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当社PENフィルム「テオネックス®」使用の燃料電池セル用シール材を新開発 トヨタの新型燃料電池自動車「MIRAI」に採用【東洋紡フイルムソリューション】

2021年1月29日

 東洋紡フイルムソリューション株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:能美慶弘)は、このたび燃料電池自動車(以下「FCV」)に搭載する燃料電池セル※の封止に用いるシール材を開発し、トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田章男)が2020年12月9日に発売したFCVの新型「MIRAI」に採用されました。


 当社が世界シェアをほぼ独占するPEN(ポリエチレンナフタレート)フィルム「テオネックス®」は、高耐久・高耐熱性を特長とし、車載用途でも採用を伸ばしています。このたび、「テオネックス®」に独自の接着剤を塗工して、精密加工を施したシール材を開発しました。燃料電池セルを生産する際に、セルの構成部材を接合する用途に加えて、発電面の保護、絶縁、ガス導出入形状の維持など、さまざまな機能を提供します。

 「テオネックス®」を使用した本シール材は、過酷な環境下でも高い耐久性を実現し、燃料電池の長期信頼性の確保に貢献することなどが評価され、新型「MIRAI」に採用されました。また、新規に開発した接着剤などの効果により、部材の高速接合が可能となり、1セルあたりの生産時間が大幅に短縮されます。

 当社は、水素をエネルギー源とし、走行中には水しか排出しない究極のエコカーとして普及が期待される新型「MIRAI」に本シール材を提供することを通じて、健全で持続可能な社会づくりに貢献していきます。

※燃料電池セル: 燃料電池を構成する最小単位。セルを数百枚積層することで、FCVの発電装置である燃料電池スタックが作製される

PENフィルム「テオネックス®」について
 優れた機械強度特性、電気絶縁特性を有する高耐久・高耐熱フィルム。コストパフォーマンスに優れ、PETフィルム同様の使いやすさも兼ね備えており、新たな市場ニーズに応えることが期待されています。

本件に関するお問い合わせ先 <製品に関するお問い合わせ先>
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