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メキシコのアグアスカリエンテスで新工場の定礎式を実施【日産自動車】
2012年7月9日
日産自動車㈱(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は9日、アグアスカリエンテスにおける新工場の建設に着工したと発表しました。メキシコにおける第3の生産拠点(内、アグアスカリエンテス州に2拠点)となるこの新工場は、メキシコ国内および海外市場での日産車への需要の高まりに対応し、生産能力を増強するため、20億ドルを投資して建設することを本年1月に発表していたものです。
同日行われた定礎式には、メキシコのフェリペ カルデロン大統領、アグアスカリエンテス州のカルロス ロサーノ デラトーレ知事、日産の生産担当副社長の今津英敏、日産アメリカズ地域ヴァイス・チェアマンのビル クルーガー、メキシコ日産社長のホセ ルイス バルス、および同社生産担当副社長のアルマンド アビラが出席しました。
式典は250名以上の来賓出席の下、盛大に行われ、メキシコの歴史において最も大規模な生産工場のひとつに命が吹き込まれました。
新工場は、アグアスカリエンテス州南部の空港近くに位置し、敷地の広さは430ヘクタール以上(既存工場の2.5倍の規模)となります。第1 段階として、年間17万5,000台の小型車(Bプラットフォーム)を生産します。本計画の実行に向けて、日産は新たに3,000名を雇用し、さらに約9,000名の間接的な雇用も創出することが見込まれます。さらに、新工場内には、サプライヤーパークと高い品質確認のための試験場も建設される予定です。
新工場の第1段階の建設は、過去最短となる20ヵ月で完了し、2013年末までに稼働を開始する予定です。生産量の拡大をサポートするのは、隣接するサプライヤーパークだけでなく、同国内を拠点とするサプライヤーです。日産がメキシコで生産する車両部品の80%は同国内から調達されます。
定礎式では、大きな目標の達成を願い、日本で伝統的に願掛けに用いられる『だるま』が使われました。最短記録で建設が完了されることを祈願し、伝統にしたがってだるまに右目が書き入れられました。
合わせて、定礎式会場付近には、タイムカプセルが埋められました。この記念すべき時を残すために、新聞、コインのほか、次なるステージへの創業者との意味をこめて、現在アグアスカリエンテスで働いている従業員一人ひとりの写真もカプセルに入れられました。
メキシコ日産副社長のアルマンド アビラは、以下のように語りました。「日産が取り組むこの新しい自動車工場の重要性は他に類を見ません。私たちはこの投資により、年間の生産能力を60万台から中期的に80万台以上へ増強することができます。このように、メキシコでの記録的な生産拡大スピードは衰えません。しかも、これはまだ第1段階で、始まりに過ぎません。このプロジェクトは大きなチャレンジですが、励みとなるものです。私たちは高度な生産方式や高い品質の商品をお届けするために非常に有能な労働力を有しており、必ず成功することでしょう。」
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