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Automotive SPICE 能力レベル3を達成【豊田自動織機】
2012年7月9日
— 需要が拡大する電動コンプレッサーの開発力強化に取り組む —
㈱豊田自動織機(社長:豊田鐵郎、以下豊田自動織機)は、このほど、カーエアコン用コンプレッサー事業分野において、ビジネスキューブ・アンド・パートナーズ株式会社のアセスメントにより、車載ソフトウェア開発の標準であるAutomotive SPICE*1の能力レベル3を達成しました。
近年、環境性能や安全性能などの向上のため、自動車の電子化が加速しています。電子制御システムはますます高度化し、車載機器の組込みソフトウェアは大規模になり複雑さを増しています。
こうした中、自動車に搭載される電子制御ユニット(以下ECU)に組み込まれるソフトウェアの品質改善を目的として、欧州の主要完成車メーカーが共同で策定した車載ソフトウェア開発の標準プロセスが、Automotive SPICEです。
具体的には、完成車メーカーがAutomotive SPICEに従いサプライヤーの開発能力を判定したり、Automotive SPICEに準拠した開発をサプライヤーに要請したりするなど、車載ECUソフトウェア開発において、同標準への対応が重要視されています。
豊田自動織機は、2003年、世界で初めて電動コンプレッサーを量産化し、現在、ハイブリッド自動車やプラグインハイブリッド自動車、電気自動車向けに、グローバルに供給しております。当社の電動コンプレッサーは、先進的な電子制御により、小型・軽量かつ高い静粛性を実現しており、これまでに累計生産台数は430万台に達しております。
このたびAutomotive SPICEのプロジェクト管理、ソフトウェア要件分析、ソフトウェア設計、ソフトウェア構築、ソフトウェア統合テスト、ソフトウェアテスト、品質保証、構成管理、問題解決管理、変更依頼管理の10プロセスにおいて能力レベル3の達成が証明されました。
豊田自動織機は、今回証明された高い開発能力により、高度化する電動コンプレッサーの電子制御技術に対して、高いソフトウェア品質で応えてまいります。
さらには、確立した車載ソフトウェア開発の標準プロセスを、車載電源機器や充電システム、走行ユニットなどのカーエレクトロニクス分野に順次展開していくことで、全社の車載ソフトウェア開発力をより一層強化してまいります。
*1 SPICE: Software Process Improvement and Capability dEtermination
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