ニュース
機械構造物や制御回路の周波数特性がわかる 周波数応答計測ソフトウェア OS-4100【小野測器】
2022年10月26日
機械構造物や制御回路の周波数特性がわかる
周波数応答計測ソフトウェア OS-4100
■周波数応答計測ソフトウェア
今回リリースする「周波数応答計測ソフトウェア」は、機械構造物や制御回路の伝達関数(周波数応答関数)を誰でも簡単に、高速かつ高分解能に計測することができるソフトウェアです。
DS-5000 ハードウェアと合わせて使用します。電子部品や機械構造物の固有振動数や減衰比(損失係数)の計測、制御回路の特性評価(サーボ解析 ゲイン余裕・位相余裕)、電池やバッテリーの交流インピーダンス(Cole-Cole Plot)計測など様々な周波数応答を計測する用途でご使用いただけます。
本製品は、従来製品「DS-3000 “ESUFEEL” シリーズ サーボ解析システム」の基本性能を向上させ、既存ユーザーのニーズに応える新機能を搭載した後継機種です。演算の高速化、最大計測チャンネル数の向上(最大42ch)などの機能アップとステップ応答計測などの新機能を搭載しました。
計測・解析ソフトウェア「O-Solution」と組み合わせることで、一つのハードウェア(DS-5000)で制御特性の評価(サーボ解析)や加振器の振動試験、さらにハンマリング試験や音の収録など様々な計測ができます。
■特長
演算高速化 計測時間の要する低周波数領域の演算を高速化。(当社比 従来機種より20%~30%短縮)
高分解能 オート分解能機能を搭載。
共振周波数付近のサンプリング周期を自動的に細かくし、高い周波数分解能で計測することが
できる。
多チャンネル計測 最大42chの振動試験など多チャンネルの周波数応答関数を計測。
演算方式 2種類の演算方式を搭載(FRA方式とFFT方式)。
FRA方式は、高いダイナミックレンジで高精度な計測ができる。
FFT方式は、短時間に幅広い周波数帯域の計測ができる。
ステップ応答機能 周波数特性に加えて時間領域の応答性能を評価する事ができる。
データ比較 計測・解析ソフトウェア「O-Solution」や従来機種で計測した周波数応答関数の データを
読み込む事ができる。
■ターゲット市場と計測アプリケーション例
・ロボットアームの制御特性、油圧アクチュエータの制御特性
・スピーカの音響特性、電子部品(MEMSなど)の振動特性
・モータの回転制御特性(サーボ解析)、カップリングの応答特性
・バッテリー、燃料電池の交流インピーダンス計測
■製品概要
・OS-4100 周波数応答計測ソフトウェア 仕様
計測チャンネル数 40 kHzタイプ 3ch~42ch(入力)
100 kHzタイプ 2ch~4ch (入力)
測定モード FFTモードまたはFRAモードから選択可能
ダイナミックレンジ 160 dB(FRAモード 40 kHz/100 kHzユニット)
130 dB(FFTモード 40 kHzユニット)
120 dB(FFTモード 100 kHzユニット)
入力形式 シングルエンド(各チャンネル絶縁)
チャンネル間位相精度 ±0.1°(20 kHz未満)、±0.7°(20 kHz以上)
計測表示グラフ ボード線図、ナイキスト線図、コクアド線図、ニコルス線図、コールコールプロット、
モニター波形(時間軸波形及びパワースペクトル)
振幅コントロール機能 任意チャンネルの振幅をコントロールする事が可能。
任意チャンネルの振幅が一定になるように加振器を制御する事が可能。
オート分解能機能 計測対象の周波数特性(曲線の形)に合わせて、最適な分解能を自動的に判断して計測可能。
ステップ応答機能 時間的な応答性能を求める事ができます。
対象物に階段状のステップ信号を与え、その応答信号から立ち上がり時間やオーバーシュートなどを
自動的に算出可能。
加算機能(DS-0545) 制御特性を計測する際は計測用に外乱ノイズを注入する必要があります。
DS-0545 2ch 信号出力ユニットは、加算機能を搭載しており、対象物の制御回路に外乱ノイズを
注入する事が可能。
外部コントロール (OS-0410) OS-4100 用の外部コントロール機能。
お客様が作成したソフトウェアとTCI/IPで通信し、事前に用意した計測条件で計測、データ保存を
行う事が可能。
※本製品を使用するには別途DS-5000シリーズ(ハードウェア)が必要です。
また、信号出力のオプション(DS-0543 2ch 外部入力 & 1ch 信号出力ユニットまたは DS-0545 2ch 信号出力ユニット)が必要です。
株式会社小野測器 ホームページはこちら