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堅牢かつ電力効率に優れた高電圧・高精度の双方向電流センス・アンプを発表 【STマイクロエレクトロニクス】

2021年3月11日

  

堅牢かつ電力効率に優れた高電圧・高精度の双方向電流センス・アンプを発表

  

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、高電圧・高精度の双方向電流センス・アンプ「TSC2010」、「TSC2011」、および「TSC2012」を発表しました。これらの製品は、消費電力を最小限に抑えるためのシャットダウン端子により、優れた利便性を提供します。

TSC2010、TSC2011、およびTSC2012は、高精度の特性を活かし、低いシャント抵抗値を選択することで、電力損失を最小化することができます。最大±200µV(25°C)のオフセット電圧、最大5µV/°Cのオフセット・ドリフト、最大0.3%のゲイン・エラーを実現し、フルスケールで最小10mVまでの電圧降下を検出できるため、安定性と信頼性に優れた測定が可能です。

TSC2010は20V/V、TSC2011は60V/V、TSC2012は100V/Vと、3製品それぞれ異なるゲインで利用できるため、さまざまな産業用および車載用システムに合わせて、高精度の電流測定、過電流保護、電流モニタ、電流フィードバック回路を柔軟に構築することができます。データ取得、モータ制御、ソレノイド制御、計測、テストおよび測定、プロセス制御などのアプリケーションに適しています。

今回発表された電流センス・アンプはすべて、双方向の測定に対応しており、1つの検出回路で順方向 / 逆方向の電流を測定することで部材コストの削減に貢献します。また、ハイサイド接続とローサイド接続のどちらにも適しているため、同じ製品を両構成で使用し、設計を共通化することも可能です。

また、3製品ともに2.7V~5.5Vという幅広い電源電圧範囲を備え、より優れた柔軟性を提供します。広範な入力電圧に対応できるため、電源電圧にかかわらず、-20V~70Vのコモン・モード電圧範囲にわたる検出が可能です。高いゲイン帯域幅積と高速スルー・レート(TSC2010の場合、820kHzと7.5V/µs)により、高精度・高速応答を実現します。

さらに、内蔵EMIフィルタと2kV HBM(Human Body Model)のESD耐性により堅牢な性能を実現し、-40°C~125°Cの産業用温度範囲で動作します。

TSC2010、TSC2011、およびTSC2012に対応する評価キット「STEVAL-AETKT1V2」では、これら3製品を使用した開発を迅速に開始し、製品開発期間を短縮することができます。

TSC2010、TSC2011、およびTSC2012は現在入手可能で、Mini-SO8パッケージとSO8パッケージで提供されます。単価は、1,000個購入時に約0.90ドルです。また、車載対応製品の単価は1,000個購入時に約1.08ドルです。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。


STマイクロエレクトロニクスについて
SSTは、約46,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な独立系総合半導体メーカーです。約10万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、IoT・5G通信の普及を可能にします。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com )をご覧ください。

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