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コモンモード・フィルタとESD保護機能を集積した車載用プロテクション・デバイスを発表【STマイクロエレクトロニクス】

2020年5月13日


STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、低クランプ電圧の過渡電圧サプレッサ・ダイオードを搭載した車載対応コモンモード・フィルタ(CMF)のECMF04-4HSM10YおよびECMF04-4HSWM10Yを発表しました。両製品は、優れた効率で高速シリアル・バスのインタフェースICを保護します。

ECMF04-4HSM10YおよびECMF04-4HSWM10Yは、車載認証を取得しており、車載機器で想定されるサージに対する耐性が保証された業界初のコモンモード・フィルタ製品です。AEC-Q101規格に準拠しているだけでなく、ISO10605によって規定されるような車載機器サージ耐性を持つよう設計 / 試験されています。

両製品は、ADASにおいて重要な役割を担うカメラ、レーダー、ディスプレイ、マルチ・メディア機器などの高速データ・バス接続で使用されるディスクリートのコモンモード・チョークやLTCC(低温同時焼成セラミック)デバイスの置き換えとして省スペース化を実現するだけでなく、無線通信機器との電磁干渉も防止します。3.5mm2の実装面積と0.75mmの薄さを実現しているため、基板面積の削減、設計の簡略化、および部材コストの低減を可能にします。

ECMF04-4HSM10Yは2.2GHzの帯域幅を備え、HDMI 1.4やMIPIをはじめとする通信インタフェースにおけるコモンモード・ノイズを抑制します。900MHzで-25dB、1.5GHzで-14dBという優れた減衰特性により、セルラー通信やGPSアンテナの放射ノイズによる感度低下を防止します。

ECMF04-4HSWM10Yはさらに広い3.5GHzの帯域幅を備えており、LVDSやDisplayPort™、USB 3.1、およびHDMI 2.0などにも対応可能です。2.4GHzで-30dB、5.0GHzで-16dBの減衰特性を持ち、セルラー通信やGPSシステムに加え、Bluetooth®機器やV2X(車車間・路車間通信)のWi-Fiアンテナを保護します。

ECMF04-4HSM10YおよびECMF04-4HSWM10Yは現在量産中で、QFN10Lパッケージ(2.6 x 1.35mm)で提供されます。単価は、1000個購入時に約0.20ドルです。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
https://www.st.com/ja/emi-filtering-and-signal-conditioning/ecmf-series-ipad.html?icmp=tt15093_gl_pron_apr2020

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2019年の売上は95.6億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com )をご覧ください。

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