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世界で最初に小形実用化に成功したディーゼルエンジン「ヤンマーHB形」が国立科学博物館の未来技術遺産に登録されました【ヤンマー】

2012年9月11日

1933年(昭和8年)当社が世界で初めて小形実用化に成功した、横形水冷ディーゼルエンジン「HB形」が、国立科学博物館(東京)の重要科学技術史資料(未来技術遺産)※1に登録されました。

当社の創業者である山岡孫吉は、当時、資源の乏しい日本において、燃料消費量が少なく耐久性に優れたディーゼルエンジンの小形実用化に取り組み、世界で初めて開発に成功しました。以来、当社の製造した小形ディーゼルエンジンは日本国内のみならず世界中のあらゆる農業・漁業・建設業の現場などで優れた動力源として活躍してまいりました。

横形水冷ディーゼルエンジン「HB形」は、機関出力5-6馬力の小形ディーゼルエンジンです。1930年代当時、まだまだ大形で扱いの難しかったディーゼルエンジンを人力で運べるまで小形化軽量化し、始動も容易な構造としたことで、農業の籾摺り機駆動用や、かんがい用ポンプ駆動源などに幅広く普及が進みました。また1981年(昭和56年)には、生産累計500万台を達成しました。

現在、本機モデルは大阪企業家ミュージアム(大阪市中央区)で展示※2しています。また、当社内で保管しているモデルについては、明年3月完成予定の「ヤンマーミュージアム」(滋賀県長浜市内)館内で一般向けに展示を行う計画です。

HB形ディーゼルエンジン(外観)


【ご参考】
※1  重要科学技術史資料(未来技術遺産)とは「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」から選定され、国立科学博物館長が『重要科学技術史資料登録台帳』に登録した文化財です。

※2  HB形ディーゼルエンジンは、2007年に一般社団法人日本機械学会により「機械遺産」に、また、2009年に経済産業省より「近代化産業遺産」に認定されており、関係各機関より日本の産業機械分野における技術的価値が認められています。


<注記>
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