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路線バスを使った安全運転支援実証において60GHz帯での高速通信実験に成功【フジクラ】

2021年3月29日

  

路線バスを使った安全運転支援実証において60GHz帯での高速通信実験に成功

  

株式会社フジクラ(取締役社長 伊藤雅彦)は、兵庫県姫路市において、2021年3月15日から18日の4日間、関西電力送配電株式会社、京セラ株式会社、神姫バス株式会社、株式会社パナソニック システムネットワークス開発研究所、マゼランシステムズジャパン株式会社と6社合同で安全運転支援実証(以下、本実証)を行い、電柱を活用した「路車間通信*1」において当社が開発した60GHzミリ波無線通信モジュールを使った高速無線通信に成功しました。

本実証は、信号機のない見通しの悪い交差点において、電柱を活用した「路車間通信」および自転車との「車車間通信*2」による路線バスへの安全運転支援の有効性を確認するもので、営業運転中の路線バスを使ったこれらの安全運転支援の実証は、全国で初めての取り組みとなります(注)。
本実証において当社は、「路車間通信」の実証向けに、独自開発した60GHzミリ波無線通信モジュールを搭載した通信装置を電柱及び路線バスに設置し、電柱に設置したその他各種通信機器と路線バスの間を高速無線接続することで、車載カメラ映像のリアルタイムアップロード、及び安全運転支援に必要となる車両位置の高精度測位に必要なGNSS補正データ*3の伝送に成功しました。

当社開発の60GHzミリ波無線通信モジュールは、世界トップクラスの通信スピード(>2Gbps)と長距離伝送(>500m)を特長とし、さらに本実証では新たに移動通信向けの即時接続機能を実現しました。これにより、当社60GHzミリ波無線通信モジュールの活用可能領域はこれまでの固定通信分野に加え、移動通信分野にも広げることが可能となりました。当社としては、この新たに実現された特長を活かし、今後、一般車両やバス、トラックなどの運送関連車両、工事・作業車両、工場内等を移動するAGV*4といった様々な車両に搭載する「V2X*5向け機器」への当社60GHzミリ波無線通信モジュールの適用についての検討も加速させてまいります。

この60GHzミリ波無線通信モジュールを屋外で評価いただくため、本実証でも使用した通信装置形態の「屋外評価キット」の提供を、2021年度第1四半期から開始する予定です。本キットは、60GHzミリ波通信モジュール、及び制御用プロセッサを屋外評価用筐体に収め、ギガビットイーサーネット×2の実用的なネットワークインタフェースを備えています。
当社はこのキットで、お客様に当社の60GHzミリ波無線通信モジュールの優れた屋外伝送性能を評価いただける環境をご提供することで、お客様の通信機器開発をサポートしてまいります。

注:本実証の概要につきましては、2021年3月15日付プレスリリース『兵庫県姫路市における路線バスを使った安全運転支援実証の実施について』も併せご参照ください。
https://www.fujikura.co.jp/newsrelease/products/__icsFiles/afieldfile/2021/03/15/20210315.pdf

用語の説明
*1 路車間通信:各種走行支援のために道路に設置された通信設備と車両との間で行われる双方向通信のこと
*2 車車間通信:各種走行支援のために車両同士で行われる双方向通信のこと
*3 GNSS補正データ:GNSS(Global Navigation Satellite System /全球測位衛星システム)衛星のクロック
  誤差や電離層通過による電波遅延などに対する補正データを地上の基準局が生成し、無線やインターネット等を
  介して移動局側に送信することによりcm級の測位精度を実現する
*4 AGV:Automatic Guided Vehicle。産業用途で利用される無人搬送車
*5 V2X:Vehicle to X。自動車と自動車、人、ネットワークと相互接続しデータのやり取りをすること


姫路市安全運転支援実証での当社60GHzミリ波無線通信装置

60GHzミリ波通信装置でリアルタイム伝送した車載カメラ映像

屋外評価キットの外観

  

  

  

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