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休息日:後半戦でさらなる順位浮上を目指し リヤドの中間休息日で車両を完全にリフレッシュ【日野自動車】
2020年1月13日
ダカール・ラリー2020は11日、サウジアラビアの首都リヤドで中間休息日を迎えた。この日は競技は行われないが乗員にとっては休息と後半戦に向けた準備、メカニックにとっては車両の点検整備に忙しい一日となる。ビバークが設営されたのは郊外にある広大な駐車場。2019年11月に開催されたEVレース、FIAフォーミュラEのパドックになった場所で、路面には当時のマーキングも残っていた。
日野チームスガワラのメカニックたちは10日晩に車両がビバークに到着したあと夜半まで作業を実施、翌日も早朝から仕事にかかった。この日は定期的な点検整備のほかフロントリーフスプリングの予定交換時期にあたり、さらにリダクションハブを含む駆動系の分解整備、10日のステージで不具合のあった排気系の修復など盛りだくさん。車両は完全にリフレッシュされ後半戦に向けて万全の態勢を整えた。
前半戦を終えて1号車の菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組(日野レンジャー/HINO500シリーズ)はトラック部門の総合11位につけている。未だ上位とのタイムは僅少であり、総合上位入賞という目標を目指してチームは後半戦も引き続き全力を尽くす。
菅原照仁(1号車 ドライバー)
後半戦はサウジ南部の柔らかい砂がある地域へ向かい、難易度の高いステージが続くと予想しています。とりわけ14日~15日にかけてのハラド~シュバイタを往復する行程はアシスタンス(競技車両とは別のルーでビバークを巡りながらサポート活動を行う部隊)不在のマラソンビバークとなることもあり、最大の難所になるはず。日野レンジャーの高い走破性を活かして上位を狙っていきます。
鈴木誠一(メカニック 日本レーシングマネージメント)
ターボチャージャーのタービン側のガスケットが破損していましたがマニホールド自体は大丈夫です。その他は予定交換もので、休息日の作業としては多い方ではなかったと思います。
高杉健吾(メカニック Ken.Factory)
自分の主担当はFRP部品の補修交換ですが、今のところスペアパーツがなくなることはありません。ダカール・ラリーのメカニックは大変ですが頑張ります。
良川幸司(メカニック 日本レーシングマネージメント)
ダカール・ラリーの現場に来て一週間。想像以上に大変ですが勉強になることばかりです。
清野幸記(メカニック 日野自動車)
久しぶりのダカール・ラリーですが過酷さは変わりません。2号車のアクシデントは想定外でしたがこれがダカール・ラリーでしょう。技術力の高い販売会社のメカニックも頼りになる戦力。みんなで頑張りながら安全にゴールを目指します。
西山雅貴(メカニック 日野自動車)
一週間はあっという間で現場のリズムには慣れました。昼夜の温度差が大きく夜間の寒さは予想外。しっかり走り切って欲しいです。
北川親二(メカニック 日野自動車)
南米と比べるとサウジの方が涼しくて良いです。1号車の前半戦はターボやスペアタイヤの脱落などいろいろありました。あと一週間と思うと気持ちは複雑です。
石井僚(メカニック 日野自動車)
今日は油脂類の交換を担当しました。ダカール・ラリー本番は思っていた以上に大変で腰にくる感じです。勉強の年なので頑張ります。
永田泰宜(メカニック 東北海道日野自動車)
一週間経ちダカール・ラリー本番のペースには慣れましたが、朝移動するときは辛さを感じます。でも寒さは北海道帯広の冬のほうが寒いです。
渡邊啓介(メカニック 群馬日野自動車)
スタートするまでは長かったですが始まったらあっという間の一週間でした。東京日野の渡邉さんのいびきがすごくても眠れます。
渡邉恭史(メカニック 東京日野自動車)
2号車のリアボディ脱落は思いもよらないトラブルでした。残念ですがレースですから仕方ありませんね。
星島宏一郎(メカニック 岡山日野自動車)
予想よりも重整備が多く、正直疲れますが楽しくやっています。ラリー車には市販車と構造が異なる部分も多いですが車両製作から担当しているので問題ありません。
協賛会社の国分グループ本社様ご提供の「缶つま」を美味しくいただきました
前半戦のハイライトを以下よりご覧いただけます。
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