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リチウムイオン二次電池用セパレータの新工場竣工について【三菱樹脂】

2012年7月24日

三菱樹脂㈱(本社:東京都千代田区 社長:姥貝 卓美)は、リチウムイオン二次電池の需要増加に対応するため、約25億円を投じ、長浜工場(所在地:滋賀県長浜市  工場長:木戸 利明)内に新たな工場を設け、リチウムイオン二次電池用セパレータ「セパレント®」として2系列目となる新ライン(生産能力1,500万㎡/年)の設置工事を進めてまいりましたが、本日、その工事が完成し、新工場の竣工式を実施しましたのでお知らせいたします。今後、リチウムイオン二次電池メーカー各社の認定取得活動を始め、来年から新ラインでの商業生産を開始する予定です。

当社が開発・製造を手がけるリチウムイオン二次電池用セパレータは、三菱ケミカルホールディングスグループが成長事業として位置づけるリチウムイオン電池の主要4部材の1つです。セパレータは、リチウムイオンを適度に透過させ、かつ正極と負極が触れてショートするのを防ぐ機能を有する多孔質フィルムで、電池が異常加熱した場合は、安全に孔を塞ぎシャットダウンする役割も担っています。
当社は、材料設計技術とフィルム製膜技術等を駆使し、低温環境下での出力特性やサイクル寿命等に優れ、かつ生産コスト面で優位な高機能セパレータを開発し、2009年8月に長浜工場内でその生産(1,200万㎡/年)を開始しました。その後、携帯電話やパワーツール、ノートパソコン向けのリチウムイオン電池への採用が決まり、また、ハイブリット自動車(HEV)や電気自動車(EV)向けに新たに開発した高耐熱セパレータも、今後、大幅に需要が伸長すると期待されることから、昨年より新工場の建設と2系列目となる新ラインの設置工事を進めてまいりました。

当社は、セパレータ「セパレント®」の販売拡大に向けて、リチウムイオン電池主要4部材の販売を手がける三菱化学社との連携をさらに深めるとともに、お客様のニーズに応じた高機能セパレータの開発を進め、三菱ケミカルホールディングスグループのリチウムイオン二次電池部材の事業拡大に向けて今後も積極的に取り組んでまいります。

新規生産設備の概要

1.  新ラインの生産能力 : 1,500万平米/年
2.  投資額 : 約25億円
3.  竣工 : 2012年7月24日  ※商業生産は2013年以降の予定
4.  合計生産能力 : 2,700万平米/年(新ライン稼動後)
5.  所在地 : 長浜工場(滋賀県長浜市)内


【写真:竣工式】


【写真:セパレータ】


【写真:セパレータ新工場(長浜工場内)】

本件に関する報道関係のお問い合わせ先

㈱三菱ケミカルホールディングス  広報・IR室
TEL : 03−6748−7140


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