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ExcelforeとSiemensが、AUTOSARのOTAアップデート eSync OTAを実証
2020年8月7日
ExcelforeとSiemensが、AUTOSARのOTAアップデート eSync OTAを実証
クラウドと車載ECU間において安全で効率的な双方向通信を実現
フリーモント、カリフォルニア州、2020年8月7日- コネクテッドカー技術のイノベーターであるExcelforeは本日、Siemens Digital Industries Softwareと協力してSiemensによる業界標準AUTOSARであるCapital(TM) VSTAR(TM)ソフトウェア上でeSync OTA技術を実証したことを発表しました。
Excelfore eSync OTA updates Siemens Capital VSTAR
両社は、CAPITAL VSTAR上のExcelfore eSync Software Development Kit(SDK)のコンポーネントを使ったデモンストレーションプラットフォームを作成し、車載電子制御ユニット(ECU)のAUTOSARファームウェアを更新するための作業ソリューションを作成しました。これにより、eSyncのセキュアな双方向データパイプラインを介して、AUTOSARベースのデバイスのファームウェアをクラウドから更新できます。
Siemens BusinessのMentorエンベデッドソフトウェアディレクター、Henrik Olsenは次のように述べています。“ExcelforeとSiemensのコラボレーションのよってeSyncがエンドツーエンドOTAパイプラインの利点をAUTOSAR環境に提供し、OTAが車両のエッジデバイスまで広がるようにシステム設計されています。”
ExcelforeのCTO、Shrikant Acharyaは次のように述べています。“CAPITAL VSTARチームと緊密に協力して、OTAアップデートのための統合ソリューションの具体的な利点を示すために、この作業デモンストレーションを作成しました。自動車メーカーおよびティア1によるOTAインプリメンテーションを簡素化し、さらに車両のダウンタイムを短縮させ、エンドツーエンドのセキュリティを向上させます。”
このデモでは、OTAデータパイプラインの一部として、デバイス固有の認証、復号化、暗号化を備えた最新のサイバーセキュリティがエッジデバイスに適応されています。これまでのソリューションでは、一般的にクラウドから車(ヘッドユニット)へのリンクを確保してきましたが、エッジデバイスへのリンクは一般的ではありませんでした。このデモでは、フラッシュやロールバック機能などのOTA関連タスクを、車全体のエッジ デバイスにデリバリする方法も示しています。
eSyncは、クラウドベースのサーバーを使用した分散アーキテクチャと、eSyncエージェントと呼ばれる組み込みソフトウェアを基に、車載ECUで実行されます。eSyncエージェントは、ECUにComplex Device Driver(CDD)としてCAPITAL VSTARソフトウェアプラットフォームと統合されています。ECUがOTAの作業をより自律的に処理するために、eSyncエージェントがCAPITAL VSTARの暗号化およびブートローダ機能を使用できるようにしています。これにより、車内の集中型リソースが解放され、多くのデバイスを並行して更新できるためソフトウェア更新中の車両のダウンタイムが短縮されます。
eSyncは、eSyncアライアンスによって推進される複数の会社によって策定された仕様です。ドメインマスタECU、末端ECU、ネットワークゲートウェイ、スマートセンサーなどの車内デバイスからリアルタイムの運用データを収集しながら、ソフトウェアとファームウェアを無線で配信し更新できます。協力サプライヤーのグローバルネットワークにより、eSyncデータパイプラインは、自動車メーカーが高価で不便な車両リコールを回避し、車両ソフトウェアをフィールドで更新できるようにします。
eSyncの統合と同様に、Excelforeは最近、CAPITAL VSTARソフトウェアプラットフォームに組み込むためEthernet protocol stacksをSiemensにライセンスすることを発表しました。
■Excelforeについて
Excelforeはシリコンバレーにあるクラウドと車載アプリケーションのプロバイダです。ネットワーク向けのミドルウェアを提供し、自律型および学習車両、フリート管理および関連インフラストラクチャを構築に貢献します。製品群としては産業用イーサネットプロトコルスタック、車載用イーサネット用AVB TSN (time-sensitive networking)スタック、車載診断の機学習の機能を備えたOTAプログラム更新クラウドソリューションeSync(TM)などがあります。Excelforeは米国カリフォルニア州のシリコンバレーに本社を置き、中国、ドイツ、日本、インドにオフィスを構えています。
https://excelfore.com/
関連するシーメンスの商標のリストは、こちらを参照してください。
https://www.plm.automation.siemens.com/global/en/legal/trademarks.html
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