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金属3Dプリンティング用粉末製造企業Elementum 3Dへの出資について【住友商事】

2020年1月14日

住友商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員 CEO:兵頭誠之、以下「住友商事」)は、米州住友商事会社(本社:米国ニューヨーク州、代表:中島正樹、以下「米州住友商事」)(以下総称して「住友商事グループ」)を通じて、セラミックを利用した金属3Dプリンティング用粉末を製造・販売する米国スタートアップ企業Elementum 3D, Inc(本社:米国コロラド州、CEO:Jacob Nuechterlein、以下「Elementum 3D」)に出資しました。

3Dプリンティングは、設計データをもとに、一層ずつ材料を積層していくことにより、立体モデルを製作する工法です。アルミ合金は、軽量・高熱伝導性・高耐食などの特性により幅広い用途に用いられますが、従来の技術では十分な製品強度を実現できず、3Dプリンティングに使用することは難しいと言われてきました。

Elementum 3Dは、金属粉末に特殊なセラミックを混合した製品を販売しています。プリンターで焼き固める際に生じる化学反応により、アルミ合金やニッケル合金なども3Dプリンティングで使用することができます。同社の製品は、短時間の造形を可能とし、さらにセラミックとの融合により密度が高まることで製品強度が大きくなるため、鍛造品と同等の機械特性を実現できます。Elementum 3Dは、衛星部品などの宇宙産業、自動車エンジンなどの自動車産業に既に販売実績があり、今後は、航空機市場や石油・ガス業界への進出を検討中です。

住友商事グループは、テクノロジーの急速な発展により産業構造が大きく変化するビジネス環境下において、既存ビジネスの高度化、新規ビジネスの創出、ビジネスモデルの変革を図っています。本件は素材・製造におけるイノベーションの一例で、Elementum 3Dへの出資を通じ、将来的に成長が期待できる金属材料系3Dプリンティング市場に対し、当社販路を活用した同社製品の拡販、およびグローバル展開を追求していきます。

住友商事グループは、今後も革新的な技術を保有するベンチャー企業への投資を通じて、社会のニーズの変化を捉え、世界の産業発展に貢献していきます。

【Elementum 3Dが製造する粉末】

【会社概要】
会社名称:Elementum 3D, Inc
本社所在地:米国コロラド州
代表者:Jacob Nuechterlein
設立時期:2014年
事業内容:セラミックを利用した金属3Dプリンティング用粉末の製造・販売
従業員:18名

■住友商事のマテリアリティ(重要課題)
住友商事グループは『社会とともに持続的に成長するための6つのマテリアリティ(重要課題)』を、事業戦略の策定や個々のビジネスの意思決定プロセスにおける重要な要素と位置付け、事業活動を通じて課題を解決することで持続的な成長を図っていきます。本事業は、特に「地域と産業の発展への貢献」、「快適で心躍る暮らしの基盤づくり」および「多様なアクセスの構築」に資する事業です。

本件に関する問い合わせ先
住友商事株式会社 広報部 報道チーム
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