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国内・欧米自動車メーカー高級車の外装モールに採用 メタリック調の黒加飾ステンレス鋼「Fine Black」に新たに「マット調(つや消し)」仕様を開発【日本金属】
2021年6月1日
国内・欧米自動車メーカー高級車の外装モールに採用 メタリック調の黒加飾ステンレス鋼
「Fine Black」に新たに「マット調(つや消し)」仕様を開発
自動車モール用材箇所 |
Fine Black素材肌比較 |
“メタリック感と深みのある黒”が特長の黒加飾ステンレス鋼「Fine Black」仕上げは、国内自動車メーカー高級車の外装モール用材として採用され、2020年9月、メーカーから車両が発売、同年10月には欧米自動車メーカー仕様に合わせた「Fine Black」仕上げの開発に着手、現在は量産化を実現しています。
また、国内自動車メーカー各社からも高評価を受け、2022年以降発売の数車種で「Fine Black」の採用が決定しています。
昨今の自動車外装モールにおける市場では、多様化する色合いやデザインの中で、特に”メタリック感のある黒色”のニーズが高まっており、日本国内、欧米、中国でも市場が拡大しています。
そこで、当社は既に量産化をしている「Fine Black」に対し、それらの市場におけるつや消しのニーズに応えるべく、この度「マット調(つや消し)」の開発に至りました。
「Fine Black」仕上げは、ステンレス鋼を発色液に浸漬し、ステンレス鋼の表面を覆う非常に薄い膜(酸化皮膜)を成長させ、[酸化皮膜の表面で反射する光]と[金属と酸化皮膜の界面(境目)で反射する光]の2つの光の干渉現象により発色させる、ステンレス鋼の代表的なカラー発色技術であるインコ法を基本としています。
今回も「Fine Black」仕上げを共同開発した、ステンレス電解研磨専門企業の株式会社東陽理化学研究所(本社:新潟県西蒲原郡弥彦村、代表取締役社長:杉田俊一)とタッグを組み、このインコ法をベースとした製造方法に独自の圧延技術を加えることで、「Fine Black」のメタリック感と、つや消しの両方を有した落ち着きのある“黒色”を実現し、
「マット調 Fine Black」が誕生しました。
さらに、現在、「Fine Black」は、外装モール用材以外にも、外壁や内装などの建材や家電分野などへもサンプルの提供を開始しています。
日本金属の「Fine Black」は、今後、国内および海外自動車メーカーへの展開に留まらず、新しい分野に向けて、さらに積極的に営業活動を推進していく所存です。
● 製品概要
名称:「マット調Fine Black」仕上げ(M-FB)
※「Fine Black」商標登録申請中
特長:メタリック感とつや消しの両方を有した落ち着きのある黒
「Fine Black(FB)」・「マット調(M-FB)」仕上の販売目標:40㌧/月
(日系自動車メーカー向鋼種:430MA、欧米系自動車メーカー向鋼種:436L両鋼種合計)
● 量産仕様
1)国内メーカー向け鋼種:
・NK-430MA FB
・NK-430MA M-FB
製造:厚み0.3~0.5mm×巾600mm
2)欧米メーカー向け鋼種:
・NK-436L-NB FB
・NK-436L-NB M-FB
製造:厚み0.3~0.5mm×巾600mm
● 当社製自動車外装モール用材について
日本金属は、冷間圧延ステンレス鋼帯、みがき特殊帯鋼をはじめ、極薄電磁鋼帯、マグネシウム合金等の精密圧延・加工メーカーとして自動車、電子部品、医療、電池など様々な分野に対して、オーダーメイド受注生産で付加価値の高い商品を提供しています。
特に、冷間圧延ステンレス鋼帯の自動車外装モール用材において、世界でトップシェアを誇り、日本市場ではシェア95%(当社調べ)を占めています。一般的な金属光沢のあるBA仕上げ(冷間圧延後の光輝熱処理による表面仕上げ)に加え、当社の独自技術によりさらに光沢を高めた「BA5」仕上げ、落ち着いた風合いのサテン調(アルミ調)を実現した「PW」仕上げは、国内・海外自動車メーカー各社に採用されています。
● 会社概要
商号:日本金属株式会社(NIPPON KINZOKU CO.,LTD.)
創業:昭和5年11月10日
設立:昭和14年12月2日
本社:〒108-0014 東京都港区芝5丁目30番7号
証券コード:5491(東証一部)
URL:https://www.nipponkinzoku.co.jp/
【本リリースに関するお問い合わせ先】
日本金属株式会社 総務部
TEL:03-5765-8100
【自動車外装モール用材に関するお問い合わせ先】
日本金属株式会社 営業開発部
TEL:03-5765-8110
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