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Nexperiaの650V SiCダイオードが 車載やその他の産業用アプリケーションに対応
2024年6月12日
Nexperiaの650V SiCダイオードが
車載やその他の産業用アプリケーションに対応
R2P DPAKに封止された車載規格準拠のショットキー・ダイオードを発表
Nexperiaは業界をリードする650V、10Aのシリコン・カーバイド(SiC)ショットキー・ダイオードが車載規格(PSC1065H-Q)に準拠し、リアル2ピン(R2P)DPAK(TO-252-2)に封止されて提供されると発表しました。これにより、電気自動車やその他の自動車の各種アプリケーションに利用しやすくなりました。また、SiCダイオードのポートフォリオをさらに拡充し、設計の柔軟性を高めるため、TO-220-2、TO-247-2、D2PAK-2に封止された定格電流6A、16A、20Aの産業グレード製品の提供も開始しました。新しいダイオードはスイッチモード電源、AC-DCコンバータ、DC-DCコンバータ、バッテリ充電インフラ、モーター・ドライブ、無停電電源装置、持続可能な太陽光発電インバータなど、要求の厳しい高電圧/大電流アプリケーションの課題に対応します。
新製品はMPS(Merged PiN Schottky)構造を採用しており、サージ電流に対する卓越した堅牢性など、競合SiCダイオードに比べてさらなる優位性を持っています。追加の保護回路が不要になり、システムの複雑さが大幅に軽減されるため、ハードウェア設計者は堅牢性が求められるハイパワー・アプリケーションにおいて、より小さなフォームファクタで高い効率を実現することができます。Nexperiaは各種半導体技術で一貫した品質を確保しており、新しいダイオードについても設計者に安心を提供します。
さらに、Nexperiaの「薄型SiC」技術により、基板が薄型化(元の厚さの3分の1)され、接合部から裏面金属までの熱抵抗も大幅に低減しました。その結果、動作温度の低下、信頼性と製品寿命の向上、サージ電流耐量の向上、順方向電圧降下の低減を実現しました。
Nexperiaのシニアディレクター兼SiCダイオードおよびFET製品グループ担当責任者のKatrin Feurleは「SiCダイオードを初めて発表したときの市場の反応は素晴らしいものでした。デザイン・インでは高い定評を受けし、特に産業用アプリケーション向け電源ではお客様が大きな成績を達成しています。これらのダイオードが備えている優れた逆回復性は実際の使用における高効率につながります」と述べ、さらに「今回発表した製品は我々初の車載規格準拠製品であり、その性能と信頼性がすでに大手自動車メーカーに認められていることを嬉しく思います」と語りました。
Nexperiaの車載用/産業用アプリケーション向け650V SiCショットキー・ダイオードの製品ラインアップの詳細については、www.nexperia.com/sic_diodesをご覧ください。
Nexperiaについて
オランダに本社を置くNexperiaはヨーロッパの豊かな歴史を持ち、欧州、アジア、米国で15,000人以上の従業員を擁するグローバル半導体企業です。Nexperiaは必要不可欠な半導体の開発・製造におけるエキスパートとして、自動車、産業からモバイル、コンシューマ向けアプリケーションまで、世界のほぼすべての電子機器の基本機能を実現する部品を提供しています。世界のお客様に向けてサービスを提供しており、製品の年間出荷台数は1,000億以上に及びます。Nexperiaの製品はプロセス、サイズ、消費電力、性能における効率性のベンチマークとして高い評価を得ています。Nexperiaは革新性、効率性、持続可能性、厳しい業界要件への対応に注力しており、そのことは充実したIPポートフォリオ、製品ラインナップの拡充、IATF16949、ISO9001、ISO14001、ISO45001規格への準拠に現れています。
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