ニュース

世界初のTrue-solid-state型マルチビーム方式LiDARの新モデル 「XenoLidar Intercity」を販売開始【東陽テクニカ】

2019年9月26日


 株式会社東陽テクニカ(本社︓東京都中央区、代表取締役社長︓五味勝)は、ADAS(先進運転支援システム)/自動運転システム向けLiDAR※1の開発・製造を行うXenomatiXN.V.(本社︓ベルギー・フラームス=ブラバント州ルーヴェン、以下XenomatiX社)製の周辺環境計測システム「XenoLida rIntercity」を2019年9月26日に販売開始いたします。

「XenoLidarIntercity」は2018年9月より販売している「XenoLidarHighway」の視野角を広げた新モデルで、自動車などに取り付け、レーザーを照射し反射光を検知することでより広範囲の周辺環境を測定することができる高精度な光学センサです。前身機の「XenoLidar Highway」は世界で初めて※2LiDARにマルチビームを採用したTrue-solid-state型マルチビーム方式のLiDARで、可動部分と回転機構を持たないため壊れにくく、設置場所の自由度が高いという特長があり、その利点は「XenoLidar Intercity」にも引き継がれています。本製品は無人搬送車(AGV)システムへの応用、人や物の監視といったセキュリティ分野への応用も期待されます。

※1 Light Detection and Ranging。「光による検知と測距」という意味の光センシング技術の一つ

※2 東陽テクニカ調べ。2019年9月18日時点

 【 概要 】
 現行のメカ式LiDARは可動部を持つために高コストでサイズも大きく設置する場所が限定されてしまうため、可動部を持たないSolid-state型LiDARの研究・開発が進んでいます。「XenoLidar Intercity」はTruesolid-state型LiDARで可動部分と回転機構がなく、MEMSミラーさえも持ちません。さらに複数本のレーザーを同時に照射(350,000点/秒)することで、車両や人、建物など、一度に多くのターゲットをより高速で高分解能に検出することが可能で、XenomatiX社独自のレーザー技術により、昼夜・天候を問わず、小さい対象物においても50m先まで正確に計測できます。また、3D点群マッピングと2D実映像の双方をリアルタイムに取得できるので、2つの画面を見比べることでより簡単に対象物を判別できます。

【 「XenoLidar Intercity」の特長 】
 ◇True-solid-state型︔
  可動部分、回転機構を持たないため、小型で壊れにくく、設置場所の選択肢が広がる 
 ◇3D点群データと2D実映像のリアルタイム取得︔
   2つのデータ取得によって、対象物の高精細な判別が可能 
 ◇視野角(横方向 × 垂直方向) 60° × 20°︔
   「XenoLidar Highway」 の30° × 10° に比べレーザーの本数が増えたことで広い視野角を実現 
 ◇マルチビーム方式︔
  350,000点/秒(20Hzデータ出力)と高速で高空間分解能な計測が可能

【 製品データ 】 
 製品名︓周辺環境計測システム「XenoLidar Intercity」 
 販売開始︓2019年9月26日

<XenomatiX N.V.について>
  2013年設立のXenomatiX社は、ADASや自動運転の研究開発に用いられる試験計測用高精度LiDARソリューションを提供している会社です。
 周辺環境計測システム「XenoLidar」の他に、路面形状の計測に特化した路面形状計測システム「XenoTrack-RT」も販売しており、路面プロファイルを使ったシミュレーション試験などに使用されています。また、各車輪前方の路面情報をリアルタイムに出力することが可能で、アクティブサスペンションの研究開発にも用いられています。
 今後はさらにコンパクト化したLiDARシステムのリリースを計画、自動車メーカーやTier1サプライヤーのシステムや部品と組み合わせた新たなソリューションを展開していきます。
XenomatiX Webサイト︓http://www.xenomatix.com/

<株式会社東陽テクニカについて>
東陽テクニカは 1953 年の創立以来、世界最高水準の“はかる”技術の提供をコアコンピタンスとし、最先端の 測定機器の輸入販売と自社開発製品の提供によって、官公庁、大学ならびに企業の研究開発を支援してきま した。技術分野は、情報通信、自動車計測技術、環境エネルギー、EMC(電磁波障害)試験、海洋調査、 ソフトウェア開発支援、メディカルなど幅広く、米国や中国の現地法人などを通じて世界にも提供しています。
 また、2016~2017年にかけて新しい3組織「セキュリティ&ラボカンパニー」「技術研究所」「ワン・テクノロジー ズ・カンパニー」を設立。サイバーセキュリティサービスの提供、自動運転車の開発支援、AI(人工知能)を使っ たデータ解析など、新しいソリューションの創造に取り組んでいます。
 東陽テクニカは「“はかる”技術で未来を創る」のスローガンのもと、これからも産業界の発展と安全で環境にやさ しい社会づくりに貢献してまいります。
株式会社東陽テクニカ Webサイト:https://www.toyo.co.jp/


★ 本件に関するお問い合わせ先 ★
株式会社東陽テクニカ
機械制御計測部
TEL︓03-3245-1242(直通) E-mail:ele2@toyo.co.jp
周辺環境計測システム「XenoLidar」紹介ページ︓ https://www.toyo.co.jp/mecha/products/detail/xenolidar.html
東陽テクニカ「自動車計測ポータル」︓https://www.toyo.co.jp/solution/car/


※本ニュースリリースに記載されている内容は、発表日現在の情報です。製品情報、サービス内容、お問い合わせ先など、予告なく変 更する可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
※記載されている会社名および製品名などは、各社の商標または登録商標です。








株式会社東陽テクニカホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#東陽テクニカ
#ADAS
#自動運転
#LiDAR
#世界初/日本初/世界最高レベル
#2019年9月26日