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24GHzレーダーの生産開始を発表【TRW】

2012年9月27日

ドイツ・ハノーバー(2012年9月18日)-世界有数の自動車部品メーカーで、アクティブセーフティ(予防安全)・パッシブセーフティ(乗員安全)システムの世界的リーダーであるTRWオートモーティブ・ホールディングス(本社:米国ミシガン州リボニア、以下TRW)は本日、「IAA国際商用車ショー」において24GHz前方監視レーダー(AC100)の生産をフランス、ブレスト近郊のオートクルーズ拠点で開始したことを発表しました。TRWは、世界の大手自動車メーカーの商用車および乗用車の両セグメントを対象として、新レーダーの提供を開始します。

24GHzレーダー(AC100)は、車間距離警告および衝突警告や可逆的拘束システムの作動、ブレーキングシステムとの統合による追従停車付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)、プリクラッシュ、プレフィルブレーキ、アダプティブブレーキアシスト、自動緊急ブレーキ(AEB)など、安全かつ快適な運転を支援するための様々な機能を提供することができます。また、AC100は、TRWの従来製品77GHzレーダー(AC20)とほぼ同様の機能を有していますが、大幅な低価格化を実現しています。これは主に、動作周波数を低くすると共に非高級車向けに機能の最適化を図ったことによるものです。AC100では、約150mの範囲で車両を検知でき、高速道路を含むあらゆる道路状況に対応できます。さらに、レーザーベースのシステムとは異なり、AC100のレーダーは霧や豪雨などの悪天候下でも優れた機能を発揮します。

TRWの運転支援システム(DAS)担当ディレクターであるピーター・オーステン(Peter Austen)は次のように述べています。「欧州において、2013年11月に予定されている新型トラックへの自動緊急ブレーキ(AEB)搭載の義務化や、ユーロNCAP(欧州の安全性能評価基準)の今後の厳格化など、自動車業界を取り巻く環境は大きく変化しています。こうした流れにより、AEBに欠かせないレーダーなどの運転支援機能の搭載が今後ますます促進されていくでしょう。 TRWは、まずトラックプラットフォーム向けにAC100の提供を開始し、その後欧州のCセグメントの乗用車へと搭載を拡大する予定です。レーダー技術を駆使した運転支援システム(DAS)の活用は、交通安全強化を目指した欧州委員会の取り組みとも合致し、さらなる安全性強化を推進する上で重要なステップとなります。TRWでは、レーダー技術開発への投資を継続的に行っており、360度の全方向検知能力によって、安全性および利便性を高める様々な機能を提供する次世代レーダープラットフォーム(AC1000)の開発も進めています。TRWはこのような技術開発を通じて、自動車メーカーの安全規制や顧客ニーズへの対応を支援するとともに、すべてのプラットフォーム、すべての市場に向けて先進の安全システムを手頃な価格で提供してまいります」。

 

TRWについて

TRWオートモーティブは世界有数の自動車部品サプライヤー。ニューヨーク証券取引所上場。米国ミシガン州リボニアを本拠とし、子会社を含め26カ国で事業を展開する。従業員数は世界で約60,000人。主要製品は、車両コントロールシステム、ドライバーアシストシステム、ブレーキシステム、ステアリングシステム、サスペンションシステム、セーフティシステム(シートベルトおよびエアバッグ)、電子部品、エンジンコンポーネント、ファスナー部品など、この他アフターマーケットの交換部品と各種サービスの提供も行っている。2011年度の売上高は162億ドル。日本国内では、TRWオートモーティブジャパン株式会社として事業を展開、主要日本自動車メーカーに製品を提供している。
同社に関する詳細な情報は、Webサイトhttp://www.trwauto.co.jp/でもご覧いただけます。

本プレスリリースにおける「TRWオートモーティブ」、「TRW」、「当社」などの文言は、別途記載がない限り、すべてTRWオートモーティブ・ホールディングスとその子会社を指します。

*本リリースは、9月18日(現地時間)にドイツ・ハノーバーで発表されたリリースの日本語版です。



お問い合わせ先 : taj-info@trw.com



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