ニュース

機能安全要件対応を簡単にするMPLAB(R) TÜV SÜD認証済みツールを発表【マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン】

2020年1月20日

[NASDAQ: MCHP] – 多くの業界で機能安全認証が必要とされていますが、そのプロセスには時間と費用がかかります。また、認証の際に使う開発ツールは、TÜV SÜD社(ミュンヘンの認証機関)等機能安全の専門家がその適合性を認証済みでない場合、そのツールが妥当なものである事を示す十分な根拠が必要となります。Microchip Technology Inc. (日本支社: 東京都港区浜松町、代表: 吉田洋介 以下Microchip社)は本日、同社のMPLAB(R) XCコンパイラがTÜV SUD社の機能安全認証を取得した事により、同社のPIC(R)、AVR(R)、SAMマイクロコントローラ(MCU)、dsPIC(R)デジタルシグナル コントローラ(DSC)の機能安全認証プロセスが簡単になった事を発表しました。さらに、テストと診断を簡単にするMPLAB Code Coverageツールも発表しました。このツールを使うと、アプリケーションへの影響を最小限に抑えながら、ソフトウェア コードのどの部分が実行(検証)可能でどの部分が実行されないかを確認できます。

TÜV SUD社の認証を取得したMPLAB XCコンパイラは、自動車の安全性のためのISO 26262、産業用アプリケーションのためのIEC 61508、医療用ソフトウェアのためのIEC 62304、自動電子制御のためのIEC60730で定められている検証および妥当性確認要件を満たすのに役立ちます。機能安全対応のMPLAB XCコンパイラは、MPLAB X統合開発環境(IDE)とMPLABデバッガおよびプログラマの追加認定文書を同梱しています。年間更新料は不要であり、本ライセンスは非常に低コストのソリューションです。Microchip社のMCU/DSCと機能安全ライセンスを使うと、アプリケーションのコストを低減し、市場投入までの期間を短縮できます。

コードカバレッジ ツールを使って組み込みソフトウェアのテストカバレッジを高めるには、しばしばハードウェアの大幅な変更、高価なソフトウェア、関連情報を求めて大量のデータファイルを検索する多大な労力が必要です。MPLAB Code Coverageツールは、テスト時間への影響を1%未満に抑えながらこの状況を回避します。特許取得済みのプロセスを使用し、コードを複数ブロックに分割せずに1回でテストできます。そのため、大量のデータファイルを調べる必要がなく工数を節約できます。アプリケーションの認証には、しばしばコードテストデータが要求されるため、本ツールを使う事で認証プロセスを迅速化できます。

「今日、機能安全ツールの多くは非常に高価です」とMicrochip社開発システム担当取締役のRodger Richeyは述べています。「Microchip社は、機能安全ツールを他社ソリューションの3分の1程度の価格で提供します。また、市場投入までの期間を短縮し開発を容易にする技術サポートを世界中で提供します。」

機能安全を考慮して設計されたデバイスと、TÜV SUD社認証済みのMPLAB XCコンパイラおよびMPLAB Code Coverageツールを使う事で、車載、民生、航空宇宙、医療、産業用アプリケーションの機能安全認証が容易になります。

Microchip社は、機能安全規格への準拠をより簡単、迅速、安価にする開発ツールに加えて、機能安全に対応したPIC、AVR、SAM MCUとdsPIC DSCを多数提供しています。全ての機能安全対応MCU/DSC向けに、Microchip社はISO 26262 ASIL-B安全レベルに応じたFMEDA (Failure Mode Effect and Diagnostics Analysis)レポートと安全マニュアルを提供しています(一部の製品はASIL-D達成済み)。

「長年車載製品を提供してきた弊社は、セーフティ クリティカル製品の開発期間を短縮しコストを最適化するというお客様のニーズを理解し、それに応えています」とMicrochip社8/16ビットMCU部門副社長のSteve Drehoblは述べています。「弊社は、機能と価値の完璧な組み合わせを提供するため、機能安全アプリケーション向けMCU/DSC製品の拡充を続けています。」

在庫/供給状況
MPLAB X IDEバージョン5.25は、Microchip社のウェブサイトで無償提供しています。MPLAB Code Coverageワークステーション ライセンス、MPLAB XC8、XC16、XC32++機能安全ワークステーション ライセンスは本日より販売を開始します。

詳細はMicrochip社または正規代理店にお問い合わせ頂くか、Microchip社ウェブサイトをご覧ください。本プレスリリースに記載された製品をご購入頂くには、purchasing portalにアクセスするか、Microchip社の正規代理店にお問い合わせください。Microchip社の機能安全対応PIC、AVR、SAM MCUとdsPIC DSCについては、Microchip社の機能安全デザインセンターのウェブページをご覧ください。

リソース
高画質の写真は報道関係専用窓口までお問い合わせ頂くか、Flickrでご覧ください。
● アプリケーション画像: www.flickr.com/photos/microchiptechnology/48291491977/sizes/l

Microchip Technology社について
Microchip Technology社(以下、Microchip社)はスマート、コネクテッド、セキュアな組み込み制御ソリューションの半導体トッププロバイダです。使いやすい開発ツールと包括的な製品ポートフォリオにより、リスクを低減する最適な設計を作成し、総システムコストの削減、迅速な商品化を実現できます。Microchip社は産業、車載、民生、航空宇宙と防衛、通信、コンピューティングの市場で120,000社を超えるお客様にソリューションを提供しています。Microchip社は本社をアリゾナ州チャンドラーに構え、優れた技術サポート、確かな納期、高い品質を提供しています。詳細はMicrochip社ウェブサイト(http://www.microchip.com )をご覧ください。

詳細については、以下にお問い合わせください。
Daphne Yuen (Microchip社): daphne.yuen@microchip.com








マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン
#コントローラ
#ソフトウェア
#2020年1月20日