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最新型「HondaJet Elite S」を発表【本田技研工業】

2021年5月27日

  

最新型「HondaJet Elite S」を発表

Hondaの航空機事業子会社のホンダ エアクラフト カンパニー(本社:⽶国ノースカロライナ州グリーンズボロ市 取締役社⻑:藤野 道格)は、現地時間2021年5月26日に以下を発表しましたので、その内容をご案内いたします。

 Hondaの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company 以下、HACI)は、5月26日にHACI初のオンライン発表会“Innovation Continues: Elite S”で、小型ビジネスジェット機「HondaJet」の最新型としてアップグレードされた「HondaJet Elite S(エリート S)」を発表しました。



HondaJet Elite S新カラー3色

  

 最新型のHondaJet Elite Sは、高度な解析と各種試験を重ね、改良を施したことで、運用性能をさらに拡充し、操縦性をさらに向上しました。機体の最大離陸重量が200ポンド(約91kg)増加し、より多くの荷物を搭載すること、あるいは燃料搭載量を増やし航続距離を最大120ノーティカルマイル(約222km)※1伸ばすことが可能となりました。さらに、アビオニクスシステムのアップグレードとしては、無線通信をテキストメッセージで行うFAA Data CommとACARS※2、およびパイロットの地上操縦時の負荷を軽減するASASシステムを導入しました。これにより、パイロットの負荷を軽減するほか、機体運用の安全性を向上しました。

 Elite Sの外観デザインにおいては、ガンメタル、ラックスゴールド、ディープシーブルーの3色の新しいカラーデザインが加わり、Elite Sのロゴは、赤の“S”字が追加され特徴的なスタイルとなっています。エクステリアカラーの選択に応じて色をカスタマイズすることもできます。さらなる進化を遂げたHondaJet Elite Sは、お客様にこれまで以上の価値をお届けします。

 HACIの今回の発表は”Innovation Continues“をコンセプトに、より高性能で安全性の高い製品をお客様にお届けするため、常に最先端技術の開発とさらなるイノベーションに挑み続ける姿勢を強調するもので、HondaJet Elite Sはそのような姿勢を実現したものです。また、HondaJet Elite Sを発表するとともに、今回の“Innovation Continues”のコンセプトを象徴した、ビジネスジェットの常識を覆すスペシャルコンセプトデザインのElite S初号機を公開しました。

  



スペシャルコンセプトデザインのHondaJet Elite S

  


ホンダ エアクラフト カンパニー取締役社長 藤野 道格のコメント

「2018年のHondaJet Elite販売開始以来、同クラスの小型ビジネスジェット機を上回る性能と効率性をお客様に提供してきました。HondaJet Elite Sへのアップグレードにより、さらなる価値をお客様にお届けします。新しいElite Sがもたらす革新、設計、および最先端のエンジニアリングにより、今後もビジネス航空業界において、新たなスタンダードを確立してまいります」

HondaJet Elite Sの主なアップグレードの内容


最大離陸重量を200ポンド(約91kg)増加

・より多くの積載物(ペイロード、または実際に搭載する旅客や貨物の重量)を搭載
・あるいは搭載燃料の制限を緩和することで航続距離を最大120ノーティカルマイル(約222km)延長

  


重量及び重心移動範囲(Weight & Balance Envelope)の拡大

・安全に飛行するために設けられた重心位置移動許容範囲を拡大することで、積載物の重量の分配における制限も緩和

  


アビオニクスソフトウェアのアップグレード

高度にカスタマイズされたHondaJetのアビオニクスをベースに、Elite Sにはいくつかの新しい先進的な機能を導入。地上の管制官とパイロット間の連絡をテキスト(文字)ベースのメッセージによるデジタル通信で行うことで、正確かつ迅速な通信が可能となり、パイロットの負荷を軽減するほか、機体運用の安全性を向上

・FAA Data Comm: 米国内で提供されている、データ・リンク(デジタル通信)を使用した出発管制承認に係る
 一連の機上通信システム。従来の音声コマンドをテキストベースのメッセージングに置き換えることで、
 コミュニケーションの明瞭性と効率性を向上する
・ACARS(Automatic Communications Addressing and Reporting System):VHF通信や衛星通信を用い、
 出発地・目的地、便名、天候、および搭載燃料など運航に必要な情報を航空機と地上間で自動的に
 送受信する通信システム
・COM3: データ・リンク不使用時に第3のVHF無線チャンネルとして使用する通信手段。FAA Data Commと
 ACARSを選択することで付属される機能

  


ASASシステム

・ASAS(Advanced Steering Augmentation System)システムの導入により、特定の天候条件下での
 運用性能を高め、パイロットの負荷を軽減するほか、機体運用の安全性をさらに向上

  


機体カラーに新しい特別色を追加

・ガンメタル(Gunmetal)/ラックスゴールド(Luxe Gold)/ディープシーブルー(Deep Sea Blue)の3色を追加
・特徴的なElite Sのロゴには、赤の“S”字が追加され、同時にエクステリアカラーの選択に応じて色をカスタマイズ
 できるオプションを追加

※1積載重量(ペイロード)が650ポンド以上に達した場合、航続距離を延ばすことが可能
※2オプション

  

【ホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company,LLC) 概要】

  

  

  

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