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車載通信CAN/CAN FDの信号を電気的に金属非接触で検出するセンサー 非接触CANセンサSP7001, SP7002を発売【日置電機】

2019年11月15日

車載通信CAN/CAN FDの信号を電気的に金属非接触で検出するセンサー
非接触CANセンサSP7001, SP7002を発売

非接触CANセンサ 使用イメージ

■ 開発の背景
自動車にはECU(Electronic Control Unit / 電子制御ユニット)と呼ばれる部品が多く搭載されています。ECUはエンジンやモーター、トランスミッション、エアバックなど、自動車のさまざまなシステムを電子制御するコンピューターです。電子制御の高度化に伴い、車載ECUの数は増え続けています。そのECU同士の通信に使われるネットワークの一つがCAN(Controller Area Network)です。CAN通信では、各種センサーの情報や制御情報など、重要な情報のやり取りが行われるため、自動車の開発・評価においてCAN通信の情報を活用する機会が増えています。
従来、CAN信号を取得する際には、通信線の被覆をむいてプローブを被覆内部の信号線(金属部)に接触させるか、分岐ハーネスを用いて通信線を分岐させていました。しかし、通信線の被覆をむいて信号線に接触する場合には被覆による信号線の保護は失われ、分岐ハーネスを用いる場合には準備に工数を要してしまいます。
そのような課題を解決すべく、CAN通信線の被覆の上にセンサーを取り付けるだけでCAN信号を簡単に検出できる「非接触CANセンサSP7001、SP7002」が開発されました。SP7001は、CAN通信をより高速にした次世代の車載通信CAN FDの検出も可能です。

■ 特長
1.被覆の上からCAN/CAN FD信号を検出
「非接触CANセンサSP7001、SP7002」は被覆の上からCAN信号を検出できます。これまでのように被覆をむいて加工したり、CAN信号を取得するための分岐ハーネスを作製したりする必要がなく、開発や評価の工数を削減できます。 非接触で信号を検出可能な本製品は、検出対象に電気的な影響を及ぼしません。したがって、従来方法で課題となっていた電気的特性の変化に起因するECUの誤動作を引き起こす心配から解放されます。

2.検出対象を改造せずに、CAN信号を取得可能
非接触CANセンサはCAN通信線の被覆上にプローブを取り付けるだけでCAN信号を検出できるため、自動車を改造する必要がありません。ECU単体の評価から最終的な車両評価まで、あらゆる開発段階で使用できます。  今後は自動運転技術の開発の加速に伴い、公道での走行試験の機会が増加していくと見込まれています。本製品を使用すれば自動車の改造が不要であり、電気的な影響も与えませんので、公道を走行する際も安心して試験できます。

3.各社のCANインターフェイス(CAN解析ツール)に接続可能
非接触CANセンサの出力コネクターは一般的なD-sub 9 pin 端子です。お客様が使用するCANインターフェイスを有するアナライザー、ロガー、測定器などに接続できます。

■ 主な市場
 自動車、自動車部品の開発、設計、評価

■ 価格(税抜き)
 SP7001-90  280,000円(CAN/CAN FD対応)
 SP7002-90  220,000円(CANのみ対応)

■ 出展情報
2019年11月27日(水)~29日(金)に東京ビッグサイトで開催される「IIFES2019」に出展いたします。この機会に「IIFES2019」にご来場いただき、初披露となるSP7001、SP7002をぜひご覧ください。 詳細はこちら

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