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小型・高性能アンテナ 「AN01 シリーズ」 を開発・販売開始【日本航空電子工業】

2020年12月3日

表面実装部品タイプのアンテナ
左︓2.4 GHz 帯、12.5 mm x 7.25 mm
中央︓2.4 & 5GHz 帯、13 mm x 8.8 mm
右︓920 MHz 帯、30 mm x 16.9 mm

日本航空電子工業は、アンテナ事業に参入し、最大90%以上の高い放射効率を実現しながら、一般的なダイポールアンテナ(*1)との比較で約5分の1サイズと小型化した「AN01シリーズ」を開発し、販売を開始しました。

■概要
 近年、5G(第5世代移動体通信システム)による高速で大容量な通信を背景に、様々なモノをインターネットに接続するIoTやコネクテッドカーの普及が進んでおります。また、感染症拡大に伴い非対面型のオンラインサービスの利用が急速に進むなど、より高品質な無線通信への期待が高まっております。
 こうした中で当社は、高性能ながら小型化したアンテナ「AN01シリーズ」を開発し、販売を開始しました。

 AN01シリーズは、広く利用されている2.4GHz帯、5GHz帯および920MHz帯の3つのアンライセンス周波数帯に対応する製品ラインナップによって、Wi-Fi(*2)機器、Bluetooth(*3)機器に適用可能です。また、スプリットリング共振器構造(*4)を採用することにより、高い放射効率を実現しながら、それぞれの無線周波数に対応する波長の1/10程度(例えば、2.4GHz帯の場合は12.5mm)に横幅を小型化しました。加えて、周囲の部品の影響を受けにくい、全方位に近い放射特性を実現するとともに、マウンターを用いた自動実装に対応したことで、設計自由度の向上や実装コストが削減可能となります。
 本製品により、無線モジュールの小型軽量化と、高品質な無線通信を実現するアンテナ性能を容易に両立できるほか、車載向けと一般用途向けのバリエーションで様々な機器にお使いいただけます。
 今後もさらなる高品質無線通信の要求に応えるために、各種バリエーションの拡充を進め、各市場向けにご提案を進めてまいります。
 JAEホームページアンテナサイトhttps://www.jae.com/antenna

航空電子は、「電波」と「つなぐ技術」を融合したブランドとして「WaveConenect™(ウェイブコネクト)」とネーミングし、様々な無線機器のキーパーツである小型アンテナを提供してまいります。
航空電子のコネクタ事業は「つなぐ技術」を重要なキーワードとして製品展開を行なってきました。
小型アンテナ事業も、電波で多様なモノ同士をより高品質につなぐことを目指し、“SmartConnectivitywithWaveConnect™”をコンセプトに、身近で便利な生活や、社会を支えるアンテナ製品をお届けしてまいります。

 

■特長
・小型・高性能︓1/10波長程度のサイズながら業界トップクラスの高い効率を実現
・全方位対応︓電波の不感地帯を作らず、あらゆる方向に電波を送受信可能
・実装コスト削減︓表面実装(SMD︓SurfaceMountDevice)構造でマウンターによる自動実装に対応
・設計自由度向上︓周辺の金属や誘電体の影響を受けにくく、部品配置の制約が少ないことにより高い設計
         自由度を確保

■適用市場
 個人向け無線端末
  ・各種のWi-Fi(*3)機器、Bluetooth(*4)機器、マルチメディア機器など
 産業機器
  ・IoT機器(スマート家電、スマートメータ、RFID︓RadioFrequencyIdentificationなど)
 車載機器
  ・カーナビ、TCU(TelematicsControlUnit)、スマートキーなど

■ 仕様

(*1) 2本の直線状の導線を左右対称につけた構造を持ち、周波数に対応する波長に対して約1/2の長さで共振する
   アンテナです。
(*2) Wi-FiはWi-FiAllianceの登録商標です。
(*3) BluetoothはBluetoothSIG,Incの登録商標です。
(*4) スプリットリング共振器は人工材料メタマテリアルの構成要素の1つであり、スプリット部の
   キャパシタンス(C)とリング部のインダクタンス(L)で構成される最小級サイズの共振器です。

(問い合わせ先)経営企画部 TEL03-3780-2721


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#2020年12月3日