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インフィニティ、香港新本社を開設【日産自動車】
2012年5月22日
日産自動車㈱は22日、同社のラグジュアリーカーブランドのインフィニティ香港新本社を正式に開設しました。インフィニティブランドは今後4年間で、これまで以上の成長を遂げる準備が整うことになります。
日産のカルロス ゴーンCEOは、香港政府関係者と共に記念式典に出席しました。香港に本社を構えることは、インフィニティにとってその歴史の中で初めて独自の本社を持つことであり、ラグジュアリーブランドとしてのインフィニティが成長に向けた次のステップに踏み出したことを意味しています。
インフィニティは、1989年11月8日に最初の2モデルである「Q45セダン」と「M30クーペ」を発売しました。販売地域は米国およびカナダのみでした。この2モデルに対する自動車ジャーナリストの反応は概して好意的で、当時のシカゴ・トリビューン紙の自動車記者であったジム・マテジャは、「日産のインフィニティは外観はジャガーのようで、乗り心地とハンドリングはメルセデスのようであり、BMWよりも5,000ドル以上価格が安い」と批評しています。
インフィニティは1997年に台湾で販売網を確立し、初めて北米以外にも市場を拡大しています。その後、中東地域、韓国、ロシア、ウクライナ、西欧諸国、中国にも参入し、現在世界46の国と地域で車両を販売しています。
ゴーンは先ごろ、日産の中期経営計画である「日産パワー88」の一環として、インフィニティチームへの挑戦を提示しました。「日産パワー88」は、2012年度から2016年度までの日産の戦略であり、グローバル市場占有率を8%に伸ばすと同時に、連結売上高営業利益率を8%に引き上げ、その後維持していくという2つの目標を掲げています。
ゴーンが提示した挑戦は、「インフィニティを急速にかつ収益を出しながら成長させる」ということです。
日産の副社長でありグローバルインフィニティ・ラグジュアリー事業本部を率いるアンディ パーマーは「2012年から2016年の間に、インフィニティはグローバル販売3倍増を目指す」ことになるとコメントしました。
またパーマーは、「中国への入り口である香港にインフィニティの本社を設立するということは、香港がラグジュアリー車の販売における中心地であると認めたということです。中国は、疑いなくラグジュアリー車の販売の中心地となったのです。この状況は当分変わらないでしょう。」とも述べました。
また、インフィニティは北米で強固な基礎を築く一方で、中国および東南アジアでの潜在的成長に取り組むためにさらなる注力を図ることが必要となってくるとも語りました。
さらにパーマーは、「中国でのインフィニティはまだ始まったばかりです。昨年は25店舗のディーラーしかありませんでした。来年にかけて100以上のディーラーを開設する予定です。また2014年までに中国でインフィニティの生産も開始する予定です。」と述べました。
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