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3次元公差解析ツール CETOL 6σの最新版 バージョン v11.2 販売開始のお知らせ【サイバネットシステム】
2022年5月26日
3次元公差解析ツール CETOL 6σの最新版
バージョン v11.2 販売開始のお知らせ
寒暖差や温度変化を考慮した煩雑な公差解析を手間なく実現!
試作品数の削減や開発工数の低減に貢献します
サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役 社長執行役員:安江 令子、以下「サイバネット」)は、グループ会社であるSigmetrix, L.L.C.(本社:米国テキサス州、以下「シグメトリックス」)が開発・販売・サポートする3次元公差解析※1ツール「CETOL 6σ(シーイートールシックスシグマ、以下「CETOL」)」の最新バージョンv11.2の国内販売および技術サポートを、本日2022年5月26日より開始することをお知らせします。
CETOL 6σとは
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バージョンアップによる主な機能の向上「CETOL6σ v11.2」
1.「熱膨張」の機能向上により寒暖差や温度変化の影響を考慮した公差解析を実現
設計対象の製品が、寒暖差や温度変化の激しい環境で使われる可能性がある場合、熱が各部品の寸法に与える影響(熱膨張)を考慮することは必須と言えます。
従来、CETOLで熱膨張の影響を考慮した解析を行う場合は、環境温度が変化した時の各部品の寸法値を個別に算出した上で、その数値を手入力する必要がありました。最新バージョンでは、部品ごとの線膨張係数※2と製品の使用環境温度を入力するだけで、熱膨張の影響を加味した公差解析の結果が得られます。
プロパティの「熱」タブから使用環境温度と 各部品の線膨張係数を入力するだけで、 熱膨張の影響を計算可能に |
この新機能を使うことで、製品の使用環境を考慮した公差解析が効率よく実施できます。特に、使用時の温度変化が激しい自動車部品の設計や厳しい環境にさらされる電子機器等の設計開発において、不良品の修正にかかる工数や試作品数の削減に貢献します。
また、CETOLは、演算に計算負荷の低いシステムモーメント法※3を用いているため、環境温度の変化で部品に生じる熱膨張を、瞬時に解析結果に反映させることができます。さらに複数の温度条件での解析を同時に行えるため、製品開発工数の低減に大きく貢献します。
熱膨張を考慮した公差解析結果を瞬時に算出 |
2.ユーザーインタフェースの改善により、作業効率を向上
公差解析対象の形体(CADモデルからCETOL上に取り込む面や点など)を選択する際、その形体がどの部品の面や点なのかが明確に表示されるようになりました。これにより、構成部品数が多かったり重なったりしている場合でも選択ミスを防ぎ、迅速な作業を実現します。また、次に選択すべき対象をメッセージで表示したり、連続して形体を選択したりするオプションが追加されたため、作業効率が向上します。
形体選択画面 |
3.ワーストケース解析(最悪ばらつき時)の「部品のがたつき範囲」をより正確に反映
ワーストケース解析とは、公差幅の上限値または下限値の累積をもとに、ばらつきの最悪値を算出する解析を指します。最新バージョンでは、ピンと穴の間でのフロート設定※4時に、がたつき※5の最大範囲が四角から円形に改良され、ワーストケース解析をより正確に実施できるようになりました。これまで必要以上に余裕を持って見積もっていたがたつきの範囲や影響をより正確に解析結果に反映できるため、製品品質の向上に貢献します。
ピンと穴のがたつき範囲例 |
シグメトリックス社長兼 CEO James Stoddard 氏のコメント
最新版のCETOLは、熱膨張による影響をツール上で効率的に考慮できるようになったことで、ユーザーエクスペリエンスが飛躍的に向上しました。CETOLをご利用のお客様が製品のばらつきを簡単かつ迅速に把握できるよう、今後もバージョンアップの都度、新たな機能の追加や機能改善を実施できるよう最善を尽くしてまいります。
CETOLの詳細については、下記Webサイトをご覧ください。
https://www.cybernet.co.jp/cetol/
注釈
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シグメトリックスについて
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サイバネットについて
※ CAE(Computer Aided Engineering):ものづくりの研究・開発工程において、従来行われていた試作品によるテストや実験をコンピュータ上でシミュレーションし分析する技術。試作や実験の回数を劇的に減らすことで、開発期間や資材コストを大幅に削減できるメリットがある。 |
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