CAEプロセスを定義・管理する統合ワークスペース Comet（コメット）取扱い開始のご案内【JSOL】

2012年6月27日

㈱JSOL（本社：東京都、代表取締役社長：田邊仁一、以下「JSOL」）は、CAEプロセスを定義・管理する統合ワークスペースソフトウェアComet（コメット）の取扱いを6月1日から開始いたしました。

現在多くの物理現象がコンピューター上で再現できるようになり、それに合わせて製品の設計・開発においてもCAEが活用されるようになりました。しかし、非線形構造解析、流体解析、衝突解析など高度なCAEの領域は、その複雑な体系から、専門家の特別なツールにとどまっています。専門家ではない設計者が高度なCAEを活用できれば、設計全体を俯瞰した設計コンセプトの評価ができるようになります。

Cometは、CAEの業務プロセスを見える化することにより、設計者にも簡単にCAEを活用いただく為のツールです。

Cometは米国Comet Solutions Inc.が開発したCAEプロセスを管理する統合ワークスペースであり、CAEにおけるメッシュ作成・条件定義・材料定義から、複数ソルバー間のデータのやり取りなど、既定のプロセスを定義し、簡易な画面にて作業できる環境を提供します。また、プロセスを構築する際は、ソフトウェアのカスタマイズやスクリプト言語を用いることなく、GUIで設定することができるため、新たなプロジェクトの開始やプロセスの変更が発生した際も、作業工数をかけることなく柔軟に編集することができます。その上、特定の解析プログラム（ソルバー）に特化せず、多くのソルバーに対応するとともに、複数のソルバーを組み合わせたプロセスの構築も容易に実現できます。また、多くのCADと連結することにより、CADの編集から直接解析を実行したり、複数の解析ケースを統合的に管理したりするなど、「解析を設計で生かす」という視点に立っています。
Cometを活用することにより、専門家が頭の中で理解している複雑な解析プロセスを設計者に簡単に展開でき、CAEをより多くの設計者が活用することが可能になります。さらに国内外の拠点で、異なる経験や背景を持つ技術者が、同じ技術レベル、同じ手順で業務を進めることができます。設計者によるCAEの活用が進めば、より広範な、総合的な判断ができるようになり、製品開発において本質的な品質向上、コスト削減、期間短縮が期待できます。

製品の詳細については、下記Webサイトをご覧ください。
http://comet.jsol.co.jp/

Cometのメリット

・設計空間の俯瞰による、新しいデザイン、新しいコンセプトの総合的な評価
・インテリジェントなテンプレートによる設計コンセプトの評価を視覚化
・見える化を追求したダッシュボードにより、デザインレビューでの判断を迅速・明快に
・エキスパート技術者のノウハウを抽出・共有、再利用

図　Cometイメージ

㈱JSOL

http://www.jsol.co.jp/
㈱JSOL（旧社名：日本総研ソリューションズ）は、前身の日本総研時代から培ってきた高度な技術と業務ノウハウを基軸に、ITコンサルティングからシステム構築・運用までの一貫したサービスで、製造・流通・サービス・金融・公共などさまざまな業種のお客様のIT投資効果最大化に貢献するトータル・サービス・プロバイダーです。CAE分野では最先端のシミュレーション技術でお客様の「モノづくり」を支援してきました。
2009年1月、NTTデータとの業務・資本提携により、社名を株式会社JSOLに変更すると共に、NTTデータグループ及び三井住友フィナンシャルグループの一員として、より幅広いニーズにお応えできるサービス・パートナーとして進化を遂げました。

Comet Solutionsについて

http://cometsolutions.com/
Comet Solutionsは2001年に創立され、米国中心にCAEのプロセスインテグレーション開発を中心に活動してきました。その知見を汎用プロダクトとして開発、販売しております。Cometは、CAEプロセスを設計者向けに展開するソルバー中立の独立系プロダクトとして大きな存在感を示しています。

JSOLの構造解析ソリューション群