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「PowerCo」と「Umicore」がヨーロッパでのバッテリー 素材生産用合弁会社を設立【フォルクスワーゲングループジャパン】

2022年9月30日

  

「PowerCo」と「Umicore」がヨーロッパでのバッテリー
素材生産用合弁会社を設立

  

・ヨーロッパの自動車産業における類まれな協力関係: フォルクスワーゲン グループのバッテリー会社「PowerCo」とベルギーの循環 素材テクノロジー グループ「Umicore」が、持続可能なバッテリー素材の大規 模なサプライチェーンを構築

・合弁会社には 30 億ユーロを投資し、2020 年代の終わりまでに年間 220 万台 の電気自動車用バッテリー素材の生産を目指す

・ブリュッセルに本社を置くこの合弁会社により、ヨーロッパにおける「PowerCo」 ギガファクトリーへの供給の大部分が満たされる一方で、「Umicore」はヨーロ ッパの EV 用カソード素材に対する需要の大部分を確保することが可能

・欧州連合がグリーンディールの目標を達成するための重要なマイルストーン

  

2022年9月26日、ザルツギッター/ブリュッセル – 本日、フォルクスワーゲン グループの新しいバッテリー 会社である「PowerCo」とベルギーの循環素材テクノロジー グループである「Umicore」は、ヨーロッパで 前駆体およびカソード素材を生産するための合弁会社を設立することを発表しました。2025年以降、この 合弁会社は、「PowerCo」が運営するヨーロッパのバッテリーセル工場に主要な素材を供給します。この パートナーシップは、2020年代の終わりまでに、年間160GWhのセル容量を実現するカソード素材とその 前駆体を生産することを目指しています。これは、約220万台の電気自動車に電力を供給することができる バッテリーの年間生産量に匹敵します。カソード活物質は、バッテリー性能の重要な技術的要素であると 同時に、バッテリー全体のコストの最大の部分を占めているため、パワートレインを成功裏にe-モビリティへ 移行させるために不可欠です。

この長期的なパートナーシップは、バッテリー生産に よる価値創造において、戦略的に最も重要である、 ヨーロッパでの前駆体およびカソード素材生産に 焦点を当てています。追加契約の条項において、原材料の調達における業界のリーダーである 「Umicore」は、「PowerCo」と協力して、持続可能で 責任ある原材料の調達を実現します。今回のパート ナーシップに関連して、「Umicore」は「PowerCo」に 精 錬 サ ー ビ スも 提 供 します 。 今 後 、「Umicore」 の 技術およびノウハウに基づいて、両パートナーは、 精錬およびバッテリー リサイクルを合弁会社の事業 範囲に含めることを目指しています。



左から右へ:フォルクスワーゲン AG テクノロジー担当グループ取締役兼 PowerCo SE 監査役会会長トーマス シュマル、PowerCo 最高調達責任 者(CPO)イェルク タイヒマン、Umicore エネルギー&サーフェイス テクノロ ジーズ担当副社長(EVP)ラルフ キースリング、Umicore 最高経営責任者 (CEO)マティアス ミードライヒ

フォルクスワーゲン AG テクノロジー担当グループ取締役兼 PowerCo SE 監査役会会長のトーマス シュマ ルは、合弁会社の調印式で次のように述べています。「カソード素材はバッテリー生産に不可欠な戦略的 リソースであり、セル価格全体の約 50%を占めています。従って、タイムリーかつ長期的にカソード素材を 大規模に確保できることは、非常に明確な競争上の優位点となります。私たちは、ここヨーロッパでバッテリ ーを生産して地域での価値創造を実現し、高い環境および社会基準を備えた持続可能で透明性のある サプライチェーンを構築しています。」

Umicore 最高経営責任者(CEO)のマティアス ミードライヒは、次のように述べています。「このパートナー シップは、弊社の製品およびプロセスの専門知識が認められたことの力強い証であり、主要な地域で持続 可能な産業規模のクローズドループ バッテリー素材バリュー チェーンを確立するという当社の戦略が成功 裏に機能していることを証明するものです。私たちは、電動化への道を当初からサポートしており 、 “PowerCo”と提携してフォルクスワーゲンが持続可能な e-モビリティへの急速な変革を支援できることを 大変嬉しく思っています。」

合弁会社での生産は 2025 年に開始されます。生産された素材はまず、「PowerCo」のザルツギッター工場 に供給される予定で、2026 年には年間生産能力が 40GWh に達します。両パートナーは、市場および需要 の状況に基づいて、2020 年代末までに、合弁会社の年間生産能力を 160GWh に引き上げることを目標と しています。工場の建設地は、現在検討中です。

  

  

  

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