはサンプルプログラムと解説マニュアルが付属します。ロボットを触ったことがない人や、初めてプログラミングする人でも本製品を動かせるようになります。
製品ページ https://rt-net.jp/products/pico-v2
Pi:Co V2 本体イメージ |
項 目 |
仕 様 |
製品名 |
Pi:Co V2 |
型番 |
RT-PH002 |
サイズ |
60×39x39(mm) |
重量 |
60g(バッテリ込み) |
入力電源電圧(定格) |
バッテリ給電: 3.7V USB給電: 5V |
付属バッテリ |
3.7V 260mAh |
バッテリ充電機能 |
あり |
CPUモジュール |
Espressif Systems ESP32-S3 |
プログラム書き込み方式 |
USB通信 インタフェース : USB Type-C |
マイクロマウス競技規格に準拠
ロボットが迷路の最短走行を競う、公益財団法人ニューテクノロジー振興財団が開催する各種マイクロマウス大会のマイクロマウス競技の規格に準拠しています。初めてロボットを触わる方でも、競技会への挑戦が可能です。
マイクロマウス大会での走行 |
Pi:Coシリーズとは
2輪の移動ロボットで、組込や自律制御の基本要素を学ぶことができます。Pi:Coの名前はPiece Convertible(ピースコンバーチブル)に由来しています。ボードを組み合わせてロボットを構成することで、学習者の学習がキットから自作回路などへ段階的に発展するにつれ、開発した自作ボードをピースごとに交換して最後はオリジナルロボットが作れるようにという願いが込められています。Pi:Coシリーズは、組立不要のマイクロマウス規格の完成品版とPi:Co Classicとクラシックマウスと呼ばれる規格の組み立てキットのモデルがあり、今回のPi:Co V2はマイクロマウス規格の完成品版になります。
アールティのPi:Coシリーズは、2008年6月に最初のバージョンが発売されました。初代のPi:Coはマイクロマウス競技のハーフサイズ(現在のマイクロマウス規格)でした。その後2011年に現在のClassicモデルの初代となるPi:Co Classicが発売されました。初代以降、2代目となるマイクロマウス規格のモデルがPi:Co V2です。
解説書やサンプルプログラムも充実していて、初学者からベテランまで、多くのマイクロマウス競技者に選ばれています。比較的短期間での基本的な技術要素の学習効果が高いため、学校や企業の教育用としても広く採用されています。また、本製品は海外からの要望も高く、日本語版、英語版がリリースされます。
※1 Arduino IDEはオープンソース、オープンハードの開発言語環境を指します
※2 マイクロマウス競技は、参加者自らが作った自立型ロボットが自律的に(自分の力だけで)迷路を探索し、 ゴールまでに達する最短時間を競う競技です。
(出典:ニューテクノロジー振興財団HP https://www.ntf.or.jp/mouse/m_kyougi.html)
※3 ROS(Robot Operating System)は、オープンソースのロボット開発ミドルウェアです。ROS/ROS2を使いこなすことにより、ロボット開発の大幅な効率化ができるツールとして、現在世界中で注目されています。
micro-ROSとはROS 2をマイコン上で動作させるためのフレームワークです。
移植性の高さや軽量、省メモリな動作などが特徴です。(参照:https://micro.ros.org/)
<販売開始日>
2024年6月25日
<ご購入方法>
アールティロボットショップにて2024年6月25日より販売開始
https://rt-net.jp/pi:co_V2
・製品名:Pi:Co V2
・型番:RT-PH002
・価格:60,000円 (本体価格 54,546円 消費税 10%)
株式会社アールティについて
「Life with Robot-ロボットのいるくらし-」の実現を目指して、最先端のAI&Roboticsにおける技術開発に挑戦し、AI・サービスロボット分野での高度人材育成から、教育・サービスロボットの自社開発、受託開発まで幅広い事業展開をしています。
人型ロボットをはじめとするサービスロボットの開発・販売においては多くの実績があります。ROSコミュニティへの貢献や、マイクロマウスなどのロボット競技会への支援も積極的に行っています。
近年はサービスロボットの教育や受託開発で培った技術やノウハウを活かし、食品工場をはじめとする軽作業を行う工場で人手不足を解消するための協働ロボットや、工場向けのAIビジョンシステム、製造ラインなどの開発にも力を入れています。
会社名:株式会社アールティ
代表者:代表取締役 中川友紀子
設立日:2005年9月
事業内容:ロボット及び人工知能に関する教育事業、自社開発事業、受託開発事業など
■HP
https://rt-net.jp/
■Facebook
https://www.facebook.com/RTnetjp
■Twitter
https://twitter.com/rt_corp
株式会社アールティ ホームページはこちら