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パナソニックがショートパルスFAYbレーザーマーカー「LP-RV」の日本向けの発売を開始【パナソニック】
2019年10月1日
パナソニックがショートパルスFAYbレーザーマーカー「LP-RV」の日本向けの発売を開始
~ 視認性の高い印字を実現し、車載用部品などのトレーサビリティー確立に貢献 ~
パナソニックのショートパルスFAYbレーザーマーカー「LP-RV」
パナソニック株式会社 インダストリアルソリューションズ社(以下、パナソニック)は、従来のレーザーマーカーよりも印字対象物へのダメージを抑え、視認性の高い印字が可能なショートパルスFAYbレーザーマーカー「LP-RV」の日本向けの発売を2019年10月から開始します。
ショートパルスファイバーレーザー発振器の採用により、印字対象物への熱影響が少ない印字・加工を実現し、従来、コントラストの得られなかった樹脂材への発色印字や微細加工品質の向上に貢献します。
<関連URL>
▼パナソニックのショートパルスFAYbレーザーマーカー「LP-RV」
https://industrial.panasonic.com/ac/j/fasys/lasermarker/lasermarker/lp-rv/index.jsp?ad=press20191001
▼商品のお問い合わせ先
https://industrial.panasonic.com/jp/contact-us?ad=press20191001
自動車市場では、ADAS(※1)の推進による制御の電子化や、低燃費化に向けた車両の軽量化に伴う部品の樹脂化が進んでいます。また、樹脂材へ二次元コードを印字し、トレーサビリティー強化を図る流れも年々、増加傾向にあります。従来のファイバー発振方式は長寿命で省エネルギーという特長がある一方でショートパルス化が困難なため、ショートパルス領域のアプリケーションを苦手としていました。このような課題に対応するため、ショートパルスファイバーレーザー発振器を採用し、多くの樹脂材への印字や加工品質の向上を実現したショートパルスFAYbレーザーマーカー「LP-RV」を製品化しました。
■特長
1. ショートパルスレーザーによって印字品質を向上し、トレーサビリティー確立に貢献
2. 極小文字(0.15 mm角)でも視認性の高い印字が可能
3. 3ユニット構造(レーザーヘッド、レーザー発振器、コントローラー)により、故障やメンテナンス時の交換工数を低減
■特長の詳細
1. ショートパルスレーザーによって印字品質を向上し、トレーサビリティー確立に貢献
従来のファイバー発振方式ではショートパルス化が困難なため、コントラストをつけた樹脂印字が難しいという課題がありました。今回、「LP-RV」では3ユニット構造を採用することでパルス幅1nsのショートパルス化を実現。ファイバーレーザーの利点である長寿命、省エネルギーはそのままに、コントラストの高い樹脂発色印字や微細加工品質向上によって部品のトレーサビリティー確立に貢献します。(図1)
2. 極小文字(0.15 mm角)でも視認性の高い印字が可能
ショートパルスレーザーによって印字対象物へレーザー照射した際の熱の広がりを極限まで抑え、より細い線分での印字を実現しました。そのため、0.15 mm角の極小文字でもつぶれることなく、小型化が進む電子部品などへの視認性の高い印字が可能となります。(図2)
3. 3ユニット構造(レーザーヘッド、レーザー発振器、コントローラー)により、故障やメンテナンス時の交換工数を低減
従来のファイバーレーザーマーカーはレーザー発振器がコントローラーユニット内に搭載されており、故障やメンテナンス時にはコントローラーユニットを全て取り外さなければならないという課題がありました。今回、3ユニット構造にすることで、レーザーヘッド、レーザー発振器、コントローラーを別々に設置することが可能となり、ユニット交換時の作業工数低減に貢献します。(図3)
■用途
樹脂・金属へのトレーサビリティー印字、レーザー微細加工(表面粗し、塗装剥離、カット)など
■発売地域
日本、中国(既発売)
■基本仕様
レーザー種類:Yb(ファイバーレーザー )波長:1,064 nm クラス4レーザー
出力:20W
スキャニング方式:ガルバノスキャニング方式
適合規格:FDA規格、GB規格、KCマーク、CEマーク
【用語説明】
※1 ADAS(Advanced Driver Assistance System):先進運転支援システム
【商品のお問合せ先】
インダストリアルソリューションズ社 産業デバイス事業部
https://industrial.panasonic.com/jp/contact-us?ad=press20191001
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