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クロスカントリー競技用「YZシリーズ」2024年モデルを発売【ヤマハ発動機】

2023年8月30日

  

クロスカントリー競技用「YZシリーズ」2024年モデルを発売
~「YZ450FX」はエンジン・車体に専用セッティングを施しパフォーマンスを飛躍的に向上~

  

 ヤマハ発動機株式会社は、クロスカントリー競技用YZシリーズの2024年モデル4機種を10月20日から順次発売します*。
 「YZ450FX」は、2023年にフルモデルチェンジした「YZ450F」のエンジンとボディをベースに、クロスカントリー用モデルとして、扱いやすい特性に仕様を変更しました。
 「YZ450F」からの主な変更点は、1)専用ECUを採用し、「極低速域での粘り」と「中高速域での力強さ」に貢献する449cm³エンジン、2)クロスカントリー用途に調整したクラッチとトランスミッション、3)エンジン懸架を専用開発し、旋回時の操作性を向上したバイラテラルビーム・フレーム、4)ストロークを短縮してローダウン化し、国内のクロスカントリー向けに専用チューニングした前後サスペンション、5)コンパクトで容量を確保した燃料タンクやエンジンガードなどの専用パーツです。
 なお、各モデルには共通コンセプトである直線的なホリゾンタル・ムーブメントのグラフィックと、ヤマハブルーに異なる色域のブルーを組み合わせたカラーリングを採用しています。

※本製品は「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、2023年8月30日から12月3日までの期間限定で予約の受付を行います。予約が生産計画を上回る場合は、予約受付期間終了を待たずに受付を終了する場合があります。



「YZ450FX」

  

【YZ450FXの主な特長】

1)専用ECUを採用し、「極低速域での粘り」と「中高速域での力強さ」に貢献する449cm³エンジン
 吸気経路を見直し、ピストン、ボディーシリンダー、クランクアッセンブリー、ドライサンプ潤滑など、多岐にわたって新フィーチャーを織り込んだ2023年「YZ450F」のエンジンをベースに専用ECUを採用。パワフルで扱いやすい上に、クロスカントリー走行における「極低速域での粘り」と「中高速域での力強さ」に貢献します。

2)クロスカントリー用途に調整したクラッチとトランスミッション
 プライマリーギアとハウジングを一体構造とし、またスプリングは従来のコイルから皿バネ式に変更して軽量コンパクト化を図った2023年「YZ450F」のユニットを採用。かつ「YZ450FX」専用にフリクションプレートの摩擦材の組み合わせを最適化しました。これによりクラッチ操作の際、マイルドな”繋がり”を感じることができ、悪路での発進時などでの扱いやすさに貢献します。
 トランスミッションは、軽量化を図った2023年 「YZ450F」のユニットを採用し、これをワイドレシオ化。かつ2次レシオの最適化により、クロスカントリー用途に適した総減速比を実現しました。

3)エンジン懸架を専用開発し、旋回時の操作性を向上したバイラテラルビーム・フレーム
 スピードを維持したままコーナー進入ができ、旋回中のライン自在度が広い2023年「YZ450F」のフレームを採用。エンジン懸架を「YZ450FX」専用に開発し、クロスカントリーで求められる走破性、操縦性を支えます。剛性バランスの見直しとタンクテールのレイダウンなどにより、特にターンでの優れた操縦性に貢献しています。

4)ストロークを短縮しローダウン化した前後サスペンション(フロントは手回し圧減衰アジャスタ付)
 「YZ450F」のKYB製ユニットをベースに、ストロークを短縮したサスペンションを前後ともに採用。専用セッティングを施し、ローダウン化を図りました。シート高は2023年「YZ450F」比で10mmダウンとなります。またフロントの接地感や旋回時の安定感を得ることができ、ウッズでのタイトなコーナリング等で力を発揮し、マシンとの一体感に寄与します。さらにフロントサスペンションには、工具不要・手回しで圧減衰調整ができるアジャスタを新たに採用しました。

5)コンパクトで容量を確保した燃料タンクやエンジンガードなどの専用パーツ
 車体の軽量コンパクト化に寄与しつつも十分な容量を両立する、専用樹脂製燃料タンクを新採用しました。前方と下側のエリアを広げ、燃料ポンプ位置を下げることにより容量を確保しています。
 またエッジを抑えた滑らかなデザインの新設計樹脂製エンジンガードを装備しました。フラットかつプレーンなフォルムは車体デザインとマッチ。同時にガード機能が求められる箇所をしっかりと保護します。

6)YZ450Fと共通の機能・装備
・ボディのコンパクト化に貢献する”エアフローマネージメント”

 シリンダー前方吸気レイアウトは継承しつつ、新気取り入れ通路を一新。サイドカバーとタンクの隙間、およびメインシート下に吸気経路を設けることで最適化しています。
・アクションの自由度を広げるシートにコンパクトなシュラウド
 前後の天面高低差を従来比15mm縮小し、フラット化したシートを採用。ライディングポジションも、従来比でフットレストを5mmダウン、ヒップ~フット間を10mm拡大、ハンドル位置はパイプ1本分手前に寄せるなど、自然な姿勢を得やすくしました。シュラウドは左右幅を従来比で50mm詰めコンパクト化、かつ側面形状を滑らかにしました。足を動かしやすく、軽快な操縦性に貢献します。
・直感的にチューニングが可能な、バージョンアップした 「パワーチューナー」アプリ
 3段階で調整できるトラクションコントロール、「レブリミット機能」を追加したローンチコントロールに、ラップタイム計測機能を追加。

  

  

  

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