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アルミ電解コンデンサ:アキシャル形ハイブリッド・ポリマー・アルミ電解コンデンサの品揃えを拡張【TDK】
2020年6月2日
TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、ハイブリッド・ポリマー・アルミ電解コンデンサの品揃えを拡張し、新たにアキシャル形の2つのシリーズを発売します。B40600*およびB40700*シリーズは、それぞれ定格電圧25 Vおよび35 V用に設計されています。いずれも静電容量は、780 µF~2200 µFです。B40640*およびB40740*シリーズでは、静電容量390 µF~720 µFの63 V電圧コンデンサも用意されています。
コンデンサは、14 x 25 mm~16 x 30 mm (D x H)の範囲で4種類のサイズが生産されます。アキシャルリード形(B406*)またはソルダリングスター形(B407*)が用意されており、さまざまな取り付けオプションを提供します。すべてのアキシャル形ハイブリッド・ポリマー・アルミ電解コンデンサの内部構造は、ヒート・シンクへ放熱するために最適化されています。安定した機械的設計によりヒート・シンクに対し長期間にわたる信頼性の高い接触を確保することが可能であり、優れた放熱を実現します。システム側のヒート・シンクの設計次第で、絶縁スリーブの有無を両方のシリーズで選択可能、自立型アセンブリでは、PETの絶縁スリーブが用意されています。
いずれのシリーズも、幅広い動作温度-55°C~150°Cに対応しており、125°Cでの寿命は4000時間です。ハイブリッド・ポリマー技術の大きな利点は、幅広い温度範囲でESR値が非常に低いことです。たとえば、16 x 30 mmのサイズおよび気温20°Cの場合、 ESR 3.5 mΩを達成できます。
通常、この種のコンデンサは、自動車および工業用途で使用されます。たとえば、48 Vオンボード電源用の双方向コンバータ、ハイブリッドドライブのモーターインバータ、電動パワーステアリング、ポンプ、電動ターボチャージャーおよびスーパーチャージャー、ラジエータ冷却ファン、ギアボックスコントロール、およびスイッチング電源(SMPS)用の出力フィルタです。
主な用途
48 Vオンボード電源用の双方向コンバータ
ハイブリッドドライブのモーターインバータ
電動パワーステアリング、電動ウォータ / オイルポンプ、電動ターボチャージャーおよびスーパーチャージャー、ラジエータ冷却ファン、およびギアボックスコントロール
電動ウォータ / オイルポンプ
電動ターボチャージャーおよびスーパーチャージャー
ラジエータ冷却ファン
ギアボックスコントロール
スイッチングモード電源(SMPS)用の出力フィルタ
主な機能および利点
非常に低いESR:たとえば、16 x 30 mm サイズの場合、20°Cで最大3.5 mΩ
広い温度範囲:-55°C~150°C
寿命:125 °C [時間]で4000時間
製品の詳細情報はhttps://www.tdk-electronics.tdk.com/ja/alu_polymer
で参照できます。
TDK株式会社について
TDK株式会社(本社:東京)は、スマート社会における電子デバイスソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。 独自の磁性素材技術をそのDNAとし、最先端の技術革新で未来を引き寄せ(Attracting Tomorrow)、社会の変革に貢献してまいります。
当社は各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、自動車、産業電子機器、コンシューマー製品、そして情報通信機器など幅広い分野においてビジネスを展開しています。2020年3月期の売上は約1兆3000億円で、従業員総数は全世界で約107,000人です。
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