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ダイムラー・トラック、シーメンスと協業し、統合デジタル・エンジニアリング・プラットフォームを構築

2023年4月3日

  

ダイムラー・トラック、シーメンスと協業し、
統合デジタル・エンジニアリング・プラットフォームを構築

  

• Siemens Xcelerator製品ラインにより、ダイムラー・トラックのトラックおよびバス向けの革新的技術の
 開発が前進

• デジタル化への取り組みの一環として、多岐にわたるレガシーシステムを、次世代の製品開発および
 ライフサイクル管理プラットフォームで置き換え

シーメンス・デジタル・インダストリーズ・ソフトウェアとDaimler Truck AGは新たな協業を本日発表し、最先端のデジタル・エンジニアリング・プラットフォームをSiemens Xceleratorのソフトウェアとサービスの製品ラインを使用して構築し、今後実装することになりました。この新しいプラットフォームにより、ダイムラー・トラックは、商用車の革新的未来像、ならびにトラックとバスの効率的な製品開発およびライフサイクル管理を追求できるようになります。このプラットフォームは、ダイムラー・トラックのエンジニアリングハブ、各ブランド、およびビジネスセグメントを横断してグローバルに展開する予定です。

Daimler Truck Holding AGのアンドレアス・ゴルバッハ取締役(トラック技術担当)は、「今般、ダイムラー・トラックのITおよびエンジニアリング環境をグローバルに統合するという当社の構想に向けて、シーメンスとの関係を拡大するという決断に至りました。これにより、最先端の技術を活用して輸送の未来像を構築し、お客様のビジネスをさらなる成功に導くことができるようになります。IT環境を統一することで、ダイムラー・トラックにおける我々のエンジニアリング活動が大きく前進するでしょう。新しい開発プラットフォームによって実現された、透明で効率的なエンドツーエンドのエンジニアリングプロセスによって、より機動的に行動し、市場投入までの時間を改善することができます」と述べています。

この新しいデジタルプラットフォームは、製品ライフサイクル管理(PLM)用のTeamcenter®ソフトウェアを導入するもので、これによってダイムラートラックによるSiemens Xcelerator製品ラインの採用が拡大します。また、同ソフトウェアの将来の標準PLMソリューションとして、部品表(BOM)管理機能も加わっています。この環境のもとで、ダイムラー・トラックの各チームのワークフロー、システム、およびそれらに関連する機械設計、電気設計、およびシミュレーションデータが統合されます。これにより、製品エンジニアリングのためのNX™ソフトウェアの採用を含め、ダイムラー・トラックによるSiemens Xcelerator製品ライン全体にまたがるソリューションの利用が拡大することになります。

ダイムラー・トラックは、独立法人として設立されて以来、Daimler AGのレガシーシステムから移行するデジタル化の取り組みに着手していますが、その戦略的意図は、インテリジェントなITイノベーションで持続可能な輸送をリードすることにあります。未来のトラックとバスの開発にあたって同社が追求する技術戦略は明確であり、それは、カーボンニュートラルな未来において、車両は、電気バッテリーと水素による駆動装置の両方によって動くようになるというものです。また、デジタル化の進展によってさらに車両がインテリジェント化し、自律走行型トラック輸送などの次段階のサービス提供が可能になると考えられます。

Siemens AGのセドリック・ナイケ取締役兼デジタルインダストリーズCEOは、「トラックは、グローバルなサプライチェーンの基幹をなすものであり、シーメンスは、ダイムラー・トラックがカーボンニュートラルな輸送の未来を切り開くのを支援してまいります。ダイムラー・トラックは今後、当社の先進的な製品エンジニアリング、ライフサイクル管理、およびシミュレーション・ツールを採用した先進的な技術プラットフォームを用いて、カーボンニュートラルな未来を構築することになるでしょう」と述べています。

ダイムラー・トラックはグローバル・プラットフォーム・アプローチを採用しています。これはすなわち、主要部品と車両プラットフォームを一度開発し、それをブランドや市場を横断してグローバルに拡張するという指針を基本に据えるものです。これを実現するためには、クラウドベースのグローバルな協業と共通のデジタル・エンジニアリング・システムのプラットフォームが不可欠であり、シーメンスは、この次世代エンジニアリングデジタル環境を構築する技術と実装のプロバイダーとしてダイムラーによって選ばれました。

Daimler Truck AGは世界最大級のトラックおよびバスメーカーであり、ヨーロッパ、北米、アジアで業界トップの地位を確立し、世界40ヵ所以上に主要拠点を有しています。また、10万人以上の従業員を擁し、Freightliner、Western Star、Thomas Built Buses、Mercedes-Benz、Setra、BharatBenz、そしてふそうの7ブランドをひとつ屋根の下で束ねています。

シーメンス・デジタル・インダストリーズ・ソフトウェアは、Siemens Xceleratorビジネスプラットフォームのソフトウェア、ハードウェア、およびサービスを用いて、あらゆる規模の組織のデジタル変革を支援します。シーメンスのソフトウェアと包括的なデジタル・ツインにより、設計、エンジニアリング、および製造プロセスを最適化し、今日のアイデアを持続可能な未来の製品へと発展させることができます。半導体からシステム全体、そして製品からプロセスまで、あらゆる産業において、シーメンス・デジタル・インダストリーズ・ソフトウェア(https://www.sw.siemens.com/en-US/ )は、今日と明日が出会う場所なのです。

  

【参考資料】
本資料はシーメンス AG(ドイツ・ミュンヘン)が2023年3月28日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に抄訳したものです。本資料の正式言語はドイツ語・英語であり、その内容および解釈については両言語が優先します。原文プレスリリースおよび関連資料は以下の URL よりご覧いただけます(英文)。https://press.siemens.com/global/en/pressrelease/daimler-truck-collaborates-siemens-build-integrated-digital-engineering-platform

  

  

  

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