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次世代モビリティの無線通信品質評価向け「自動車CATR(コンパクトアンテナテストレンジ)ソリューション」実機デモンストレーションの提供を開始【東陽テクニカ】

2023年6月28日

  

次世代モビリティの無線通信品質評価向け
「自動車CATR(コンパクトアンテナテストレンジ)ソリューション」
実機デモンストレーションの提供を開始

~電波暗室での構築や測定をコンサルティング、コネクテッドカーの開発力向上を支援~

  

株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高野 俊也(こうの としや)、以下 東陽テクニカ)は、モビリティ業界におけるAD/ADAS技術などの無線通信機能の開発に向けて、RanLOS(ランロス)社製「自動車CATR(※1)ソリューション」の実機デモンストレーションの提供を2023年8月1日より開始いたします。
自動車をはじめとしたモビリティの無線通信品質を評価するソリューションを実機でデモンストレーションすることで、実際の導入を具体的に検討できます。デモンストレーションの提供を通して、コネクテッドカーをはじめとするつながるモビリティのさらなる開発力向上に貢献してまいります。 デモンストレーション提供に際し、2023年7月3日より受付を開始いたします。
※1 Compact Antenna Test Range。遠距離通信での電波の特性を、疑似的に短距離で測定・試験することのできる装置。

  

背景/概要

安全性や快適性の向上、機器間での情報共有による交通の効率化などの目的のため、自動車をはじめとしたモビリティで無線データ通信の必要性が高まり、自動車と通信技術の融合が進んでいます。今後、AD(自動運転)/ADAS(先進運転支援システム)技術の進歩や、より利便性の高いサービスを提供するために、さらに大容量・低遅延で高品質の通信が求められることが予想されます。

しかし、通信業界ではデバイスやサービスの開発プロセスにおいて品質向上や性能担保のために無線通信の試験をすることが一般的になっている一方、モビリティ業界では無線通信機能に対する試験方法がまだ確立されていません。搭載される無線通信機器は、単体での試験ではなく通信機器を搭載した車両など全体を対象にして試験を行う必要があります。また、よりリアルな通信を再現して試験するために、実際の環境をシミュレーションしながら試験する実用的な方法も検討されています。

このような課題を抱えるモビリティ開発市場に向けて、東陽テクニカでは、RanLOS社製「自動車CATRソリューション」の実機によるデモンストレーションの提供を開始いたします。

当ソリューションは、通信業界で利用されている正確で再現性の高い試験手法を応用して開発され、高速道路上や都市などにおけるリアルな通信を電波暗室内で簡単にシミュレーションしながら自動車の無線通信性能を試験することができます。デモンストレーションでは、実機を用いて測定することにより、実際のセットアップ、測定方法や測定結果を確認でき、東陽テクニカのエンジニアが測定方法などについてコンサルティングいたします。デモンストレーションを通して、システムの取り扱いを確認でき、導入から運用までを具体的に検討できるようになります。

東陽テクニカは、これまで培ったアンテナ計測の技術や知見を活かして、より効率的で効果的な評価手法を提案することで、次世代モビリティ、次世代通信の開発に貢献してまいります。

  

デモンストレーション概要

実施場所︓顧客の電波暗室または東陽テクニカ指定の電波暗室
提供開始日:2023年8月1日(火)
受付開始日︓2023年7月3日(月)
お問い合わせ窓口︓EMCマイクロウェーブ計測部 E-mail:emc@toyo.co.jp
お申し込みフォーム:https://www.toyo.co.jp/emc/contacts/detail/id=38580

  

主な特長

・RanLOS社製「自動車CATRソリューション」実機、試験機器、車載アンテナや通信モジュールなどを用いて、実際の通信環境をシミュレーションし、アンテナ放射パターン測定や無線通信品質評価(スループット測定)を実施し、測定結果を提供。
・搬入/搬出など運用時の取り扱いを実機で確認。
・東陽テクニカが培ってきたアンテナ測定・通信品質評価の技術や知見を基に、「自動車CATRソリューション」と合わせて主に使用する試験機 器選定などに関するコンサルティングを提供。

  

「自動車CATRソリューション」特長

・ 自動車の車体サイズに対応
・ テストゾーンサイズ︓ 直径2.5m (車載アンテナ向け)
・ 試験セットアップの管理からターンテーブルなどの制御も可能なRanLOSソフトウェア
・ グラフや表などをユーザーが選択したデータフォーマットで出力ができ、さまざまな分析が可能
・ 取り外し可能なアンテナアレーフィードを交換するだけで簡単に試験周波数変更が可能
「自動車CATRソリューション」製品サイト︓https://www.toyo.co.jp/emc/products/detail/VehicleCATR

< RanLOS ABについて >
RanLOS社は2016年にスウェーデン・ヨーテボリのチャルマース工科大学のパーシモン・キルダル教授により設立されました。提供する「自動車CATRソリューション」はチャルマース工科大学の研究をベースにしており、使用しているRandom Line of Sight技術によるOTA試験手法は特許を取得しています。RanLOS社は無線通信評価向けの簡単で、柔軟性のあるソリューションを提供することで、よりよいコネクテッド社会の構築に寄与してまいります。
RanLOS社 Webサイト:https://ranlos.com/

  

  

株式会社東陽テクニカについて

東陽テクニカは、1953年の設立以来、最先端の“はかる”技術のリーディングカンパニーとして、技術革新に貢献してまいりました。その事業分野は、情報通信、自動車、エネルギー、EMC(電磁環境両立性)、海洋、ソフトウェア開発、ライフサイエンス、セキュリティなど多岐にわたります。5G通信の普及、クリーンエネルギーや自動運転車の開発などトレンド分野への最新の技術提供に加え、独自の計測技術を生かした自社製品開発にも注力し、国内外で事業を拡大しています。最新ソリューションの提供を通して、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の発展に貢献してまいります。
株式会社東陽テクニカ Webサイト:https://www.toyo.co.jp/

  

  

  

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