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車載エアバッグ用ショート端子レスタイプのスクイブコネクタ「MX72C/Dシリーズ」を販売開始【日本航空電子工業】
2021年1月20日
日本航空電子工業は、欧米で普及の始まっているショート端子レスのインターフェース規格(*1)に準拠した車載エアバッグ用スクイブコネクタ「MX72C/Dシリーズ」を販売開始致しました。
概 要
自動車市場においては、乗客の安全確保や特に欧米での法律改正への対応、および近年の自動運転技術搭載車両の増加により、これまで以上に高度な衝突安全性能が必要とされています。車載用エアバッグは乗員の頭部、膝、側面に加えて、歩行者など保護対象が増加するに伴いさまざまな箇所への搭載が進んでおり、その数は今後もさらに増加することが予想されます。加えて衝突時の車内では、運転席、助手席乗員へのエアバックの体格適合機能や、乗員を保護するためのシートベルトプリテンショナー(*2)による座席への固定、調整機能によっても安全性能を高めています。
車載エアバッグの作動やシートベルトの固定、調整に用いられるインフレータと呼ばれるユニットにおいては、主にAK2規格に準拠したスクイブ(点火装置)コネクタが欧米で使用されておりますが、よりシンプルな構造のショート端子レスのインターフェースに準拠したコネクタの採用も始まっており、一般的にAK3タイプ、ABX-5と呼ばれています。ショート端子レスのインターフェース規格では、相手側リテーナコネクタにショート端子がなくシンプルな構造になっているほか、AK2規格のコネクタとはキー形状も異なっています。
このような状況の中、当社はショート端子レスのインターフェース規格に準拠し、一度の操作で確実な嵌合が可能なセルフリジェクト構造を持つコネクタ「MX72C/Dシリーズ」を開発し、販売を開始しました。
本製品は、すでに発売中のAK2規格対応コネクタ「MX72A/Bシリーズ」で実績のある、スプリングの反力を利用した半嵌合防止機構によるセルフリジェクトタイプのコネクタです。嵌合時にクリック感があり、一度のコネクタ挿入操作で嵌合確認ができるため、作業性の向上とともに不完全嵌合を防止でき、エアバッグ装置の信頼性能向上に貢献します。また、複数個使いに対応するため、USCAR, ISO規格に準拠した誤嵌合防止用キーを4種類用意しております。
当社は、今後もエアバッグ用スクイブコネクタのバリエーションの拡充、新製品開発をおこない、さらに増加するエアバッグ需要に対して安全にお使いいただけるコネクタをご提供致します。
※本製品はケーブルハーネスとして販売させて頂くもので、コネクタ単品ではご提供しておりません。
*1 インターフェース規格:ISO-19072-5 及び USCAR 999-U-002-1-Z04に準拠
*2 シートベルトプリテンショナー:車両衝突時にシートベルトのたるみをとり除くことにより、
乗員を座席に固定し、保護する機構
特 長
スプリングによるセルフリジェクト構造で、CPAが不要で良好な操作性を確保
コネクタ挿入抜去が可能
端子チェック穴による配線確認可能
誤嵌合防止用キーコードは4種類
接触部は、金メッキで高い信頼性を持つ3点接触
適用電線は、0.35sq及び0.5sq
適用市場
車載エアバッグ用インフレータ、シートベルトプリテンショナー
一般仕様
材料/仕上
MX72Cアングルソケットコネクタ
MX72Dストレートソケットコネクタ
ソケット端子
製品紹介72C/MX72D シリーズ (車載エアバッグ用ショート端子レスタイプスクイブコネクタ)のご紹介はこちら >
関連製品:MX72A/MX72B シリーズ (車載エアバッグ用スクイブコネクタ)のご紹介はこちら >
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