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LPG運搬船「GAS PLANET」の引き渡し【川崎重工業】
2020年10月16日
LPG運搬船「GAS PLANET」
川崎重工は、LEPTA SHIPPING CO., LTD.(レプタ シッピング カンパニー リミテッド)向けに84,000m3型LPG運搬船「GAS PLANET(ガス プラネット)」(当社第1743番船)を引き渡しました。
本船は、従来の82,200m3型の船型を大きく変更することなくカーゴ容積を増大させることで、これまでと同様の基地への入港を可能にし、かつ高い安全レベルが要求される改正IGCコードに準拠した、新開発LPG運搬船の1番船です。また、本船は当社がこれまで引き渡した62隻目のLPG運搬船にあたります。
本船の引き渡し、主要目ならびに特長は次のとおりです。
<引き渡し>
2020年10月16日
<主要目>
全長 229.90m
幅(型) 37.20m
深さ(型) 21.90m
満載喫水(型) 11.54m
総トン数 49231
載貨重量 55,432トン
貨物倉容積 84,178m3
主機関 川崎- MAN B&W 7S60ME-C10.5型ディーゼル機関 × 1基
定員 35名
船級 日本海事協会(NK)
船籍 パナマ
<特 長>
1)従来船型から大きく主要目を変更することなく、84,000m3のカーゴ容積を確保しています。
これにより、本船は、カーゴ容積が増加したにもかかわらず、従来船型と同様の基地へ入港可能です。
2)本船は、旧IGCコードに比べ要求される安全レベルが高い改正IGCコードに準拠しています。
3)本船はIMO NOx3次規制に対応したシステムを採用しており、主機関は排ガス再循環(EGR)、
発電機関は選択式還元触媒脱硝装置(SCR)を適用しています。本システムにより、
排出規制海域(ECA)を航行することが可能です。
4)当社が開発した船首形状(SEA-ARROW)を採用し、船が航走する際に船首部に発生する波を
極限まで減少させ、推進性能の大幅な向上を図っています。
5)主機関には、省燃費型の電子制御式超ロングストローク2サイクル低速ディーゼル機関を 採用し、
さらにプロペラ周りにカワサキフィン付ラダーバルブならびにコントラフィン付 セミダクトを
装備することにより、燃料消費量の低減を図っています。
6)主機関および発電機関の排気ガスの出口部にSOxスクラバー※1を搭載することで、2020年1月から
施行開始された世界の全海域でのSOx排出規制※2強化に対応しています。
本装置の搭載により、規制強化後も低硫黄燃料油への切り替えを必要とせず、従来の燃料油を継続的に
使用できるため、燃料油のコスト低減が期待できます。
※1 SOxスクラバー:排ガス中の硫黄酸化物(SOx)を除去する装置
※2 SOx排出規制 :2015年1月から欧米の排出規制海域(ECA)において、燃料中硫黄分0.1%以下の
SOx排出規制が実施されています。また、2020年1月からは、その他の世界の全海域を航行する船舶に対し、
硫黄分が0.5%以下の燃料を使用するか、排ガス中からのSOxを同等に低減する代替装置を使用することが
義務付けられています。
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