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ハイレゾ・オーディオ対応の車載用高効率G級オーディオ・アンプを発表【STマイクロエレクトロニクス】
2022年4月15日
ハイレゾ・オーディオ対応の車載用高効率G級オーディオ・アンプを発表
STマイクロエレクトロニクス(NYSE STM、以下ST)は、車載用高効率G級オーディオ・アンプ「TDA7901」を発表しました。同製品は、G級用パワー・スイッチング・バック・コントローラを内蔵するとともに、ハイレゾ対応の周波数特性を備えることで、きわめて高い音質と高効率を実現します。
G級動作を可能とするTDA7901のバック・コントローラは、ブリッジ接続負荷(BTL)パワー段に供給される電源電圧をオーディオ信号レベルに合わせて自動的に最適化します。これにより、標準的なリスニング・レベルでは、D級に迫る効率を実現しつつ、ハイレゾ・オーディオ特有の滑らかなアナログ・サウンドの再生を実現します。従来のA / B級アンプと比較して、電力損失が大幅に低いため、ヒートシンク設計の自由度が向上します。また、バック・コントローラがICに集積されているため、複雑な電源電圧調整回路設計とその部品の実装が不要となり、システム全体のサイズや重量の削減に貢献します。
TDA7901は、ヘッド・ユニット、スマート・コックピット・システム、外部アンプなど、さまざまな車載インフォテインメント(IVI)システムに最適です。I2Sラインへ直接、またはI2Cインタフェースを介したリアルタイム負荷電流検出機能を搭載するなど、PLAY動作中のきわめて多彩な診断機能を有するため、アラート生成機能や車両接近通報装置(AVAS)といった安全関連アプリケーションに必要とされるASIL-A準拠も可能です。また、接続するスピーカなどの負荷インピーダンスを正確に検出するデジタル・インピーダンス・メータも備えているため、TDA7901を搭載したシステムは、自動車メーカーのきわめて厳しい要件にも対応できます。
TDA7901は、I2Sデジタル信号入力と、強力かつインテリジェントな4チャネルのBTL出力により、4 x 43Wのオーディオ出力(最大出力 / 4Ω負荷 / 14.4V時)を提供します。80kHzまで伸びた帯域幅でハイレゾ・オーディオに完璧に対応するとともに、従来製品より広い動作電源電圧範囲(4.5V~18.5V)により、アイドリング・ストップ機能やハイブリッド車などの急激な電源電圧変動にもノイズレスで対応します。
TDA7901は、パワーSO36パッケージで提供され、2022年後半に量産を開始する予定です。単価は、1000個購入時に約7.90ドルです。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
( https://www.st.com/ja/automotive-infotainment-and-telematics/tda7901.html?icmp=tt26048_gl_pron_apr2022 )
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、約48,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な独立系総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、IoT・5G通信の普及を可能にします。STは、2027年までのカーボン・ニュートラルの実現を目標にしています。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com )をご覧ください。
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