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ワンタッチタイプで⾞載通信CAN 信号の取得がさらに簡単に ⾮接触CAN センサSP7001-95 発売【日置電機】

2021年6月28日

  

ワンタッチタイプで⾞載通信CAN 信号の取得がさらに簡単に
⾮接触CAN センサSP7001-95 発売

  


⾮接触CAN センサSP7001-95

HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:岡澤尊宏)はこのたびCAN ケーブルへの着脱が片手で簡単に行えるワンタッチタイプの「非接触CAN センサSP7001-95」を発売します。
非接触CAN センサは、車載通信CAN/CAN FD 信号をケーブル被覆の上から検出できる画期的なセンサーです。ケーブルを挟むだけで検出できるため、CAN 信号を取得するために従来行われていたケーブルの加工が不要になり、準備工数を大幅に削減することができます。
2019 年に発売した当社初の非接触CAN センサは、ケーブルを挟んだ後、グリップを手で回して固定するスクリュータイプでした。しかし様々な部品が搭載され、煩雑化していく車両内部では着脱に苦労する場合がありました。
そこでスクリュータイプの性能はそのままに、片手で簡単に扱えるワンタッチタイプの非接触CAN センサを開発しました。


⼊り組んだ場所でも簡単測定

■ 特長
1. 性能はそのままに、CAN ケーブルへの着脱が簡単にできるワンタッチタイプ
開閉レバーを押して先端部を開き、測定対象のケーブルを挟みます。手を離せば自動的に固定されるため、入り組んだ場所や奥まった場所でも片手で簡単に取り付けられます。着脱頻度が高い作業時もストレスなく行えます。
取り付けやすさを向上させつつ、スクリュータイプ同様、自動車部品に要求される耐振動性試験(JIS D 1601)を満たすため、実路走行試験においてもCAN 信号を安定して取得できます。


ワンタッチで開閉可能

2.USB から電源供給可能
非接触CAN センサを使用するためには電源の供給が必要です。従来品はDC10~30V 電源またはオプションのAC アダプターしか使えませんでしたが、SP7001-95 では電源をUSB からとることができます。解析用に使用しているパソコンやメモリハイコーダから電源の供給を簡単に行えるため使用場所を選びません。

3. 被覆の上からCAN/CAN FD 信号を検出
本製品は被覆の上からCAN 信号を検出できます。これまでのように被覆をむいて信号線(金属部)に接触できるよう加工したり、分岐ハーネスを作製したりする必要がないため、準備工数を削減できます。
さらに非接触で信号を検出できるため、検出対象に電気的な影響を及ぼしません。したがって、従来方法で課題となっていた電気的特性の変化に起因するECU の誤動作の恐れはなくなります。

■ 主な用途/ 顧客
 自動車の開発・設計・評価
 先進運転支援システム(ADAS)、自動運転などのソフトウェア開発

■ 価格
 非接触CAN センサSP7001-95:298,000 円(税込327,800 円)

<参考:CAN について>
自動車にはECU(Electronic Control Unit / 電子制御ユニット) と呼ばれる部品が多く搭載されています。ECU はエンジンやモーター、トランスミッション、エアバックなど、自動車のさまざまなシステムを電子制御するコンピューターです。電子制御の高度化に伴い、車載ECU の数は増え続けています。そのECU 同士の通信に使われるネットワークの一つがCAN(Controller Area Network) です。CAN 通信では、各種センサーの情報や制御情報など、重要な情報のやり取りが行われるため、自動車の開発・評価においてCAN 通信の情報を活用する機会が増えています。

  


  

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