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東陽テクニカ製「イミュニティ試験システム」 鹿児島県工業技術センターに納入

2022年5月23日

  

東陽テクニカ製「イミュニティ試験システム」
鹿児島県工業技術センターに納入

~ EMC 試験設備の拡充をサポート、地域産業の競争力向上に貢献 ~

  

 株式会社東陽テクニカ(本社︓東京都中央区、代表取締役社長︓高野 俊也、以下 東陽テクニカ)は、 鹿児島県工業技術センター(所在地︓鹿児島県霧島市、所長︓久保 敦)へ、自社製「イミュニティ試験システ ム※1」を 3 月に納入し、同センターが新たに導入した 3m 法 ※2 電波暗室にて既存エミッション測定システム ※3 の調 整などのサポートを行いましたことをお知らせいたします。同センターは県内企業が有する独自の技術やノウハウなど の強みを生かした研究開発、製品開発等の支援を担っており、県内における EMC※4 試験設備拡充のため、3 月 末に電磁環境測定棟を竣工しました。
 東陽テクニカは、この電磁環境測定棟において、さまざまな産業における EMC 試験への対応や県内での規格 適合試験が可能な電波暗室としての整備を支援しました。

※1 電子機器が外部から電磁波を受けても正常に動作できる能力(耐性)を試験するシステム。
※2 アンテナから被試験体までの距離を 3m として試験する方法。
※3 電子機器が放出する電磁波を測定し、規格で定められたレベルを超えていないことを確認するシステム。
※4 ElectroMagnetic Compatibility︓電磁環境両立性や電磁両立性と呼ばれる。EMC 試験では、電子機器が
   放出する電気的ノイズが他の機器へ影響を与えないこと、外部からの電気的ノイズにより電子機器の
   正常動作が妨害されないこと、という二つの特性を測定し、評価する。


鹿児島県工業技術センター 電磁環境測定棟 3m 法電波暗室

  

【 背景/概要 】
 鹿児島県が 3 月に策定した『かごしま未来創造ビジョン(改訂版)』の柱の一つに「企業の『稼ぐ力』の向上」が 掲げられており、その中の施策として「生産性と付加価値の向上による産業競争力の強化」があります。この施策の中で、鹿児島県工業技術センターは、県内企業の研究開発や製品開発の支援を担っており、企業ニーズに基 づく技術支援の一つとして、電磁環境測定棟が 3 月末に竣工されました。 電磁環境測定棟では、製品の研究開発や市場投入前の段階で必要な EMC 試験の設備が拡充され、車 載機器や医療機器の EMC 試験が可能な設備や規格適合試験が可能な電波暗室が新たに整備されていま す。東陽テクニカは、電磁環境測定棟において、今回納入した自社製「イミュニティ試験システム」の整備に加え、 3m 法電波暗室向けに既存エミッション測定システムの調整を行いました。「イミュニティ試験システム」は、マルチメ ディア機器関係で必要な IEC 61000-4-3、IEC 61000-4-6 の試験はもとより、新設された IEC 61000- 4-39 近接磁界イミュニティ試験に対応した設備が含まれています。これにより、IEC 60601-1-2 Ed4(医療 器)で追加された IEC 61000-4-39 の試験が可能です。 この新たな設備の導入により、県内で実施可能な試験の幅が広がり、且つ迅速に試験できることで、製品開 発の活性化が期待されています。 東陽テクニカは、今回のような納入サポートを含め、「EMC 試験システム」の提供を通して技術開発、製品開 発に貢献し、地域の産業競争力の強化を支援してまいります。

 なお、同センターにおいて、「イミュニティ試験システム」および 3m 法電波暗室導入を記念し、5 月 25 日(水) に、セミナーと見学会の開催が予定されています。セミナーでは、東陽テクニカの技術サポートエンジニアがイミュニテ ィ試験について講演いたします。

  

【 特長 】
<今回納入した「イミュニティ試験システム」>
◆以下の国際規格に対応
 IEC 61000-4-3(民生機器向け放射イミュニティ試験)
 IEC 61000-4-6(民生機器向け伝導イミュニティ試験)
 IEC 61000-4-39(医療機器向け近接電磁波イミュニティ試験システム)
◆イミュニティ試験規格値の印加だけではなく、不具合を起こした周波数における印加電圧値を任意に変更可 能
◆電波暗室内に設置されている EUT 監視カメラの映像に周波数、電界強度、変調情報を追加表示し、モニ タおよび録画が可能

<既存エミッション測定システムが対応した国際規格>
・ 放射エミッション測定システム(マルチメディア機器向け CISPR 32、車載機器向け CISPR 25)
・ 伝導エミッション測定システム(マルチメディア機器向け CISPR 32、車載機器向け CISPR 25)

  

<株式会社東陽テクニカについて>
 東陽テクニカは、1953 年の設立以来、最先端の“はかる”技術のリーディングカンパニーとして、技術革新に貢献 してまいりました。その事業分野は、情報通信、自動車、エネルギー、EMC(電磁環境両立性)、海洋、ソフトウェ ア開発、ライフサイエンス、セキュリティなど多岐にわたります。5G 通信の普及、クリーンエネルギーや自動運転車の 開発などトレンド分野への最新の技術提供に加え、独自の計測技術を生かした自社製品開発にも注力し、国 内外で事業を拡大しています。最新ソリューションの提供を通して、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の 発展に貢献してまいります。
 株式会社東陽テクニカ Web サイト:https://www.toyo.co.jp/

  

本件に関するお問い合わせ先

株式会社東陽テクニカ 経営企画部マーケティング課
TEL:03-3279-0771(代表) 
E-mail:marketing_pr@toyo.co.jp
製品サイト:https://www.toyo.co.jp/emc/products/detail/id=6845

  

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