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船舶用エンジンの排ガスを浄化するSCRシステムにコネクティッド機能を搭載【ヤンマーホールディングス】

2022年4月19日

  

船舶用エンジンの排ガスを浄化するSCRシステムにコネクティッド機能を搭載

  



<コネクティッド機能搭載SCRシステム>

ヤンマーホールディングス株式会社のグループ会社であるヤンマーパワーテクノロジー株式会社(本社:大阪市、社長:田尾知久、以下YPT)は、独自開発の排ガス浄化装置「SCRシステム」※1に新たに専用アプリとのコネクティッド機能を搭載し、5月中旬より提供開始します。

洋上を航行する船舶においてはIT環境が十分に整っておらず、船内での管理工数の削減が課題となっています。YPTでは、船内でもICTによる効率化を進められるよう、スマートフォンを活用したコネクティッド機能の開発・提供に取り組んでいます。

今回、YPTが開発・販売しているSCRシステムの制御盤に、スマートフォンと接続可能なUSB端子を新たに追加することで、専用アプリを通して機器の稼働データをクラウドに蓄積することができます。加えて、インターネット回線に接続できない船内環境下でも性能診断結果やメンテナンス時期の通知をアプリ上で確認することが可能となりました。 本システムを普及させることで、ICT活用により船員の管理工数を削減するとともに、各船固有のエンジンとSCRシステムの使用状況に応じた適切なメンテナンスを提案することで、安定航行に貢献してまいります。

  

コネクティッド機能搭載SCRシステム

SCRシステム制御盤にUSB端子を追加
排ガス規制への対応が求められる中、YPTはエンジンとSCRシステムを一括で提供し、NOx排出規制に対応しています。このSCR制御盤にコネクティッド機能を追加することで、USBケーブルで接続されたスマートフォンを介してエンジンとSCRシステムの稼働データをクラウドに蓄積し、性能診断結果を一元管理することが可能になります。



<USB接続によるシステム稼働データ連携のイメージ>

スマートフォンを介した情報管理の一元化
専用アプリ「YANMAR SHIPSWEB SMART-LINK」※2がインストールされたスマートフォンを本システムに接続すると、エンジンを含めた稼働データと連携し、オンライン環境になるとヤンマーエンジニアリング株式会社が提供するクラウドサービス「YANMAR SHIPSWEB」と接続し、同社のクラウドにデータが蓄積されます。
また、オフライン環境下でも、保存された性能診断結果をアプリで参照することができる上、定期メンテナンスの通知を受け取ることができるため、事前に部品や整備の手配が可能となり、安定した運航計画をサポートします。



<スマートフォンでの性能診断結果画面イメージ>

YANMAR SHIPSWEB
https://ye-shipsweb.yanmar.com/

「YANMAR SHIPSWEB SMART-LINK」のダウンロード(Google Play)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.yanmar.smart_link&hl=ja&gl=US

※SCR:選択式触媒還元脱硝装置(Selective Catalytic Reduction)の略称。 IMO(国際海事機関)で排出規制されているNOxをアンモニア触媒で反応させることで、無害な窒素と水に分解します。
※専用アプリ「YANMAR SHIPSWEB SMART-LINK」は、「Google play」から無料でダウンロードできます。

<ヤンマーについて>
1912年に大阪で創業したヤンマーは、1933年に世界で初めてディーゼルエンジンの小型実用化に成功した産業機械メーカーです。「大地」「海」「都市」のフィールドで、産業用エンジンを軸に、アグリ、建機、マリン、エネルギーシステムなどの事業をグローバルに展開し、お客様の課題を解決するソリューションを提供しています。ヤンマーは“A SUSTAINABLE FUTURE-テクノロジーで、新しい豊かさへ。-”をブランドステートメントに掲げ、次の100年へ向けて持続可能な社会の実現に貢献していきます。

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