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ルノー・日産アライアンス、韓国へ1億6,000万ドルを投資【日産自動車】

2012年7月20日

~ グローバル成長戦略促進のために ~


ルノー・日産アライアンスは20日、韓国へ1億6,000万ドルの投資を行うと発表しました。この取り組みは、日産「ローグ」の次期型モデルの需要見通しに対応すると同時に、ルノー三星自動車(RSM)の成長を加速させるために実施されるものです。

韓国の釜山工場での「ローグ」の生産は、2014年より年間8万台の規模で開始される予定です。なお、同工場は、韓国国内および海外60カ国向けに、今年18万台の生産を目指しています。

ルノー三星自動車は今年、「RSM 2012 リバイバルプラン」を発表しています。次期型「ローグ」を釜山で生産することにより、同社の勢いはさらに増すこととなります。この計画では、現在4車種のルノー三星の商品ラインアップを拡充すると共に、釜山工場で業界トップの効率性とコスト競争力を実現することを目指しています。

ルノー及び日産のCEOであるカルロス ゴーンは、「韓国での生産能力の増強は、ルノー三星がコスト競争力と成長に対する目標を達成するため、アライアンス全体でサポートをしていくというコミットメントを明確に示したものです。今回の釜山での発表は、ルノー、日産、ルノー三星にとってユニークな『win-win-win』の関係を表したものであり、全てのパートナーにとってのアライアンスの柔軟性と、その力を証明するものです。私はルノー三星の従業員ひとりひとりが、今回のプロジェクトを成功裏に完了させるため、取り組んでいくものと期待しています」と述べました。

ルノーのグローバルな事業拡大の鍵となる韓国

ルノー・日産アライアンスは1999年に提携契約を結びました。2011年には、世界200カ国で過去最高の803万台の車両を販売し、ルノー、ニッサン、インフィニティ、ダチア、ルノー三星のブランドを有しています。

ルノーはその事業範囲を西欧諸国以外、特にアジア太平洋地域にも広げ、販売台数を伸ばしていますが、ルノー三星はその重要な資産となっています。

また、ルノーは、従来主力の市場としていた地域以外にも、事業を大幅に拡大しているところであり、2010年は37%、2011年は43%だった西欧諸国以外の販売台数比率を、2013年は50%超とすることを見込んでいます。

また、韓国における市場シェアについては、2011年の7%から10%に高めることを目指しています。

ルノー三星は、「RSMリバイバルプラン」の一環として、2013年に新しい小型クロスオーバーおよびゼロ・エミッションの「SM3 ZE」を発売する予定です。現在の商品ラインアップは、コンパクトカーの「SM3」、中型セダンの「SM5」、大型セダンの「SM7」、SUVの「QM5」となっています。

日産にとっての釜山

日産は、1994年に韓国の三星グループと協力し、三星自動車の設立を支援した経緯があります。日産と三星は1995年に釜山工場の建設を開始しています。

ルノーは、2000年に三星自動車の株式の70.1%を取得してルノー三星自動車を設立し、韓国で事業を立ち上げた初めての欧州系自動車メーカーとなりました。その後ルノーは、ルノー三星の株式保有割合を80.1%へと高めています。

釜山工場の年間生産能力は30万台です。ルノー三星の車両およびサービスは、10年連続で韓国内の顧客満足度がNo.1となっています。

ルノー三星は、韓国内に199店舗のディーラーを展開し、器興には先進研究開発拠点およびデザイン拠点を有しています。これらの拠点は、ルノーの高級モデルとSUVの開発において世界的に重要な役割を担っています。


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