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2隻目のLNG二元燃料シャトルタンカーが竣工【日本郵船】

2022年8月31日

  

2隻目のLNG二元燃料シャトルタンカーが竣工
グループ全体で環境対応船の整備を推進

  

当社が50%出資するKnutsen NYK Offshore Tankers AS(以下KNOT社、注1)が発注したLNG(液化天然ガス)二元燃料シャトルタンカー(注2)「Sindre Knutsen」(以下本船)が8月30日、韓国のDaewoo Shipbuilding & Marine Engineering Co., Ltd.にて竣工しました。

本船は、本年8月2日に竣工した1番船「Frida Knutsen」(フリーダ クヌッツェン)と同型船となる、重油だけでなくLNGも燃料として使用できる二元燃料シャトルタンカーです。従来の重油燃料よりも環境に優しいLNG燃料を使用し、さらにVOC回収装置(注3)およびエネルギー貯蔵システム(注4)を搭載することによって、GHG(温室効果ガス)排出量を削減し環境負荷低減に寄与します。

今後、「Frida Knutsen」と同様に、Ente Nazionale Idrocarburi S.p.A (ENI社、注5)の子会社ENI Trade & Biofuels S.p.Aとの長期定期傭船契約のもと、北海及びバレンツ海で産出される原油輸送に従事します。

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022」(※※)を発表しました。当社は、グループ全体で環境対応船の整備に取り組み、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進してまいります。

  

<本船概要>
全長: 277.548メートル
全幅: 46メートル
総トン数:85504トン
建造造船所:Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering Co., Ltd.
船籍:Norwegian International Ship Register(注6)

(注1)Knutsen NYK Offshore Tankers AS
当社がKnutsenグループの親会社TSSI(TS Shipping Invest AS)と共同出資しているシャトルタンカー船社。
本社:ノルウェー・ハウゲスン
ウェブサイト:https://knutsenoas.com/shipping/knutsen-nyk-offshore-tankers/ (英語)

(注2)シャトルタンカー
海底油田上にあるFPSO(Floating Production, Storage and Offloading System、浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)などから洋上で定点保持したまま原油を積み込み、陸上にある石油精製・貯蔵基地までピストン輸送するためのタンカー。

(注3)VOC回収装置
原油から発生する揮発性有機化合物(VOC : Volatile Organic Compounds)を回収し、大気放出を抑える装置。

(注4)エネルギー貯蔵システム(ESS : Energy Storage System)
軸発電機の電力の柔軟性を制御・最適化し、エンジンの応答性を向上させるシステム。オペレーションの柔軟性を高め、補機が必要とされる頻度を減らすことで燃費を削減する。また、ESSはバッテリーシステムとも連携しているため。軸発電機が必要以上に発電した場合の余剰電力はバッテリーの充電に使用される。

(注5)Ente Nazionale Idrocarburi S.p.A
イタリア最大の総合エネルギー会社。
本社:イタリア・ローマ
ウェブサイト:https://www.eni.com/en-IT/home.html

(注6)
ノルウェー国際船舶登録制度。自国籍船の海外流出を防ぐことを目的に、外国人船員の配乗やその出身国と同じ賃金水準で雇用すること、船員税制に関する優遇措置等を認めている。

  

関連プレスリリース
> 2022年8月3日発表:KNOT社初のLNG二元燃料シャトルタンカーが竣工
> 2020年2月10日発表:伊ENI社とシャトルタンカー(2隻)の長期定期用船契約を締結 ~LNG燃料で環境負荷を低減~

  

  

  

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