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大分市と日産自動車、「電気自動車を軸とした地域課題解決に関する包括連携協定」を締結【日産自動車】
2019年10月25日
大分市(大分県大分市、市長:佐藤 樹一郎)と日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、代表執行役:山内 康裕)、大分日産自動車株式会社(本社:大分県大分市大字古国府、社長:橋本 仁)、および日産プリンス大分販売株式会社(本社:大分県大分市羽屋、社長:岩島 達郎)の4者は、25日、「電気自動車を軸とした地域課題解決に関する包括連携協定」を締結したと発表しました。
本協定は、電気自動車の普及促進を通じて、温室効果ガスの削減を実施するほか、災害対策の強化及び交通弱者対策等の地域課題の解決に取り組むことを目的としています。
大分市は、環境対策として、電気自動車(EV)の普及促進によるCO2排出量の削減や、防災・災害対策として、電気自動車(EV)の特性を活かした地域防災力の向上を目指しています。
一方、日産自動車は、電動化、知能化によってモビリティ社会の問題を解決する、「ゼロ・エミッション(CO2排出量ゼロへ)」と、「ゼロ・フェイタリティ(日産車が関わる交通事故の死亡・重傷者数ゼロへ)」に向けた活動に取り組んでいます。そして、ゼロ・エミッション社会の実現と、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、昨年5月より日本電動化アクション『ブルー・スイッチ』の活動を開始しました。現在は、その『ブルー・スイッチ』のもと、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいます。
大分市が目指す「笑顔が輝き 夢と魅力あふれる 未来創造都市」の実現に向けた災害対策強化、地域課題解決、そして、日産自動車が目指す「ゼロ・エミッション」、「ゼロ・フェイタリティ」の推進について双方がお互いの取組に賛同し、今回本協定の締結を行う運びとなりました。
「電気自動車を軸とした地域課題解決に関する包括連携協定」の概要は、以下の通りです。
【協定の概要】
① 環境対策:電気自動車(EV)の普及促進による市民の環境意識の向上
大分市と日産自動車は、電気自動車(EV)の普及啓発を行うほか、市のイベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、電気自動車は「動く蓄電池」としての活用を市民へ積極的にアピールし、環境意識向上を目指す。
また、平常時のイベント開催による、電気自動車(EV)普及促進のための出展や、電気自動車(EV)を用いての電力供給PRを実施。
② 防災・災害対策:災害時における電気自動車(EV)活用による市民の安全確保
日産自動車、大分日産自動車および日産プリンス大分販売は、大分市で災害発生を起因とする停電が発生した際または災害が起こりうる状況で市からの要請があった際に、大分市が指定する避難所に、大分日産自動車/日産プリンス大分販売の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与する。
なお、電力の復旧が遅いと想定される地域(大分市役所から15㎞圏外を想定)の避難所での電力供給を想定しており、台数は9台までを予定している。
大分市、日産自動車、大分日産自動車及び日産プリンス大分販売が協力して電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、市民の生命及び身体の安全を守る。
大分市は、すでに導入済みの可搬型給電器2基の利用状況を検証し、今後の災害対策の取り組みに役立てる。
③ 安全対策:交通事故低減
高齢者ドライバーの安全対策の必要性に関する広報活動や、交通事故低減のための先進安全技術の啓蒙活動の推進。
④ 交通弱者対策:高齢者など、交通弱者に対しての対策検討
交通弱者のための各種モビリティソリューションの検討。
⑤ その他、地域の活性化及び行政サービス等に関して
市民見守りサービスの向上等。
大分市では、「第2期大分市地球温暖化対策実行計画(平成29年3月策定)」の中で、電気自動車や燃料電池自動車などの次世代自動車の導入を促進することを掲げ、移動や輸送によって排出される温室効果ガスを削減する取組を行ってきました。また、防災面では災害時の避難所の電力確保として、カーインバーターを備蓄するとともに、避難所となっている地区公民館13カ所にガソリン発電機を設置しております。加えて、昨年度より小中学校15カ所に災害対応型ガスバルクユニットを2カ年かけて整備をすることとしております。今後も、環境対策及び防災・災害対策にしっかりと取り組み、市民の皆様が安全・安心を身近に実感できるまちづくりを進めていきます。
日産自動車は、本協定を含め、これまで11の自治体と協定を締結してきましたが、「包括連携協定」は大分市が初となります。
日産自動車は、人々の生活を豊かに、というビジョンのもと、「ニッサン インテリジェント モビリティ」を推進し、独自性にあふれ、革新的なクルマやサービスをお届けすると共に、「ゼロ・エミッション」「ゼロ・フェイタリティ」に取り組んでいます。そして、『ブルー・スイッチ』の推進に加え、電気自動車(EV)というクルマの販売にとどまらず、EVがもたらす豊かな生活の実現、そしてEVが成し得る社会変革のために、EVの生み出す新たな価値を世界に発信し続け、よりよい社会づくりへの貢献を目指しています。
大分市と日産自動車は、今後もこの協定締結を機に、温暖化対策の推進、災害に強いまちづくり、更には、電気自動車(EV)の普及を通じた様々な地域課題の解決や安全対策に向けて連携を強化してまいります。
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