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Valens Semiconductor、業界初のMIPI A-PHY準拠チップセットを自動車メーカー(OEM)とシステムメーカー(Tier1)にエンジニアリング・サンプル出荷開始

2022年5月17日

  

Valens Semiconductor、業界初のMIPI A-PHY準拠チップセットを
自動車メーカー(OEM)とシステムメーカー(Tier1)に
エンジニアリング・サンプル出荷開始

  

車載市場とオーディオ・ビデオ市場向け高速コネクティビティ・ソリューションのリーディング・プロバイダのValens Semiconductorは30社を超える車載分野の顧客とパートナーにVA7000チップセット・ファミリのエンジニアリング・サンプルを出荷したと発表しました。出荷先には大手自動車メーカー(OEM)8社、潜在的なシステムメーカー(Tier1)10社が含まれ、各社で評価とプラットフォームへの統合が行われます。Valens VA7000シリーズは車載センサ・コネクティビティ向けのMIPI A-PHYSM規格を市場で初めて実装した製品です。

高速車載コネクティビティ規格のA-PHYはMIPIアライアンスによって2020年9月にリリースされ、それ以降業界で普及が加速しています。2021年にはIEEE Standards AssociationによりIEEE規格の1つとして全面的に採用され、大手自動車メーカーが次世代ソリューションへの採用に向けて取り組んでいます。

Valens SemiconductorのSVP兼オートモーティブ責任者のGideon Kedemは「A-PHYを実装した初の製品をリリースしたことはValensだけでなく自動車業界全体にとっても重要なマイルストーンです」と述べ、さらに「この規格と仕様を製品ロードマップに取り入れる車載メーカーが増える中、VA7000シリーズは今後、車載センサ・コネクティビティにとって重要なチップセットとなるでしょう」と語りました。

日本では複数の自動車メーカーとTier 1が将来の製品ロードマップへの統合に向けてMIPI A-PHYの技術評価を開始しており、MIPI A-PHY市場のビジネスが本格化し始めています。

これまでにない性能を備えたVA7000シリーズにより、自動車メーカーは先進運転支援システム(ADAS)機能の強化と将来のソフトウェア・デファインド・ビークルに向けた前進が可能になります。同チップセットの特長は以下の通りです。

・高帯域:1リンク当たり8Gbps(デシリアライザにより合計32Gbps)、最終的には1リンク当たり16Gbps

・伝送距離:最大15m、アーキテクチャ面での柔軟性が大きく向上

・業界最低レベルのエラー・レート:パケットのエラー・レートは10-19。競合企業よりも数桁低い水準

・BOMコストの軽減:低コストの非遮蔽ケーブルとコネクタで運用可能

VA7000シリーズにより、現在広く使用されている高コストで独自仕様のブリッジCSI-2エクステンション・ソリューションから、業界で初めて車内インフラのコネクティビティをシンプルにするデジタル・シグナル・プロセッシング(DSP)ベースの標準プロトコルへの移行が可能になります。

Valens Semiconductorについて
Valens Semiconductorは車載業界とオーディオ・ビデオ業界向けにビデオとデータの長距離高速伝送を開発することにより、接続性の新たな可能性を拓きます。ValensのHDBaseT技術はオーディオ・ビデオ市場における主要規格であり、そのチップセットは広範なアプリケーションにおいて多数の製品に組み込まれています。Valensの車載チップセットは大手メーカーのシステムに導入され、世界の自動車に搭載されています。ValensはADASと自動車の進化を実現において重要な役割を果たし、その先進技術は高速車載接続における新しい業界標準の基礎になっています。

詳細については、https://www.valens.com/ をご覧ください。

  

  

  

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