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疲労軽減につながるトラックの導入はドライバーの健康管理に寄与

2021年6月18日

  

疲労軽減につながるトラックの導入はドライバーの健康管理に寄与

  

~UDトラックス、物流会社の経営者・ドライバーを対象に健康管理に関する意識調査を実施~

UDトラックス株式会社(本社:埼玉県上尾市、代表取締役社長:酒巻孝光)は、トラックドライバーの健康管理に関して、全国の物流会社の経営者200名と、トラックドライバー200名を対象にインターネット調査を実施しました。
調査結果では、経営者とドライバーは共にドライバーの健康管理を重要視しているものの、現状では十分な対策が取られておらず、ドライバーの健康管理の状況や、健康管理に関する経営者とドライバーの認識の差、ドライバーが疲労軽減につながる機能が付いたトラックを求めているなど、ドライバーの健康管理に関する認識と課題が浮き彫りになりました。

調査結果からわかったこと

1.健康管理対策が不十分 経営者はドライバーの健康管理を重視している一方で、ドライバーの負担を減らす
  ための対策を十分とっていない 
2.経営者とドライバーの間に認識の差 健康管理において、経営者とドライバーの間に認識の差が存在している。
  経営者の半数以上が「健康管理ができている」と考えているのに対し、「会社が健康管理をしてくれている」と
  感じているドライバーはわずか2割となっている
3.大事だとはわかっていても・・・ 健康管理を行えない理由として、経営者側は、「他に優先すべきことが
  ある」「リソースがない」「方法が思いつかない」と挙げている。また、ドライバーの大半が健康管理の重要性を
  認識している一方で、自身でできることは限られていると感じている
4.健康管理はドライバー不足の解決策の一つ  経営者の7割以上が「ドライバー不足」を実感している。
  解決策として、労働時間の最適化や給与改善に次いで、「若年層ドライバーの採用強化」と「健康管理」を
  挙げている 
5.疲労軽減できるトラックの導入を希望 ドライバーの大半が性能の良い疲れにくいトラックの導入を
  希望している。特に20~30代の若手ドライバーは健康を重視しており、回答した全員が導入を希望している

調査結果の詳細

経営者の98%以上が「ドライバーの健康管理」を重視する一方で、2人に1人が「ドライバーの負担を減らすために何も実施できていない」
物流会社の経営者・役員計200名に、「ドライバーの仕事において、健康管理はどの程度大切だと思うか」を尋ねたところ、「とても大切だと思う(91.3%)」「少しは大切だと思う(7.3%)」「あまり大切だとは思わない(0.7%)」「全く大切だとは思わない(0.7%)」となり、98.6%の人は健康管理を大切だと思っていることがわかりました。
また、「ドライバーの負担を減らすために何か行っていることはあるか」を尋ねたところ、「行っていることがある(50.7%)」「模索しているが、なにも行えていない(36.7%)」「模索していないし、なにも行えていない(12.7%)」となり、2人に1人はドライバーの負担軽減のために何も行えていないことが明らかとなりました。この結果から、ドライバーの健康管理を重視する経営者が多い一方、具体的にドライバーの負担軽減に対する取り組みはできていない現状が明らかとなりました。

経営者とドライバーの健康管理には大きな認識の差が存在。56%の経営者が「ドライバーの健康管理ができている」と答えたのに対し、「会社が健康管理を行ってくれている」と答えたドライバーはわずか23%

運送会社の経営者・役員とドライバーそれぞれに「自身の会社が健康管理を意識しているか」を尋ねたところ、56.0%が「意識していて、実際に健康管理を行えている」という結果だったのに対し、ドライバーはわずか22.5%しか「意識されていて、実際に健康管理が十分に行われている」と認識していないという結果になりました。この結果から、健康管理を意識しているかどうかについては、両者に大きな差異はなかったものの、「経営者が思うほど、ドライバーは健康管理をしてもらえていないと思っている」という大きな認識の差が判明しました。

経営者もドライバーの健康管理にジレンマを感じている。健康管理を行えない理由トップ3は「他に優先すべきことがある」「実行できるリソースがない」「方法が思いつかない」
前問で「ドライバーの健康管理を意識しているが、実際には健康管理を行えていない」と回答した経営者・役員にその理由を尋ねたところ、上位は「他に優先すべきことがあるから(43.9%)」「実行できるリソースがないから(36.8%)」「方法が思いつかないから(22.8%)」「方法を考える余裕がないから(7.0%)」となりました。この結果から、経営者がドライバーの健康管理を他より優先しづらい現状や、なかなか実行には移しづらいという実態が明らかとなりました。

経営者がドライバーの負担軽減のために行っていることは「運転中の休憩を多くする」「連続勤務日数を減らす」など時間的解決方法が上位に
「ドライバーの負担を減らすために何か行っていることがある」と回答した経営者に対して、何を行っているかを尋ねたところ、「連続勤務日数を減らす(40.8%)」「休憩を多くする(40.8%)」「運転時間を短くする(39.5%)」「休みを増やす(35.5%)」などの“時間の調整”が上位となりました。「運転負荷の少ないトラックを導入する(21.1%)」「先進運転支援システムが搭載された車両を導入する(17.1%)」など、時間の調整以外の負担軽減の対策を取っている会社は、少ないことが明らかとなりました。

健康管理は誰の責任か――ドラックドライバーの98%が「健康管理は大切」と言う一方で、自身での健康管理に限界を感じているドライバーは8割強
物流会社に勤務するドライバーに、自身のお仕事において健康管理はどの程度大切と思うかを尋ねたところ、「とても大切だと思う(84.0%)」「少しは大切だと思う(14.5%)」「あまり大切だとは思わない(1.0%)」「全く大切だとは思わない(0.5%)」となり、98.5%の人は健康管理が大切だと思っていることがわかりました。 また、自分で健康管理を行うことに限界があると感じるかを尋ねたところ、「とてもそう感じる(40.0%)」「少しはそう感じる(41.5%)」「あまりそう感じない(15.5%)」「まったくそう感じない(3.0%)」となり、8割以上のドライバーが自分で健康管理を行うことに限界を感じていることがわかりました。

運送会社経営者の7割以上が「ドライバー不足」を実感。労働時間の最適化や給与改善に次ぐ効果的な解決策は「若年層ドライバーの採用強化」と「健康管理」
運送会社の経営者・役員に、自身の会社でドライバー不足を感じているかを尋ねたところ、「とても感じている(37.3%)」「少しは感じている(34.7%)」「あまり感じていない(13.3%)」「まったく感じていない(14.7%)」となり、感じていると回答した人が72.0%という結果になりました。
また、ドライバー不足解決にあたり効果的だと思うことを尋ねたところ、「労働時間の最適化(50.0%)」「給与改善(48.0%)」に次いで、「若年層ドライバーの採用強化(31.1%)」「健康管理の徹底(30.0%)」となり、時間や給与などの待遇面以外に、若手採用や健康面での支援に効果があると考えていることが明らかとなりました。

ドライバーの88.5%が運転の疲れを軽減させるために、会社に対して性能の良い疲れにくいトラックの導入を希望していることが明らかに。特に20~30代の導入希望率は100%
ドライバーに運転の疲れを軽減させるために、会社に性能の良い疲れにくいトラックの導入をして欲しいと思うかを尋ねたところ、「とてもそう思う(48.0%)「少しはそう思う(40.5%)」「あまりそう思わない(10.0%)」「全くそう思わない(1.5%)」という結果になりました。また年齢別に結果を分析したところ、20~30代の若いドライバーの導入希望率は100%という結果になりました。

これらの調査から、物流会社経営者の7割がトラックドライバー不足を感じているなか、経営者が考えるドライバー不足解消のカギは、労働時間と給与に次いで、「若年層ドライバーの採用強化」「ドライバーの健康管理の徹底」であることがわかりました。また経営者・役員とドライバー共に健康に対する意識が高いものの、それに対する改善策は実施できていないか、もしくはドライバーが求めている対策は行えていないことが多いということもわかりました。ドライバーの健康管理について、経営者とドライバーの認識に大きなズレがあり、ドライバーは現在行っている対策以外の側面でのサポートを経営者に求めていることが考えられます。さらに、ドライバー自身は自分の健康管理には限界があると感じており、特にドライバーは会社に対して疲れにくいトラックの導入を希望していることもわかりました。

調査概要
調査名   : トラックドライバーに関する調査
日時    : 2021年6月2日~7日
性別    : 男女
年齢    : 20代以上
地域    : 全国
その他   : ①道路運送会社経営者・役員 ②道路運送会社トラックドライバー 均等割付
サンプル数 : 400ss

  


  

当リリースに関するお問い合わせ先
UDトラックス広報

Info.udtrucks.japan@udtrucks.co.jp


  

UD Trucks【UDトラックスについて】
UDトラックスは世界60カ国以上で先進的な輸送ソリューションを提供する日本の商用車メーカーです。1935年の創業以来、「時世が求めるトラックとサービスを提供する」というビジョンを掲げ、革新的な技術の開発で業界をけん引してきました。より高い満足を求めるお客様のため、私たちは信頼性の高いソリューションにより、スマートロジスティクスの実現に向けて取り組んでいます。大型トラック「クオン(Quon)」「クエスター(Quester)」から中型トラック「コンドル(Condor)」「クローナー(Croner)」、小型トラック「カゼット(Kazet)」「クーザー(Kuzer)」までのフルラインアップ、そしてカスタマーサービスと販売金融により、世界各国の様々なお客様のニーズに対応しています。
 
UDトラックスは全世界に36,856人(2021年3月現在) の従業員を有するいすゞ自動車株式会社の一員です。

  

  

  

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