ニュース

Ansys 2024 R1、ユーザーエクスペリエンスを再構築し、AIによりマルチフィジックスの優位性を拡大

2024年2月6日

  

Ansys 2024 R1、ユーザーエクスペリエンスを再構築し、
AIによりマルチフィジックスの優位性を拡大

新しいユーザーエクスペリエンスにより、コラボレーティブなエンジニアリング環境が強化され、強力なマルチフィジックスソリューションがより身近になると同時に、AI主導のデジタルエンジニアリングソリューションのメリットが拡大

  

主なハイライト

・最新のAnsys Design Languageは、ユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させ、Ansysのマルチフィジックスポートフォリオ全体で新しいユーザーインターフェース(UI)のパラダイムを構築し、アクセシビリティを向上

・Ansysソフトウェアとのネイティブな統合、オープンなアーキテクチャ、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)やクラウドを介した拡張性により、分散したエンジニアリングチーム間でのシームレスなコラボレーションを促進

・人工知能(AI)によって、物理場全般にわたって、より高速で予測精度の高い数値計算を実現

  

ペンシルベニア州ピッツバーグ、2024年2月6日 –Ansys (NASDAQ: ANSS)の最新リリースである2024 R1は、AIを活用したデジタルエンジニアリングの生産性を向上させるために設計された、高度なユーザーエクスペリエンスを導入しています。 オープンアーキテクチャと組み合わせることで、2024 R1はエンジニアリングワークフローを合理化し、より強力なコラボレーションおよびリアルタイムの相互作用を促進し、プロジェクトの成果を向上させます。

次世代製品は、統合エレクトロニクス、組込みソフトウェア、ユビキタス接続など、ますます複雑なシステムになりつつあります。このようなシステムのさまざまなコンポーネントを確実に連動させるには、統合マルチフィジックスシミュレーションソリューションの予測能力が必要です。マルチフィジックスの課題を解決できる強力なエンジニアリングツールへのアクセスは、高品質で信頼性が高く、持続可能な製品を求めるお客様の要求に応えるために、簡単で直感的でなければなりません。Ansys 2024 R1では、カスタマイズ可能な新しいインターフェースにより、アクセシビリティとユーザーエクスペリエンスが向上しています。

AnsysのSenior Vice President of ProductsであるShane Emswilerは、次のように述べています。「エンジニアリングの複雑化は、ソフトウェアで定義された電気自動車や電動垂直離着陸機から、特注シリコンやインシリコ・ヘルスケア試験に至るまで、あらゆる産業にとっての課題です。Ansys 2024 R1は、先進のデジタルエンジニアリングへのアクセスを改善することで、課題をチャンスに変えます。障壁を取り除くことで、ユーザーはこれらの複雑さを理解するために必要なテクノロジーを利用し、AIを活用してシミュレーションを強化できます。」

2024 R1では、AI対応のソリューションがさらに追加され、製品開発が加速し、創造的なデザイン探索が促進されます。この新しいAnsys SimAI™ソリューションは、業界および物理場に依存しないため、マルチフィジックスシミュレーションの結果を活用してAIをトレーニングし、パフォーマンスを向上させることができます。

  

シームレスで直感的なUXで生産性とコラボレーションを強化

最新リリースではAnsys Design Languageのアップデートにより、Ansysソフトウェアのルック&フィールが定義され、すべてのAnsysアプリケーションの生産性が向上しました。柔軟な設計言語により、従来のリリースと同じルック&フィールを実現するClassic Mode、視認性と美観を向上させるLight Mode、暗い環境での眼精疲労を軽減するDark Modeといった、3つの設計モードを選択できます。また、ネイティブ統合機能により、ワンクリックで他のAnsys製品にアプリケーション内でアクセスすることもできます。

例えば、組込みソフトウェア向けAnsys Scade One™のモデルベース設計環境は、新しい設計言語を参照して構築されているため、習得も使用も容易です。そして、クラウドコンピューティングモデルや、システムエンジニアやソフトウェアエンジニアが今日使用している多くの先進技術とシームレスに統合できるように設計されています。

マルチフィジックスの卓越性と計算能力の向上による視覚的な輝き

Ansys 2024 R1では、UXの向上にとどまらない改良が加えられています。最新リリースでは、世界トップクラスのマルチフィジックスモデルとメソッドを含む、Ansysの先進の数値解析ベースのソリューションに簡単にアクセスできます。また、今日の複雑な製品設計および開発の課題に対処するための大規模なHPCスケーラビリティに加え、オンプレミスHPC、クラウドへのバースト、クラウドネイティブアプリケーションなど、必要な時に必要な場所でコンピューティングリソースを利用するために必要な柔軟性もサポートしています。

Ansys Discovery™3Dシミュレーションソフトウェアの新機能は、Discovery UIから直接クラウド接続されたバースト計算機能をサポートします。テストでは、ローカルワークステーションを占有することなく、1,000回のシミュレーションを10分間で実行できることが示されています。これにより、AIをトレーニングするために使用できるデータセットを提供しながら、デザイン空間の探索とイノベーションが大幅に加速されます。この驚異的なスピードの向上とAIトレーニングを組み合わせることで、エンジニアはエンジニアリングプロセスの早い段階でより多くの製品設計オプションをシミュレーションできます。

民間用の革新的な風力タービンを開発しているsiWING社の研究開発主任エンジニアであるPaul Köster博士は、次のように述べています。「Ansysは、風力タービンのような複雑なシステムを開発する際に必然的に発生するマルチフィジックスタスクをマスターすることを可能にし、同時にユーザーフレンドリーにします。」

  

人工知能で強化された最先端のソリューション

また、Ansysの製品とサービス全体におけるAI統合の拡大も、もう一つの例です。先日、Ansys SimAIソリューションとAnsysGPT™のベータ版が発表されました。SimAIはクラウド対応の生成AIで、過去のシミュレーション結果を使用して、新しい設計の性能を数分以内に確実に予測します。AnsysGPTは、24時間365日のカスタマーサポートのための、Ansysのトレーニングを受けたAIバーチャルアシスタントです。

2024 R1で発表されたAI対応の新製品には、AIを使用して豊富なマルチフィジックス機能でシミュレーションを強化するAnsys AI+™アドオンも含まれています。今回、Ansys optiSLang AI+™、Granta MI AI+™、およびCFD AI+™ソリューションが利用可能になり、ユーザーはAnsysソフトウェアのコア機能を強化できます。新しいUIでは、これらのアドオン機能をクリックするだけで利用できます。

Ansys 2024 R1には、3つのユーザーインターフェースモードが用意されています(左から右):
Dark Mode、Light Mode、Classic Mode

  

その他の2024 R1の改善点も、統合と効率的なユーザーエクスペリエンスに重点を置いています:

・騒音・振動・ハーシュネス(NVH)マルチフィジックスシミュレーションのワークフローにおいて、より効率的なメモリ使用、解析時間の短縮、ディスク容量の最適化により、パフォーマンスが5~50倍向上。

・音響専用のメッシングワークフローにより、シミュレーション用の複雑な形状の準備に掛かる時間を最大12分の1に短縮。

・アプリケーションに特化したマルチフィジックスの強化により、都市部の航空移動アプリケーションで重要なバーチャルブレードモデルのポスト処理時間が短縮。

Ansys Icepak™Ansys Mechanical™Ansys HFSS™Ansys RaptorX™Ansys Q3D Extractor™ソルバーエンジン向けの単一のシミュレーションプラットフォームとワークフローにより、マルチフィジックスベースの電磁界シミュレーションワークフローを最適化します。

・新しいAnsys Digital Safety Manager Webアプリケーションでは、Ansys medini analyze™の安全およびサイバーセキュリティプロジェクトの計画、監視、検証を一元化します。

Ansys 2024 R1の詳細については、 ansys.com/products/release-highlightsをご覧ください。

動画:Ansys 2024 R1: インターフェースとエクスペリエンスの向上(vidyard.com)

  

Ansysについて

当社のミッション: 人類の進歩を促進するイノベーションに力を™

Ansysのシミュレーションは、ビジョナリーカンパニーが世界を変える革新的アイデアを、設計から現実のものにするために活用されています。50年以上にわたり、Ansysのソフトウェアは、様々な業界のイノベーターがシミュレーションの予測能力を活用して、限界を越えることを可能にしてきました。持続可能な輸送手段から高度な半導体まで、衛星システムから救命医療機器まで、Ansysは人類の進歩における次なる大きな飛躍の原動力となります。

Ansys、ならびにANSYS, Inc.のすべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、ロゴ、標語は、米国およびその他の国におけるANSYS, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。その他すべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。

ANSS-T

  

  

  

アンシス・ジャパン株式会社 ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#アンシス・ジャパン
#AI(人工知能)
#ソフトウェア
#2024年2月6日