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ステレオカメラRoboVisionⓇ、 東京工業大学 環境・社会理工学院 無線システムの研究開発に活用【ZMP】

2021年3月12日

  

ステレオカメラRoboVisionⓇ、
東京工業大学 環境・社会理工学院 無線システムの研究開発に活用

‐「Beyond 5G」に向けた仮想空間上での電波エミュレータの構築へ-

  

株式会社ZMP(東京都文京区、代表取締役社長:谷口 恒、以下ZMP)が開発・販売しているステレオカメラRoboVision2sが、東京工業大学環境・社会理工学院に導入され、無線システムの研究開発にて活用されています。


左:RoboVision2s、右:アンテナ

東京工業大学環境・社会理工学院高田研究室では、様々な無線システムを対象とした電波伝搬の研究に取り組まれています。将来の「Beyond 5G」の導入、また自動運転やドローン等新たなアプリケーションの登場により、今後は無線局のさらなる増加が見込まれています。この新たに導入される無線システムの基地局配置の最適化や既存無線システムへの干渉の影響を迅速に把握するため、本研究構想†では、仮想空間上で電波模擬システム(電波エミュレータ)を構築し、システム設計に利用する技術を研究しています。本課題に関して同研究室では、「ITS環境における電波伝搬チャネルの動的特性モデリングとシミュレーション技術」を研究テーマとし、RoboVision2sを4台用いた検証環境を構築、研究を進められています。

同研究室助教の齋藤 健太郎先生は、「道路等の広範囲のエリアを三次元・リアルタイムに計測するためLiDARとステレオカメラ技術に着目した。特にシステムのコストダウンを見据えるとカメラ技術に優位性がある。」とRoboVision2s選定の経緯を話します。同氏は研究内容と将来の展開について次のように話します。「今回の実験ではITS等で用いられている5GHz帯電波の歩行者や車両単体による電波の遮蔽特性を測定し、ステレオカメラによりこれらの変動が予測できる事が分かった。今後は複数の歩行者や車両が往来する複雑な環境で実験を行い、RoboVision2sから得られる3次元ポイントクラウドデータを用いて通過する人や車両による電波の遮蔽・散乱特性を正確に予測する技術を確立したい」。

ZMPは、RoboVision2sを始めとする高性能なセンサーの提供を通じ、お客様の研究開発を支援してまいります。

†:本研究開発は、総務省「仮想空間における電波模擬システム技術の高度化に向けた研究開発(JPJ000254)」により実施したものです。

【ステレオカメラ RoboVision2s 製品概要】



RoboVision2s 製品画像

製品HP:https://www.zmp.co.jp/products/sensor/robovision/robovision2s
RoboVision2sとはソニー製の高感度CMOSイメージセンサー「IMX224」を採用し、ADAS/自動運転研究開発向けの車載ステレオカメラシステムで100社を超える大学研究機関や企業へご採用いただいております。

ステレオカメラで撮影した写真(画像)から特定の物体までの距離を高フレームレート(30 fps)で計測可能。ステレオカメラの画像処理による視差情報で立体(3D)での距離認識をするため、空間内で物体の検知、追跡も画像処理ソフトによりリアルタイムかつ高精度で可能にします。

またソフトウェアオプションとして物体検出パッケージなども準備しており、幅広いユーザーにご活用いただけます。

※本製品仕様は予告なく変更の可能性があります。

【製品価格】
■RoboVision2s
:90万円(税抜)
<構成>RoboVision2s本体、車載用マウント、USBケーブル、CD-ROM(マニュアル、SDK)
■RoboVision2s PCセットパッケージ
:130万円(税抜)
<構成>RoboVision2s本体一式、PCのセット
■RoboVision2s 物体検出パッケージ
:180万円(税別)
<構成>RoboVision2s本体一式、物体検出オプションソフトウェア、PCのセット

【プレスリリース記事】
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【高画質画像】
RoboVision2s 製品画像








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