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Green Hills Software、Arm Cortex-A178AEのアーリーアダプターに向けた高性能クリティカルエンベデッドシステム構築法を発表

2021年10月25日

  

Green Hills Software、Arm Cortex-A178AEのアーリーアダプターに向けた
高性能クリティカルエンベデッドシステム構築法を発表

  

アームとの協業により、自動運転や重要な産業システムなど、複雑で要求の厳しいセーフティクリティカルなタスクに対応する次世代ソフトウェア・コンピュート・プラットフォームを実現

組込み機器の安全性とセキュリティの世界的リーダーであるGreen Hills Software社(本社: 米カリフォルニア州サンタバーバラ)は、画期的なArm® Cortex®-A78AEコアのアーリーアダプターにとって指針となる、ワーキングプロトタイプを発表しました。Green Hillsは、SoCメーカーやエンドユーザが、自動運転システムやクリティカルな産業システムの、複雑かつミッションクリティカルな機能に対応するよう設計された、革新的なCortex-A78AEコアのパワーを最大限に発揮できる、セキュアなソフトウェア基盤となるINTEGRITY® リアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)C/C++開発ツールを提供します。

自動車、電力網、航空機など、重要なシステムを制御するソフトウェアの量は増加しており、小さなプロセッサからより集中的な高性能ユニットへと集約されています。現在、INTEGRITY RTOSと仮想化機能を搭載したArm Cortex-A5xおよびCortex-A7xベースのSoCは、安全性とセキュリティが重視されるシステムに広く採用されています。Green Hillsは、Armやアーリーアダプターと協力して、Cortex-A78AEコアの優れた特性を最大限に活用しています。この組み合わせにより、さらに高性能で複雑なソフトウェアや、オープンソースソフトウェアを含むミクスドクリティカルなワークロードを必要とするシステムをサポートしつつ、安全性とセキュリティのための高い保証を提供します。

INTEGRITYとCortex-A78AEは、ArmとGreen Hillsとの間で、これまでで最も強力で高性能な組み合わせとなっています。
● Cortex-A78AEは、Armの最高性能の安全対応CPUであり、モバイルロボットや無人輸送などの自律的なアプリケーションのための、さまざまな複雑なワークロードを実行する能力を提供します。このコアは、従来のコアに比べて30%の性能向上を実現しており、ASIL D/SIL 3までのアプリケーションに対して、自動車および産業用機能安全規格であるISO 26262およびIEC 61508を達成するための機能をサポートしています。同時に、安全性、セキュリティ、信頼性に重点を置いたArmv8-Aアーキテクチャの新機能として、Split-Lockロックステップ、ポインター認証、強化された仮想化、System Readyのポータビリティ、計画中のソフトウェア・テスト・ライブラリ(STL)などが搭載されています。
● 信頼性の高いソフトウェア基盤であるINTEGRITYは、自動車、航空機、列車、携帯電話、手術器具などに搭載されている数多くの重要なシステムを稼働させ、保護しています。そのセパレーションカーネル技術は、自動車(ISO 26262 ASIL D)、産業用(IEC 61508 SIL 3)、鉄道(EN 50128 SIL 4)、航空システム(DO-178C DAL A)など、最高レベルの安全性とセキュリティ規格で認証されています。また、自動車のサイバーセキュリティISO 21434も採用されています。INTEGRITYのセキュアな仮想化では、認証されたセキュアなパーティションでLinuxなどの複数のゲストOSを実行できます。開発においては、MULTI®デバッガにより、複雑なCortex-A78AE搭載SoCの複数のコアを統一的にデバッグおよび解析することができ、プログラムを時間的に前方または後方に実行することができます。

Armで、オートモーティブ&IoTラインオブビジネス、オートモーティブ・パートナーシップ担当バイスプレジデントを務めるJohn Heinlein氏は、次のように述べています。「未来の自律型マシンには、高性能なプロセッサが必要であり、Arm Cortex-A78AEは、最も複雑なセーフティクリティカル・アプリケーションを処理するために、ゼロから設計されています。ArmはGreen Hills Softwareとのパートナーシップにより、成熟したベースソフトウェアと開発ツールを早期に提供することで、Armベースの自動運転システムや重要な産業システムの構築を加速します」

Green Hills Softwareで、事業開発担当バイスプレジデントを務めるDan Menderは、次のように述べています。「Green Hills Softwareの数十年にわたる、幅広い業界で実証された安全・セキュリティソリューションと、Armの高性能マルチコア安全SoC Cortex-A78AEを組み合わせることで、この次世代安全SoCで可能なシステム設計の複雑さを克服することができます。Green Hills Softwareは、Armとの強力な戦略的関係の拡大と、業界で最も幅広いArmプロセッサのサポートを継続できることを嬉しく思います」

Cortex-A78AEを搭載した組込みシステムのソフトウェアの安全性とセキュリティに関する詳細は、Arm DevSummitでGreen Hills Softwareのグローバル・テクノロジー・ディレクターであるJoe Fabbreが行う講演「Developing and Deploying Cortex-A78AE-based Software in Critical Systems」をご覧ください。(注)

入手方法
INTEGRITY、MULTI、Green Hills Probeを含むGreen Hills製品のプロトタイプは、Arm Neoverse N1 SDPボード上で、現在ご利用可能です。

(注):Arm DevSummitは米国時間10月19日~21日に開催されました。

  

グリーン・ヒルズ・ソフトウェアについて
1982年に創業したグリーン・ヒルズ・ソフトウェア(Green Hills Software、以下: GHS)は組み込み分野においての安全性とセキュリティに関して世界的なリーダーです。2008年に開発したGHSのINTEGRITY®-178は、NIAP(NSAとNISTで構成のNational Information Assurance Partnership、国家情報保証パートナーシップ)からセキュリティ規格EAL6+のHigh Robustnessの認定を受けた最初にして唯一のオペレーティングシステムとして、これまでのあらゆるソフトウェア製品の中で最高レベルのセキュリティを実現しています。GHSのオープン・アーキテクチャー統合開発ソリューションは、機能安全認証が必要な軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、コンシューマーその他マーケット向けの高度な組み込み型で絶対的な安全性を持ち、高い信頼性のアプリケーションに対応します。本社は米カリフォルニア州サンタバーバラ、欧州本社は英国にあり、アジアパシフィック(APAC)の本社は東京にあります。GHSの詳細はwww.ghs.com/japan/index.htmlをご参照ください。

Green Hills、Green Hillsのロゴ、INTEGRITY, MULTI, Multivisor, µ-velOSityは米国および/または国際的にGreen Hills Softwareの商標または登録商標です。その他すべての商標は、それぞれの所有者に帰属します。

  

  

  

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