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MathWorks、MATLAB および Simulink Release 2023b で Simulink Fault Analyzer と Polyspace Test を発表
2023年9月22日
MathWorks、MATLAB および Simulink Release 2023b で
Simulink Fault Analyzer と Polyspace Test を発表
航空宇宙、自動車、無線通信分野のエンジニアと研究者向けにモデルベースデザインを簡略化
NATICK, Mass. – 2023 年 9 月 19 日
– MathWorks は本日、
MATLAB® および
Simulink® 製品ファミリの「Release 2023b (以下、R2023b)」を発表しました。R2023b では、エンジニアと研究者のワークフローを合理化する新機能を備えた、新製品2 つと複数製品のメジャーアップデートが導入されています。
Simulink Fault Analyzer™ により、シミュレーションを使用した系統的な故障の影響と安全性の解析が可能となります。この新製品では、エンジニアリングデザインを変更することなく、故障注入シミュレーションを実行できます。エンジニアは、シミュレーションを活用しながら、特定のシステム条件により故障のタイミングやトリガーを指定したり、故障モード影響解析 (Failure Mode and Effects Analysis: FMEA) などの安全解析を実行することができます。Simulink Fault Analyzer を
Requirements Toolbox™ と組み合わせることで、エンジニアは故障、ハザード、故障検出と緩和のロジック、およびその他のアーティファクトの間の形式的な関係性を作成し文書化することができます。
Simulink Fault Analyzer™ により、シミュレーションを使用した系統的な故障の影響と安全性の解析が可能となります。この新製品では、エンジニアリングデザインを変更することなく、故障注入シミュレーションを実行できます。 |
MathWorks テクニカル プロダクト マーケティング担当ディレクターの Dominic Viens は次のように述べています。「複雑さを増す設計モデルを扱う上で、シミュレーションは重要なエンジニアリング ツールとなっています。R2023b の新製品とアップデートは、モデルベースデザインを簡略化し、エンジニアや研究者が最大の成果を発揮できるよう開発されました。」
R2023b には、組み込みシステムにおける C および C++ コードテストの開発、管理、および実行を支援する新製品、 Polyspace Test™ も含まれています。ユーザーは、Polyspace xUnit API やグラフィカルテスト作成エディターを使用して、テスト対象のコンポーネントを分離して検証するためのスタブやモックを作成できます。また、Polyspace Test では、エンジニアがホストコンピューターや組み込みターゲット上でテストを実行し、テスト実行を自動化できるほか、テストを要件にリンクしてトレーサビリティを確保できます。
Polyspace Test™ は組み込みシステムにおける C および C++ コードテストの開発、管理、および実行を支援します。ユーザーは、Polyspace xUnit API やグラフィカルテスト作成エディターを使用して、テスト対象のコンポーネントを分離して検証するためのスタブやモックを作成できます。 |
R2023b では、MATLAB および Simulink で広く利用されている以下のツールのメジャーアップデートも行われています。
- Aerospace Toolbox™ では、衛星コンスタレーションの軌道を伝播して可視化し、LOS (line-of-sight)
解析と日食解析を実行できます。
- Datafeed Toolbox™ では Bloomberg Hypermedia API を使用して、過去のデータや市場データを
取得できます。
- DO Qualification Kit を使用して、航空宇宙エンジニアは、DO-178C および DO-330 の規格に従って
Polyspace Test のツール認定を受けることができます。
- Predictive Maintenance Toolbox™ では、モーターや回転機械から物理ベースの特徴を抽出
できるようになりました。
- Signal Integrity Toolbox™ では、MATLAB コマンドラインからシミュレーションを自動化し、
データの解析、可視化を行うことができるようになりました。
- Simulink Desktop Real-Time™ で、Linux デスクトップ コンピューターからリアルタイムテストを実行
できるようになりました。
- Wavelet Toolbox™ により、アプリを使用してウェーブレット解析と時間周波数解析を適用できる
ようになりました。
また、このツールボックスでは、AI ワークフロー用の自動特徴抽出を使用できるようになりました。
- 無線通信エンジニアは、Wireless HDL Toolbox™ を使用して、FPGA、ASIC、および SoC を
ターゲットとした 5G、衛星通信、WLAN、およびカスタムの OFDM をベースとした
通信サブシステムを設計および実装できます。
MATLAB および Simulink 製品ファミリに関するすべての新製品、拡張機能、およびバグ修正の詳細については、R2023b のハイライトページをご覧ください。
MathWorks について
MathWorks は、数学的計算で業界をリードする世界的なソフトウェア開発会社です。MATLAB は、エンジニアや科学者のための言語で、アルゴリズム開発、データ解析、可視化、数値計算のためのプログラミング環境です。Simulink は、マルチドメインおよび組み込みエンジニアリング システムのシミュレーションとモデルベースデザインのためのブロック線図環境です。世界中のエンジニアや科学者が、自動車、航空宇宙、通信、エレクトロニクス、産業オートメーションなどの産業分野において、発見、革新、開発を加速させるためのツールとしてこれらの製品を利用しています。MATLAB および Simulink は、教育および研究に欠かせないツールとして、世界有数の大学や教育機関において活用されています。MathWorks は 1984 年に設立され、現在はマサチューセッツ州ネイティックを本拠地とし、世界 34 のオフィスで 6,000 名以上の従業員が活躍しています。詳細については、jp.mathworks.com をご覧ください。
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